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インタビュー

LONG REVIEW――山嵐 『YAMABIKO』

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2011年08月31日 18:00

更新: 2011年08月31日 18:38

文/宮本英夫

 

山嵐_J170

変わらぬバンドの絆とミクスチャー・ロックへの愛を露わにした、結成15周年のミニ・アルバム。自主制作された前々作『狼煙-NOROSHI-』から始まった原点回帰的な傾向は、メジャー流通の前作と本作でも継続され、初期から2001年作『シックスメン』あたりの山嵐を思わせるサウンドが多く聴けることは、古いファンには嬉しいだろう。

猛烈なスピードとめくるめくスペイシーな展開を持つ“Future is now”で幕を開け、メロディックな曲調に骨太なラップを乗せた“OVERDRIVE”でツカミはOK。HAN-KUN(湘南乃風)とKAI-SHINEをフィーチャーしたダンスホール風味の“LINK UP”と、その次の“BE STRONG”は明るめの曲調でメロディーもポップだが、2006年作『湘南未来絵図』の頃のJ-Pop寄りのアプローチとは異なり、演奏に甘さは一切なし。“ROCK流刑地”は激しさを抑えて歌をしっかり聴かせるタイプの曲だが、ダークで不穏な曲調と、KOJIMAの表現力豊かなヴォーカルのおかげで後味は辛口。武史のベースを筆頭に重低音が炸裂するヘヴィー・ファンク“心眼”の微妙なグルーヴを体現できるのは、山嵐以外にいないだろう。

そしてこのあとの2曲は、15周年記念作ならではのボーナス・トラック的に聴くことを薦めたい。昨年の〈湘南音祭〉のテーマ曲“fellowship”はJESSE(RIZE)とKj(Dragon Ash)を迎え、3つのバンドの得意技である激しさ、叙情性、しなやかさをミックスした本気の名曲。ラストを飾る“BOXER’S ROAD”は、初作『山嵐』収録曲のSONPUBリミックスだ。回り道もたくさんしたが、振り返ればまっすぐな一本の道だった。そんなことを思いながら胸が熱くなる作品だ。

 

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