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〈ブリット・アワード〉を巡るサプライズあれこれ……(from LONDON)

 英国版グラミー賞〈ブリット・アワード〉の授賞式が去る2月9日に行われたが、今年はちょっとした番狂わせで驚かされ、さらに少々議論を呼ぶ受賞結果となった。5部門でノミネートされたフランツ・フェルディナンドの一人勝ち!というのが大方の予想だったが、いざ蓋を開けてみれば、〈最優秀グループ〉と〈最優秀ロック・アクト〉のみの受賞という意外な結果に。その代わり今年の覇者となったのは米国のシザー・シスターズ(写真)で、〈最優秀インターナショナル・グループ〉など3部門を制覇して英国での成功ぶりを証明した。〈最優秀アーバン・アクト〉では17歳のソウル・シンガー、ジョス・ストーンが受賞したが、これを巡り「アーバン・ミュージックとは、黒人が都会(=アーバン)で生み出す音楽のことでは? 地方出身の白人であるジョスが受賞してOKなのか?」という異論がマスコミや音楽ファンの間から噴出。さらに〈ブリット・アワード〉25周年を記念した〈ブリッツ25最優秀ソング〉にロビー・ウィリアムス“Angels”が選ばれたことについても、「ほかにもっと良い曲がある!」との声があちこちで飛び交った。ともあれ、賞嫌いで滅多に現れないストリーツ(マイク・スキナー)がライヴをやったりと、授賞式自体は見どころの多かった今年の〈ブリット・アワード〉。ちなみにストリーツは途中で行方不明になり、〈最優秀男性ソロ・アーティスト〉を受賞したもののトロフィーを受け取りに壇上に現れなかった。これには文句ではなく呆れ声があがっていた。(レポート/吉川万里絵)

掲載: 2005年03月25日 00:00

更新: 2005年03月25日 00:56

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