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インタビュー

ひいらぎ “裸”

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年10月07日 19:54

更新: 2010年10月07日 19:54

インタヴュー・文/前原雅子

 

自分自身を赤裸々に綴ることによって、ひいらぎを大きく成長させることになった歌――“裸”

 

 

泣きたいときは泣けばいい。笑いたくないときは無理して笑わなくていい。そんなふうに自分の気持ちに素直に生きていけたらどんなにいいだろう。けれども、現実はそうはいかない。涙をぐっとこらえてみたり、自然に見えるような作り笑いをしてみたり。自分に嘘をつくことで、周りに合わせることのほうを選んでいく。そして、どんどん心に疲れが溜まっていく……。

ひいらぎのニュー・シングル“裸”は、そういう自分の嘘や弱さから目をそらさず、心の内を正直に捉えてみせた曲だ。作られたのは2006年、ひいらぎを一度解散した時に「もう一回、一から始めるために自分と向き合うなかで生まれてきた」(恵梨香、ギター/コーラス)曲だった。

「その当時、自分で音楽やるのはもうやめようと思ってたんです。でも、どこかあきらめきれていない自分もいて。で、やっぱり歌いたいと思ったとき、とにかくもっと自分のことを歌っていこうって思ったんですね。そもそも歌い始めたときがそうだったように、一度そこに戻ってみようって。そうしてできたのが、“みず”のアンサー・ソングとも言える“裸”だったんです。“みず”で、泣きたいときは泣けばいいし、笑いたくないなら笑わなくてもいいって言ってるくせに、 それができていない自分のことを書きたいと思ったんですよね」(恵梨香)。

その後、再結成したひいらぎにとって、“みず”と“裸”は共に大切な曲としてライヴでもよく歌われるようになり、結果、“みず”はメジャー・デビュー曲になった。そして、そのときから“裸”をリリースするタイミングも、2人のなかで決まっていたという。

「〈ひと区切りだな〉って思えたときに出そうって言ってたんです。やっぱりこの2曲は対になってる曲だったりもするので、結成10周年っていう節目の年である今年に出すのがいいんじゃないかって。でも、ライヴで演奏し続けながら、ギターと歌だけで完成させちゃった曲なので、今回アレンジしてレコーディングするのがすごくたいへんでした。結局、出だしはギターと歌だけ、2コーラス目からパーカッションとリズム隊が入ってくるという、すごくシンプルなアレンジに落ち着きました」(千晶、ヴォーカル/ギター)。

〈素直に生きることはつまり/裸で生きてく様なこと/僕にはそんな強さはないんだ〉──逃げも隠れもせず、本当のことを歌う“裸”は、耳に痛いようだけれども不思議と心にやさしく響く。嘘のない言葉の強さが、時間とともに胸いっぱいに広がっていく。

そんな“裸”と好対照なのが、カップリングの2曲。キラキラとしたサウンドが「自分たちにとっても新鮮。こんなにいい曲だったんだと正直驚いた(笑)」(恵梨香)というアップ・チューン“前向きに”が耳に楽しい曲なら、ライヴ音源となっている可愛いラヴソング“恥じらいもなく。”は、オーディエンスとの掛け 合いに思わず頬もゆるむポップ・チューン。ナイーヴでシリアスな曲も、元気でにぎやかな曲も、どちらもモノにしてしまうひいらぎの面目躍如と言える、バラ ンスのいいシングルなのである。

 

▼ひいらぎの作品を一部紹介。

メジャー・デビュー・シングルとなった2009年作“みず”(ソニー)

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