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【bounce.com厳選! 一押し再発】70年代の隠れた珠玉盤、HOWDY MOONとBUGALOOS

今回は埋もれがちだが、珠玉のお勧めリイシューもの2点を紹介。


まず最初はハウディ・ムーン。元フィフス・アヴェニュー・バンドのジョン・リンドとヴァレリー・カーター、リチャード・ボーヴェイによる3人組が74年に発表した唯一のアルバム『Howdy Moon』は、フィフス・アヴェニュー・バンド・ファンにとっても待望の紙ジャケ・リイシューといえる。ジョン・セバスチャン、ヴァン・ダイク・パークス、リトル・フィート、アース・ウィンド&ファイアのメンバーといった豪華メンツも参加した珠玉の内容で、ジュディ・コリンズでヒットしたことで知られる“Cook With Honey”も収録。シティーなどにも通じるいなたいフォーク・ロック・サウンドと美しいハーモニーが堪能できる逸品です。ハウディ・ムーンを再発した〈名盤の殿堂〉シリーズは他にも、エリック・クラプトン・バンドのメンバーとしても活躍のブリティッシュ・ビートの重鎮アンディ・フェアウェザー・ロウの74年作『Spider Jiving』など地味にマニアのツボを押しております。

もう一つはバガルーズの『Bugaloos』。バガルーズは、70年代にアメリカのNBCでTV放映された子供向け番組〈bugaloos〉から生まれた男3+女1のキッズ系グループ。サイケ・ソフト・ロック・ユニット、ペパーミント・レインボウを手掛けたアル・カーシャが関わり、70年に発表された本作は、バブルガム・ポップ、ソフト・ロック・ファンにとってはド真ん中ストライクであろうドリーミーな逸品だ。ストリングスやトランペットなども加えたロッキンな躍動感とチャイルディッシュなハーモニーが相まって賑やかに展開されるポップな内容は、空飛ぶ蜜蜂人間のジャケも含めて儚くも至宝の煌めきです。

掲載: 2006年03月17日 20:00

更新: 2006年03月17日 20:36