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3月1日~3月7日のタワレコ渋谷店チャートを読み解く

今週のタワレコ渋谷店総合チャートは地味に変動あり。先週SUPERCARに僅差で首位を奪われたLOVE PSYCHEDELICOが雪辱を果たして首位を奪還。根強い支持を見せる横山健、ノラ・ジョーンズの不動のポジションにも注目ですが、2位に初登場を果たしたTheピーズのニュー・アルバム『アンチグライダー』も見逃せません。昨年のアルバム『The ピーズ』にて5年の活動休止から目覚めた彼らのニュー・アルバムである本作。愛すべきロック・トリオによる情けなくも力強いロック・ナンバーの数々に盛り上がらずにはいられません。順調なリリースペースも嬉しい限りですね。4位に初登場した、ヨコハマの生んだ最強のハンサム・エンターテイメント集団、CRAZY KEN BAND初のベスト・アルバム『BEST -OLDIES BUT GOODIE-』、シカゴ音響派の牙城をしっかりと守るかのように6位に初登場したトータス、10位に登場した、田渕ひさ子(元ナンバーガール)加入後初となるblood thirsty butchersのオリジナル・アルバム『birdy』などへの高い評価も見逃せません。

一方のJ-INDIEアルバムチャート。依然として横山健の初ソロ・アルバム『The Cost Of My Freedom』の牙城は崩れず。2位の武藤正幸、6位のDr.Strange Loveといった初登場組に混じって、7位に再度飛び込んできたヒューマン・ビート・ボクサー、AFRAの『ALWAYS FRESH RHYTHM ATTACK』に注目。富士通ゼロックスのCMに出演後、〈あの人誰?〉といった声が多数のこの青年ですが(くわしくはこちらのニュースを参照!)、基本的にはヒップホップの伝統的手法のひとつである口ドラム、口スクラッチ(その他無限大)などの口技を同時ミックスした〈ヒューマン・ビート・ボックス〉の使い手。スチャダラパーのSHINCOがプロデュースした本アルバムでもその技が驚異的な冴えを見せておりますゆえ、ぜひご一聴を。

・タワーレコード渋谷店総合チャート(3月1日~3月7日)
1. LOVE PSYCHEDELICO『LOVE PSYCHEDELICO III』
2. Theピーズ『アンチグライダー』
3. 横山健『The Cost Of My Freedom』
4. CRAZY KEN BAND『BEST -OLDIES BUT GOODIE-』
5. NORAH JONES『feels like home』

→6位以降はこちらから

・タワーレコード渋谷店J-INDIEアルバム・チャート(3月1日~3月7日)
1. 横山健『The Cost Of My Freedom』
2. 武藤正幸『僕とキミをつなぐ物語(うた)』
3. OCEANLANE『On my way back home』
4. V.A.『VErVE』
5. 土岐麻子『standards~土岐麻子ジャズを歌う』

→6位以降はこちらから

掲載: 2004年03月09日 19:00

更新: 2004年03月09日 20:08