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曽我部恵一BAND 、EGO-WRAPPIN'他出演、bounce主宰イヴェント〈bouNIT〉第3弾速報!

bounceが全ての〈NO MUSIC, NO LIFE.〉ピープルとグッド・ミュージック(&ヴァイブス)を共有すべく、代官山UNITにて2005年秋にスタートしたイヴェント〈bouNIT〉。好評のうちに終演した第二弾(レポート記事はコチラ!)に続く第三弾が5月21日(日)、代官山UNITにて開催された。ソールドアウトを記録したその豪華宴の模様を、メインのUNITフロア中心にダイジェスト速報でお伝え致します。

peridots



UNITフロア一番手の出演にも関わらず満員の入りが注目度の高さを物語っていたperidots=高橋孝樹。キーボードと二人での弾き語りスタイルで登場した彼は、奇跡のハイトーン・ヴォイスと美しくも骨格のハッキリした旋律でジワジワとフロアの空気を変える。デビュー・ミニ・アルバム『peridots』に収録された“労働”などでホーリーに昇り詰めると、アルバム未収録のナンバーもガンガン披露し、常にひとつところには留まらない現在進行形の姿勢をアピール。静かな佇まいのなかに迸る熱が多くの可能性を示唆するパフォーマンスだった。*内田

cro-magnon


コスガツヨシの太いベースと、4つ打ちを基軸に多彩なリズムパターンを持った大竹重寿のドラムがグイグイと前進し、そこに乗る金子巧のメロウでスペイシーなキーボードがオーディエンスの快感中枢をいきなり刺激しまくる。コスガがギターに持ち替えた中盤からは、サンプラーからのオールドスクール・ヒップホップなフレーズも交えてファンキーで切れ味鋭いカッティングを繰り出しはじめ、ディスコ空間へ突入。そしてドープなレゲエ~ダブへゆったりと潜行しつつ、終盤はガッツリとハウシーに上げていく。まるでニック・ザ・レコードのDJセットを生バンドで体現したかのような高揚感が堪らない衝撃のパフォーマンス!*内田

曽我部恵一BAND


“世界のニュース”“ハルコROCK”と暴走機関車のごとくスタートした曽我部恵一BANDは、最後までその速度を上げ続け、最終的には大炎上(?)。照明さんに「あんまりお洒落になりすぎないように宜しくお願いします」と呼び掛ける曽我部は徹底的にラフなロックンロールを叩き付けまくり、ギターやベースもアンプに昇ったり客席に下りたりとアナーキーな無法の限りを尽くす。お馴染みの“テレフォン・ラブ”でのコール&レスポンスも一段と意味のわからない盛り上りをみせ、ブロウしまくるサックスとの絡みも含め終始アクセル全開(全壊)のロックンロール・パーティーは曽我部の「最高でした!」の一言で締められた。*内田

キセル


“ベガ”“ハナレバナレ”とキセルの定番ナンバーを序盤に配してゆったりとスタート。その後は、エマーソン北村らを迎えた貴重な(プチ)バンドセットでの歌を次々と披露。より色彩豊かになった打ち込みのシーケンスも心地よく鳴り響き、uniceのカフェ空間に、モワレのように広がる緩くも危険でサイケデリックな兄弟ハーモニーは、超満員のオーディエンスを確実にアッチの世界に連れていった。*内田

SCOOBIE DO


日本語のブラック・ミュージックをタフに表現してきたファンキー4ことSCOOBIE DO。ヴォーカル、コヤマシュウのパフォーマンスも堂々たるものだったけれど、やはりこのバンドはタイトなリズム隊の存在があってのものだということを再確認することができた。この日も演奏された“やっぱ音楽は素晴らしい”に見られるストレートすぎる彼らの物言いは、自分たちの音楽を誰かに届けることの意味を充分に考えた結果出たものなのだろう。伸び伸びとしたステージングのいたるところから自負を感じることができた。バンド史上最アッパーといわれている5月24日にリリースされるアルバム『SCOOBIE DO』も楽しみです。*ヤング

EGO-WRAPPIN'


 5月17日にリリースされたばかりの新作『ON THE ROCKS!』~前作『merry merry』に収録されている楽曲を中心としたセットリストで望んだこの日のEGO-WRAPPIN'。中納良恵のハイテンションっぷりは、いつ観てもリミッターが振り切れてしまうような危さを感じてしまうんだけれど、その危さも込みで観客を自分たちの世界に引きずり込んでしまう説得力がある。この日もまさしくそんな演奏で、新作を聴いているかどうかなんてまったく関係なく、ずるずると自分たちのフィールドに観客を引きずっていってしまった。ホーン隊を交えて演奏されたモノクローム・セットのファストなカヴァー“The Ruling Class”、どこか猥雑な響きを持つスカ・チューン“Mother Ship”、締めの大曲“サイコアナルシス”まで、終止スコーンと突き抜けて、どこからも自由な空間が作り出されていた。個人的にはこの日のベストアクトでした。*ヤング

SOIL & “PIMP” SESSIONS


 大トリとして登場したSOIL & “PIMP” SESSIONS。彼らの爆音ジャズでフロアの盛り上がりはピークに達した。四つ打ちの間にブレイクを何度もはさみ、タメとキメが強調されたマッシヴなビート。ユニゾン~オクターブ奏法が交互に入れ替わるサックスとトランペットのキャッチーなフレーズ。ラフで暴力的な演奏が会場の時間をもコントロールしているかのように、フロアは一団となって熱狂し気付いたらアンコールまで一瞬に過ぎていった。フロントマンの社長が何度も繰り返していた〈日本の音楽は海外で充分通用する〉という言葉は、当日会場にいた全員が納得していたはず。オーディエンスが一体になって手を上げて発してた〈SOILコール〉も壮観でした。*ヤング

▼上記に登場したアーティストの近作品

掲載: 2006年05月22日 23:00

更新: 2006年05月23日 14:25