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ヒップホップ・カルチャーと〈車〉を巡る最新事情(from LOS ANGELES)

〈Bling Bling〉(ブリン・ブリン)とも表現される高級指向のヒップホップ・シーンで、究極のアクセサリーとしていまもっともホットなのが〈車〉だろう。そして、SUV車からロールスロイスなどの超高級車までをヒップホップと明確に結び付けた先駆者といえるのが、LAを拠点とする車雑誌「Dub Magazine」だ。最近もラッパーのファボラスやDJ特集としてDJフーキッドなどが登場して自慢の愛車を披露。そして、この4月からは恒例の〈Dub Magazine's Car Show〉がLAを皮切りに全米11か所で開催されている。ヒップホップ・アーティストのライヴなども絡めたこのモーターショウは、車とヒップホップ・カルチャーとの強い結びつきを示す象徴でもある。この手の車は必ず独自の改造=カスタムを施すのが常識であるが、そのカスタムに特化した人気プログラムが日本のMTVでも放送されている〈Pimp My Ride〉だ。イグジビット(写真右)がLAのウェスト・コースト・カスタムズと共に一般視聴者のボロい中古車に奇抜なカスタムをして、車の所有者を驚かせるという内容。車好きなイグジビット自身の企画から生まれた番組とのことで、彼のキャラクターの良さもウケて、最近では前シーズンをまとめたDVDもリリースされてヒットしている。東海岸ではP・ディディやワイクリフ・ジョンなど、車業界へ参入するアーティストも出てきていたりと、今後もヒップホップ・シーンと〈車〉との関係はますますタイトなものになっていきそうだ。(レポート/大前至)

掲載: 2005年04月25日 00:00