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インタビュー

INTERVIEW(2)――〈ここから始めたい〉という気持ち

 

〈ここから始めたい〉という気持ち

 

スネオヘアー_サブA2

――いろんな意味で、〈生き様〉のアルバムだと思ったんです。重さもあるし、じんわりとした幸福感もあるし。生活のなかで感じることが、嘘のない感じで描かれている。そういう感触もありましたけれども。

「まさに、そういう感じですね。姿勢や向き合い方、どういうものをやりたいかは変わってない。この先もそれが形を変えるとは思っていなくて。真面目なというか、自分が出したい気持ちに正直なシンガー・ソングライターでいたいと思っていて。そういうことに向き合えたアルバムだと思いますね」

――アルバムにはセルフ・タイトルとして『スネオヘアー』と付けられていますけれど。これはいつ頃決まったんでしょう?

「もう、いつも締め切りギリギリなんですよ。曲のタイトルもアルバムのタイトルも、毎回〈どうする?〉って言いながら決めてるんですよね。でもまあ、〈ここから始めたい〉という気持ちがあるのかもしれないです」

――キャリアのなかで1回だけ使えるカードですからね、セルフ・タイトルって。それを今回使ってもいいと思ったという面はあったんじゃないでしょうか。

「そうですね。〈まだ有給使ってないや〉って感じかもしれない(笑)。普通はデビューの時に使ったりしますからね。あとは死んだ時とか(笑)。まあ、とにかく〈ここから始めたい〉ということがあって。あとは、正直に言えるようになったんですかね。薄っぺらいことを歌っていても、ちゃんと思ってることの裏付けがある。聴いてくれる人も、それをわかってくれるんじゃないかな、という。スネオヘアーというのはこういうやつだなって感覚で受け止めてもらえていると思ったんです。そういうところも心配するところなく楽しく向き合えるという。それは、率先して本人が楽しむというのが良かったんでしょうね」

 

カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2011年08月24日 18:00

更新: 2011年08月25日 04:56

インタヴュー・文/柴 那典