真夏のビーフ!　バウンティ・キラーとビーニ・マンの仁義なき闘い(from NEW YORK)

　レゲエ界の宿命のライヴァル、ビーニ・マンとバウンティ・キラーのビーフが再燃している。発端は、バウンティが2年前に別れたフィメールDJのディエンジェルとビーニが付き合い出したのみならず、できちゃった婚にまで発展したこと。2人はラヴラヴで、ディエンジェルのほうはアンジェリーナ・ジョリー気取りで赤ちゃんのお披露目写真に高値を勝手につけ、ビーニはビーニで8月22日に予定されている結婚式にR・ケリーらも来ると豪語。元カレのバウンティはおもしろいワケがなく、〈Sumfest〉のステージで「奴は俺が捨てたゴミを拾った」との暴言を吐いた。両陣営、違う意味でのぼせている模様だが、そこはさすがトップDJ同士、感情の高まりが芸にプラス効果をもたらし、ビーニのニュー・アルバム『Undisputed』はバランスの取れた仕上がりだし、バウンティは仲間のアライアンス（ビジー・シグナル、モヴァドら）を引き連れて、サウンドシステムの祭典〈Fulle Loaded〉や、9年ぶりに復活した〈レゲエ・サンスプラッシュ〉のステージで絶好調。〈サンスプ〉では、ソルテックの“Badman Pull Up”で軽く踊っちゃったり（びっくり!）、実はご機嫌良し?と思ったのだが、このままダンスホールの暑い夏が無事に終わるかは、結婚式とビーニ主催のコンサート〈Summer Sizzle〉が終了するまで予断を許さない。って見ているぶんには相当オモロイけど。(レポート／池城美菜子)