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インタビュー

その実力を証明するマーシャの裏方仕事

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2011年05月10日 21:36

更新: 2011年05月10日 21:49

ソース: bounce 330号 (2011年3月25日発行)

文/出嶌孝次

 

マイケル・ジャクソンに曲が歌われるという栄誉は、フロエトリーのみならず、ソングライターとしての彼女を忙しくした。ドレ&ヴィダルの手掛けたグレン・ルイスの傑作『World Outside My Window』(2002年)で5曲に関与したほか、スコット・ストーチ絡みでジャスティン・ティンバーレイク“Cry Me A River”で歌ったり、グループでもEW&Fやパティ・ラベルと共演したり、当初はフィリー人脈経由の仕事が中心だった。

状況が一変するのは、アフターマスとソロ契約を交わしてから。バスタ・ライムズ“Get You Some”をはじめ、ゲームやナズ、ハイ・テックといったドクター・ドレー周辺での歌唱が注目されると、よりメジャーな舞台への登場が目立つようになっていく。一方では本来のソングライターとしてもアリシア・キーズと“Go Ahead”を共作し、マリオらとはナイトライターズなるソングライター軍団(後に自然消滅)を結成しつつ、R&Bシーンのキーパーソンのひとりとしてケリス、ソランジュ、ジョジョ、ラトーヤ、ガーリシャスらに次々と楽曲提供。自身のアルバム制作もあってか昨年頃から外部仕事はやや減少しているが、デヴィッド・バナー&9thワンダーの超ソウルフルな“Be With You”を筆頭に、ファボラスやワーレイ、サイゴンの新作に至るまでラッパーズからのラヴコールは途絶えることがない。素晴らしい『Late Nights & Early Mornings』が完成したいま、その才能に触れられる機会はまた増えていくことだろう。

 

▼マーシャの参加作品を一部紹介。

左から、グレン・ルイスの2002年作『World Outside My Window』(Epic)、バスタ・ライムズの2006年作『The Big Bang』(Aftermath/Interscope)、ナズの2006年作『Hip Hop Is Dead』(Def Jam)、アリシア・キーズの2007年作『As I Am』、マリオの2007年作『Go』(共にJ)、デヴィッド・バナー&9thワンダーの2010年作『Death Of A Pop Star』(eOne)

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