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インタビュー

キムウリョンと45トリオ 『キムウリョンと45トリオ』

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年11月20日 15:15

更新: 2013年11月20日 15:15

ソース: bounce 360号(2013年10月25日発行)

インタヴュー・文/宮内 健



類稀な〈ソウル〉を備えたシンガー・ソングライターをフロントに据え、ひとつ屋根の下から発信されるユニークでフレッシュな楽曲たち!



キムウリョンと45トリオ_A



cutman-booche解散後はソロとして活動し、6月にアルバムをリリースしたばかりのシンガー・ソングライター、金佑龍(キムウリョン)。Chara、Zeebra、MISIA、モアリズム、ズクナシなど数多くのプロデュースを手掛けるほか、椎名純平らと結成したDezille Brothersのメンバーとしても活動するSWING-O(キーボード)を中心に、Sunapanng(ベース)と久保正彦(ドラムス)を加えた編成で活動する45トリオ。彼らががっちりタッグを組んで作り上げた一枚、それが『キムウリョンと45トリオ』だ。

「出会いは、簡単に言うと酒ですね(笑)。以前からイヴェントなんかでよく顔を合わせていて、いっしょに呑んでるときに〈今度なんかやろうよ〉って話はしてて。最初はソロ・アルバムのなかの1、2曲を手伝うぐらいの感じで始まって……気付いたらこのヴォリュームになっていた(笑)」(SWING-O:以下同)。

45トリオの生み出す多彩なアプローチは、結果として〈ソウル・シンガー〉としてのウリョンの魅力をさまざまな角度から照らすことに。

「ジャンルとしてのソウルじゃなく、彼自身にソウルを感じるんです。なんていうか、酒に弱くてすぐ財布をなくしちゃうような、人間的にちょっと破綻しちゃってる部分と、ステージに上ったらめちゃめちゃカッコイイ部分が彼にはあって。その振り幅がソウルだなって思ったりもして。それに彼は彼で自分一人で音楽を作れる能力を持ってるけど、いままでやってそうでやってなかった、あるいはやりたかったけどやれなかった曲をカタチにすることで、ウリョンの新たな魅力が引き出せたらいいなと思いながら作りました」。

オリジナルに加え、“ズックにロック”(ゆらゆら帝国)、“心理学”(オリジナル・ラブ)、“涙をふいて”(三好鉄生)といったユニークな選曲のカヴァーも含んだ全11曲。

「僕がプロデュースやアレンジをする作品は、土台だけはしっかり考えて用意するんですけど、枝葉の部分は必ずセッションにしてるんです。後々聴き直しておもしろいのって、やっぱりセッション的要素だなとて思って。もちろん作り込んだ作品のおもしろさも自分はわかってるんですけど、いつまでも飽きない作品とか、聴くたびに発見がある作品ってなんだろう?って考えたときに、設計図通りに作ったものではそうならないと思うんですよね。ビートルズで言う〈ホワイト・アルバム〉みたいな要素が、僕はやっぱり好きなんで」。

なかでもリード曲である“故郷のうしろ姿”は、初めて聴くのにどこか懐かしい、あらかじめクラシック感を帯びているかのような佳曲。そのダウン・トゥ・アースなサウンドは、これまでのSWING-Oのプロデュース・ワークと比べても異彩を放っている。

「実はこの曲、20代の頃に作ったままストックしていたものなんです。サザン・ロックやスワンプ・ロックが大好きだった時代があって、こういう曲をたくさん書いてたんだけど、この曲については歌える人がいなくて、ずっと棚にしまっていた。ウリョンに提案してみたら、即座に歌詞を書き上げてくれて。彼が培ってきた歌のスタイルと僕のルーツが上手く合って、マジックが起きた曲のひとつです。この曲には特に顕著に表れているかもしれないけど、僕のなかで土臭い歌謡曲や、土臭いJ-Popを作りたいって思いがずっとあって。それを今回、ウリョンとのコラボで表現することができた。懐かしさって、フレッシュだと思う感覚とニアリー・イコールだと思うんですよね」。



▼『キムウリョンと45トリオ』にゲスト参加したズクナシの2013年作『SING』(Tamla Motown)

 

▼『キムウリョンと45トリオ』で披露されたカヴァー曲のオリジナルが聴ける作品。
左から、ゆらゆら帝国の99年作『ミーのカー』(ミディ)、オリジナル・ラブの92年作『結晶 SOUL LIBERATION』(ユニバーサル)、三好鉄生“涙をふいて”を収録したコンピ『心に響く唄』(ソニー)

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