WORLD CITY REPORT from LONDON (ロンドン最新トピックス)
ジェームズ・ボンド生誕40周年で盛り上がるロンドン
大通りはクリスマス・イルミネーションで彩られ、街中の人々がプレゼントやカード選びに奔走する、日本でいえば師走の時期。そんななか街を歩けば、新聞をめくれば、目に飛び込んでくるのは〈James
Bond〉の名前ばかり。TVでは「あなたのベスト・ボンドは誰?」、「ボンドカーの歴史」、「007-テーマ曲を歌う」など、特別番組が毎週のように放送されている。それもそのはず、今年は英国の国民的ヒーロー、ジェームズ・ボンド生誕40周年。20作目となる最新作「007/ ダイ・アナザー・デイ」が英国先行で11月20日からついに公開がスタートした。
それに先だって19日にロイヤル・アルバート・ホールで行われたワールド・プレミアには、エリザベス英女王も来賓に招かれ、主演のピアース・ブロスナン、新ボンドガールのハル・べーリーをはじめとする出演者、タイトル曲を担当したマドンナとガイ・リッチー監督夫妻、シンガーのシャーリー・バッシー、 歴代ボンドのロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトンなどが顔を揃えた。会場は新作に登場する氷の要塞をイメージしてデコレーションがほどこされ、ボンドのトレードマーク、ドライ・マティーニが来賓客たちに振る舞われるなど、まさに40周年を祝うにふさわしいゴージャスなプレミア。さて最新作の舞台だ が、今回は朝鮮半島からスタート、香港、キューバ、ロンドンを経由して、決戦の場アイスランドへ。新兵器の陰謀をめぐり、北朝鮮の謎のヒール集団を相手にボンドが戦いを挑む。ホヴァークラフト・チェイス、雪上・水上合戦などのスーパー・アクション満載。グレードアップしたボンドカー、ガジェッツなども 見所の一つだ。
また、ロンドンの科学博物館では「BOND, James Bond Exhibition」と題した特別展を、2003年の4月27日まで開催中。歴代のボンド・ムーヴィーで実際に使用された車やガジェッツ、衣装、貴重なオリジナル・スチールなどを集めた大規模な展示会で、オープン以来、大盛況。この他にもロケ地となった英国南西部コーンウォール州の巨大室内植物園、エデン・プロジェクトもボンド効果か、来訪客が増加する一方だとか。(Tamami Yamaguchi / LONDON)