【ライヴレポ】FRANZ FERDINAND、2月10日(金)日本武道館公演をレポート
04年にリリースされたデビュー・アルバム『Franz Ferdinand』が世界で300万枚以上の売り上げを見せ、ここ数年のUKロック界で最も注目を集めているバンド、フランツ・フェルディナンド。彼らの2回目となる日本単独公演のハイライト、武道館公演をbounce.comがレポートします!
開演10分前に会場に入ると観客の入りは7割程度。アリーナには、今回の武道館公演への意気込みを表明するかのように、フランツ・フェルディナンドのトレードマークとも言うべき赤黒のボーダーTシャツを着込んだファンがちらほらと見受けられた。開演時間から5分ほど遅れてスタートした前座のマジック・ナンバーズは、男女混合ヴォーカルのハーモニーがキモの4人編成バンド。ソフトロック~バブルガムなテイストの中に、カントリーっぽさが見え隠れするのが面白い。演奏に多少ラフな部分もあったけれど、お客さんの反応も上々で、ウォーミング・アップと言うには余りあるアクトを見せてくれた。
Photo:Mitch IKEDA
20分のステージ・セッティングを挿んで、いよいよフランツの登場。その頃には、ほぼ満席状態になっている観客から静かな熱気が伝わって来る。出囃子で流れていたヤズーの“Situation”が止まり、フロントマン、アレックスが登場すると、会場のテンションは一気に爆発する。一曲目の“This Boy”から、各メンバーのバカバカしいほどに演技的なダンスとステージ・アクションが炸裂し、アリーナの観客たちは総踊りまくりの熱狂状態に。〈ダンスフロアで女の子を躍らせる〉という目的で結成されたというだけあって、ダンス仕様の四つ打ちビートと、キャッチーなフレーズが次々と押し寄せてくる。“Take Me Out”、“Do You Want To”などのキラー・チューンが演奏されると、フロアでは一団となって合唱をしているのが印象的だった。はっきり言ってしまうと、自分は彼らが武道館でライヴをすることに多少の疑問があった。けれど、ショーマンシップの高さと演奏のキレ、最後までダレることのないテンション、そしてステージのサイズに臆することのないパフォーマンスに、現在の彼らの立ち位置が2年前とは全く違うということに気付かされた。実質80分足らずの短かいライヴで、このバンドが短期間でここまで注目されるようになった理由をきっちりと証明してみせてくれたように思う。(ヤング係長)
Franz Ferdinand @日本武道館 2月10日(金)
This Boy
Come On Home
Matinee
Auf Achse
What You Meant
Take Me Out
Darts Of Pleasure
Fallen
Walk Away
Eleanor
Do You Want To
Van Tango
40'
Michael
アンコール
Jacqueline
Evel & Heathen
You Could Have It So Much Better
Outsiders
This Fire