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マイケル・ジャクソン、ソニーミュージックCEOを「人種差別主義者」と批判。音楽業界に波紋。

マイケル・ジャクソンと彼の所属するレーベル、ソニーミュージックCEOのトミー・モットラとの論争が大きな話題を呼んでいる。

ことの始まりは7月6日(NY現地時間)、ニューヨークのハーレムで行われたアル・シャープトン牧師によるNational Action Networkの会合に出席したマイケル・ジャクソンが、トミー・モットラのことを「人種差別主義者」であると発言したこと。

この会合で当初マイケルは、アーティストの権利擁護の為等のスピーチをすると思われていたが、トーマス・モットラへの個人的な攻撃の発言となり周囲を驚かせた。マイケルはトミーを「人種差別主義者であり、黒人アーティストに対して陰謀を企むうちの一人である」と非難した。

このマイケルの発言に対し、ソニー側はすぐにトミー・モットラを護衛する声明を出し「我々は彼の根拠のない発言により深く傷つけられた。彼の発言はばかげているし、悪意にみちている」と発表した。

そして7月9日(現地時間)、マイケルは再び開かれたNational Action Networkの会合に出席。マイケルはこの夜、「僕は変質者で、ホモセクシャル、そして幼児虐待者だと呼ばれた。僕が皮膚の色を脱色したとも言われた。全ては音楽業界が、ファンや全ての人間が僕のことを嫌うように仕組んだ陰謀なんだ」と発言した。「僕は自分の人種を分かっている。鏡を見て、僕は黒人だと分かる。」と付け加えた。

マイケルの今回の発言に対して異論をとなえる声も多い。数名の音楽業界関係者は、マイケルの本当の目的は多額のプロモーショナル費をソニー側に払い戻すことなくソニーとの契約を破棄することだとN.Y.Times誌に対してコメントした。

現在までにトミー・モットラ自身の声明等は発表されていない。

しかし、今回のマイケルの発言が人種問題を含んでいるだけに、今後さらに波紋を呼びそうだ。

掲載: 2002年07月11日 09:00

更新: 2002年07月11日 10:36

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