英国最大音楽祭典MERCURY PRIZE、地下ガラージの新星DIZZEE RASCALがRADIOHEADをゴボウ抜き!
今年もまたもやどんでん返し。2003年の〈マーキュリー・ミュージック・プライズ〉が9月9日にロンドンで発表された。コールドプレイやレディオヘッドなどの有力候補を相手に見事受賞を果たしたのは、イースト・ロンドン出身の18歳の新鋭ラッパー、ディジー・ラスカル。デビュー・アルバム『Boy In Da Corner』がアンダーグラウンド・シーンから火がつき、リアルライフを描いた歌詞で若者たちのハートを掴んできた実力派新人で、史上最年少の受賞となった。まさかの受賞に無表情のまま壇上に立った彼は、スピーチでこれまで支持してくれたアンダーグランドの仲間たちと、自分を音楽の道へ導いてくれた恩師に感謝の気持ちを伝えた。また賞金2万ポンドの半分は、昔の自分と同じ境遇にある恵まれない若者たちのために寄付するという。