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【タワレコ発インストア・ライヴ速報】絢香ayakaがタワレコ新宿店に登場!

  無名の新人ながらもデビュー曲“I believe”が竹野内豊、チェ・ジウ主演のTBS系ドラマ「輪舞曲―RONDO―」の主題歌に大抜擢されるなど、華々しいデビューを飾った現役女子高生シンガー・ソングライター、絢香=あやか。〈デフ・ジャム〉の元トップであり、ワーナーミュージックCEOのリオ・コーエン氏も〈マライア、ウタダに続き、人生で3番目に出会った才能の持ち主〉と絶賛するほどの彼女が、初のインストア・ライヴを行った。

 さすがに話題の人物だけに、整理券は早々と売り切れ。客層は男性6:4女性の比率で、男性は年齢層が高く、女性は非常に若く10代かそこら。ほとんどの人が初めて彼女を観るのか、いつものインストア・ライヴとは違う期待と好奇心が開演前から満ち満ちている。スタッフの人が〈初のインストアとあって緊張しているだろうから、大きな拍手で出迎えて下さい!〉と言うと、みんなの拍手を浴びて絢香が登場。しかし、本人は度胸があるようで緊張する様子もなくスッと歌に入る。1曲目は“夢のカケラ”。ピアノ、アコギというシンプルな伴奏にのせ、全身で大きくリズムをとり、ブルージーに歌い上げる彼女。観客は水を打ったように静まり返り、その無尽蔵な声量に圧倒されていく。次第にイベント・スペースの外にも人だかりができ、7階のフロア全体が彼女の歌の存在感に呑み込まれているかのようだ。


 最初のMCでは、〈大好きなCDとみんなに囲まれて、今すごく幸せな気分で歌っています!〉と言い、“Stay with me”“Sha la la”を2曲続けて披露。注目のシングル“I believe”はバイオリンを含んだアレンジで、CDよりもゆったりとしたテンポで聴かせてくれる。〈自分を信じることで全てが始まる〉という内容のこの曲を、近くにいた絢香と同世代くらいの女の子が目をつぶって噛み締めるように歌っていたのが印象的だった。

 曲の合間には〈すんごい暑い! あっつー!〉、〈クールな子って思われるんですけど、そういう要素はひとつもないんですよー〉と大阪弁でテンポよくしゃべるが、ひとつひとつの話の組み立て方が聡明そうで、とても18歳とは思えない。ラストは〈次はもう最後の曲です。さびしい! 今日はすごく近くてびっくりしたけど、いつもよりも、届け届けと思って歌えたから楽しいです。またライヴにも来て下さい!〉と、タイトルが決まったばかりの曲“ブルーデイズ”を。157センチの小柄な身体から本能のままにエネルギーを放出し、ただならぬスケール感を見せつけて帰って行った。

 まさしく噂通り、いやそれ以上の実力を持つ彼女。これが本物かどうかなどと議論をする前に、とりあえず生歌を聴いてみてほしい。まったく乱れることのない、奇跡的なほど美しい声に誰もが心震わせるだろうから。(田家大知)

〈06/3/12絢香インストアライヴ @TOWER RECORDS 新宿店〉
1.夢のカケラ
2.Stay with me
3.Sha la la
4.I believe
5.ブルーデイズ

掲載: 2006年03月13日 21:00

更新: 2006年03月13日 22:17