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インタビュー

 

ここがスタート地点

 

――カップリングの“友情讃歌”にもひとこと、触れておきましょうか。とてもいい曲なので。

光村「これはデビュー前に一度だけ演奏したことがあるんですけど、ただでさえ青春まっしぐらソングなので、照れくさくて封印していたんですけど。初めて学園祭に呼ばれた時に、せっかくだからと思って久しぶりに引っ張り出して歌ってみたら、リリースもレコーディングもしていないこの曲が、学園祭のなかでいちばん会場と一体感が生まれた曲になってしまった(笑)。学園祭というシチュエーションも大きかったと思うんですけど、音楽を通して人と繋がった実感は何にも替えがたいものがあって、本当は別の曲をカップリングにする予定だったんですけど、急遽これを録ることにしました。“Diver”“友情讃歌”と、ライヴでやってみないとわからなかった2曲が揃って、統一感のあるシングルになったと思います」

――そしてボーナス・トラックにはライヴ・テイクが2曲。ライヴ尽くしです。

光村「いままでも何度かボーナス・トラックでライヴ・テイクは入れてたんですけど、今回のはぶっちぎりにいいですね。C.C.Lemonホールで録った“Broken Youth”をマスタリングの時に聴いて、本当に自分たちが客席にいるかのような感動があって鳥肌が立ちました。さっき坂倉が言った、客観的に見ても自分たちのライヴが成長している証を、この1枚のシングルで伝えられるんじゃないかなと思います」

――ライヴと言えばさらにもう一つ、シングルと同発でライヴDVD「TOUR2010 ミチナキミチ」も出ます。観どころは?

古村「すごくカッコいいライヴDVDになりました。一人一人の動きや表情がすごくわかるし、〈ここでこういうことになってるのか〉って、細かいところまでちゃんと見えるんですよ」
坂倉「ここに入っているのはほとんどシングルになっていない曲ばかりなんですけど、ライヴでやっててすごく気持ちいい曲だし、ちゃんと聴いてほしい曲ばかりなので。NICOの、あんまり表には出せなかったけど大事な面がすごく詰まってます」

対馬「元々僕たちはいろんな音楽が好きで、激しいものからバラードまでいろいろあるんですけど、それをライヴでどうやっているのか、すごくわかりやすい映像になったなと思います。ライヴに来たいなと思える作品になったと思うので、“Diver”とセットでよろしくお願いします(笑)。イチキュッパです」
光村「さっき古村くんも言ってましたけど、僕らがまだ行ったことのない場所へ行って、〈ミチナキミチ〉を切り拓くにはまだ残り29か所(都道府県)あるんですよ。〈ミチナキミチ〉ツアーはまだまだ続くという、意思表示にもなっている作品ですね。ここがスタート地点だと思います」

――そして、2011年のNICOはどんなモチベーションで、どんな活動を?

光村「いまもレコーディング真っ最中なんですけど、去年はあまり新しい曲をCDとして届けられなかったので、2011年はそこで蓄えた曲をできるだけたくさん、みんなに届けていければいいなと思ってます。もちろんライヴも、去年以上の量で届けていきたいと思っているので。羽ばたく1年にしたいです」

 

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掲載: 2011年01月05日 17:59

インタヴュー・文/宮本英夫