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インタビュー

acid android 『code』

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年11月16日 22:30

更新: 2010年11月16日 22:30

ソース: bounce 326号 (2010年10月25日発行)

インタヴュー・文/佐藤 讓

 

アルバム『13:day:dream』から3か月。渾々と湧き出るアイデアと音楽的欲求を放射するacid android、もうひとつの最新型!

 

フル・アルバム『13:day:dream』からわずか3か月のインターヴァルで、L'Arc~en~Cielのドラマー、yukihiroのソロ・プロジェクト=acid androidのミニ・アルバム『code』が早くもリリースされた。収録されている8曲のうち4曲が『13:day:dream』収録曲のリアレンジ、そして4曲が新たに制作された新曲となっている。フル・アルバム完成後の短いスパンでこうした作品を出したのには、どのような意図があったのだろうか。

「バンド(L'Arc~en~Ciel)の活動もあるので、ソロの作品ってどうしても期間が空いたものになってしまうんですよ。なので、今回は最初から〈とりあえず作品を2枚作ろう〉と決めていたんです。ミニ・アルバムかフル・アルバムか企画モノかは決めてない状態だったんですけど、とにかく多く出そうと」。

前作『13:day:dream』では、フルカワミキ、MO'SOME TONEBENDERの百々和宏がゲストとして参加していたが、今作では“balancing doll:1.02”にBUCK-TICKの今井寿がギターで参加しているほか、“a moon tonight:1.22”では元SOFT BALLETで現在は睡蓮として活動している藤井麻輝がアレンジで、“mode inversion”では凛として時雨のTKがギターで参加している。前回はacid androidに新風を吹き込むようなゲスト陣だったが、今回はacid androidの世界観により近いアーティストを迎えたと言えるだろう。

「今井さんと藤井さんは『13:day:dream』の段階ですでにオファーはしていたんです。ただ、お互いのスケジュールの都合で時間的に間に合わなかったのと、アルバムのバランスを考えて今回の作品に入れさせてもらいました」。

メインのギターの裏側で、ノイズ混じりの神経症的ギターが楽曲に厚みをもたらす“balancing doll:1.02”、yukihiroと藤井麻輝の抱える幻想感の違いが興味深い“a moon tomorrow”、TKのアコースティック・ギターが深い陰影を与える“mode inversion”。いずれも各アーティストの個性が混ざり合った好内容だ。

「今井さんにはメインのリフを聴いていただいて、それに今井さんならではの解釈を入れていただいた感じです。癖があるギターを弾いてもらえて良かったですよね。藤井さんとの曲は『13:day:dream』リリース前にいただいてたんですけど、藤井さんのアレンジを解釈することが難しくて、しばし寝かせて今回収録する形になったんです。幻想感の捉え方の違いで言うと、僕のほうがメランコリックで人当たりがいいかも(笑)。藤井さんのほうが、冷めていながらすべての音がひとつの世界観に向かっている感じ。解釈の違いがおもしろいですね。TKはリミックスを最初やってもらった時、僕にはない発想を提示してトラックの作り方も構成も新鮮だった。そこから彼らの曲を聴いて気に入って、アコギをお願いしたんです」。

一方、新曲である“instrument only”や“a moon tomorrow”はライヴ・ツアーを続けている現在のacid androidにピッタリの、熱気を帯びたアグレッシヴなサウンドだ。

「“a moon tomorrow”はライヴでギターを弾いているantzとの共作なんです。ギター・リフと曲の構成を決めてもらって、それに対してメロディーと歌詞を決めていった感じ。“instrument only”は素直に〈テクノがやりたかった〉って曲ですね(笑)」。

11月22日には武道館公演を控えている。ここ数年は、音盤よりライヴに対する需要が高まっているが、そうした現象について、音楽シーンが原点に回帰しつつあるのではないかとyukihiroは語る。

「僕らが音楽を始めた頃は、ライヴを観てからレコードを買う流れでしたからね。ライヴハウスで300人集められるようになった段階でやっとカセットテープ。そこからツアーで日本一周できないとレコード、CDを出すことなんてできないし、相手にされなかった。ライヴがダメな人たちはやっぱり残れない厳しさもありましたね。でも、明確なステップがあるし、達成感を感じやすい。お客さんにも感じやすいし、わかりやすかったのかもしれないですね」。

ライヴ感満載の新曲を引っ提げてツアーに臨むacid android。バンド黎明期から鍛え抜いた鉄壁のアンサンブルが、訪れたオーディエンスたちの熱狂を吸い上げ、興奮の坩堝へと誘っていくはずだ。

 

▼『code』に参加したアーティストの作品を紹介。

左から、BUCK-TICKのニュー・アルバム『RAZZLE DAZZLE』(ARIOLA JAPAN)、睡蓮の2009年作『THE DAWN』(tearbridge)、凛として時雨の2010年作『still a Sigure virgin?』(ソニー)

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