こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

インタビュー

Base Ball Bearが歩んできた10年の歴史をプレイバック!



2002年、同じ高校に通っていた4人で結成されたBase Ball Bearは、その翌年にミニ・アルバム『夕方ジェネレーション』でインディー・デビュー。全員がまだ10代だったこの当時は、ナンバーガールやスーパーカーといったバンドからの直接的な影響が強く感じられたが、男女ツイン・ヴォーカル、XTCにも通じるひねくれたコード感、小出祐介が書く思春期性の強い歌詞が相まって独自色を濃くしていき、それが2005年に発表されたファースト・アルバム『HIGH COLOR TI-MES』で花開く。これはインディー期の集大成として重要な作品となった。また同年には関根史織(ベース)が映画「リンダリンダリンダ」に出演し、“SAYONARA-NOSTALGIA”“April Mirage”が挿入歌として使われたことも話題を呼び、プレ・デビュー盤を経てのミニ・アルバム『GIRL FRIEND』で正式にメジャー進出。その半年後には移籍後初のフル・アルバム『C』を発表している。

この後からプロデューサーとして玉井健二が加わり、ダンサブルなビートやポップなメロディーセンスにますます磨きをかけると、『十七歳』ではサカナクションやフジファブリックらと並ぶ新世代バンドとして高い評価を得る。またインディー期のベスト盤『完全版「バンドBについて」』を挿み、2009年の『(WHAT IS THE)LOVE & POP?』にはすべてオリコン・チャートTOP10入りした5枚のシングルを収め、同作も初のTOP10入り。翌2010年1月には初の武道館公演を実現させるなど、瞬く間にロック・シーンのトップへと駆け上がった。しかし、武道館でのライヴは小出にとって十分に満足のいく出来ではなかったようで、バンドはさらなるレヴェルアップへ向けて模索を開始。その経過を報告したのが2枚同時に発表された『CYPRESS GIRLS』『DETECTIVE BOYS』であり、ここでの試行錯誤を経て完成したのがニュー・アルバム『新呼吸』なのだ。そして2012年1月3日、前回と同日に、彼らはふたたび日本武道館に立つ。

 

▼Base Ball Bearの作品を紹介。

ジャケは登場順に左から、2003年のミニ・アルバム『夕方ジェネレーション』、2005年作『HIGH COLOR TIMES』(共にBLITZ・PIA)、2006年のミニ・アルバム『GIRL FRIEND』、2006年作『C』、2007年作『十七歳』、ベスト盤『完全版「バンドBについて」』、2009年作『(WHAT IS THE)LOVE & POP』、2010年作『CYPRESS GIRLS』『DETECTIVE BOYS』(すべてEMI Music Japan

 

 

掲載: 2011年11月09日 17:59

更新: 2011年11月09日 17:59

ソース: bounce 337号 (2011年10月25日発行号)

文/金子厚武