9月22日~29日のタワレコ渋谷店チャートを解体
秋の大収穫! という感じで今週も渋谷店チャートには初登場アルバムが続々。総合チャートのトップに輝くのは前週に続きUAのベスト盤『ILLUMINATE the very best songs』ですが、次点につけたのはなんとメロコア/パンク超新星の4人組バンドthe band apart。ときにボサノバ的、もしくはフュージョン的ともいえる折衷メロウ・アレンジを、ハイスタ以降のギター・ロックの疾走感で筋を通す彼らはなんとも器用、ギターロック好きでなくとも大納得のオリジナリティー&ポップ感覚を誇るアルバム『K. AND HIS BIKE』は正に大収穫の一枚です。ほかにも、ダレン・エマーソン(元アンダーワールド)の右腕として知られハウス・アンセム“It Just Won't Do”を大ヒットさせたティム・デラックス、移籍第一弾アルバムにしてポップ大傑作を発表したキリンジ『For Beautiful Human Life』、バンド名を冠したアルバムで直球パンクを叩きつけたROAD OF MAJORなどが初ランクイン。ジャンルこそバラけますが、密度の濃いアルバムがいつも以上に多いのでは?
さて、インディー・チャートの方は、総合チャートにトビこんだthe band apart、ROAD OF MAJORの2バンドがトップ1-2を占拠。これに続く第3位には異端ジャズメン菊地成孔率いるDate Course Pentagon Royal Gardenのアルバム『ストリクチュール・エ・プーヴォワ,ストラクチャー・アンド・フォース 』が初登場。エレクトリック期のマイルス・デイヴィスを現代のダンス・フロアに蘇生させたというそのサウンド。今回は浅田彰の書籍「構造と力」をモチーフに、11人強のメンバーが無軌道に、リズムの合体と解体を繰り広げながら複雑奇異な(だけど踊れる)ジャズ・ファンクを成しております。
※キリンジの最新インタビュー記事はコチラ、Date Course Pentagon Royal Gardenの過去のインタビュー記事はコチラからご覧いただけます。
・タワーレコード渋谷店総合チャート(9月22日~29日)
1. UA『ILLUMINATE the very best songs』
2. the band apart『K. AND HIS BIKE』
3. limpbizkit『Results May Vary 』
4. ROAD OF MAJOR 『ROAD OF MAJOR』
5. THE CHEMICAL BROTHERS『THE CHEMICAL BROTHERS SINGLES 93-03』
→6位以降はこちらから
・タワーレコード渋谷店J-INDIEアルバム・チャート(9月22日~29日)
1. the band apart『K. AND HIS BIKE』
2. ROAD OF MAJOR 『ROAD OF MAJOR』
3. Date Course Pentagon Royal Garden 『ストリクチュール・エ・プーヴォワ,ストラクチャー・アンド・フォース 』
4. HAWAIIAN 6 『ACROSS THE ENDING』
5. DOPING PANDA 『REMIXIES FOR 3YEARS』
→6位以降はこちらから