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インタビュー

『/\/\ /\ Y /\』の方向性を決定づけた重要な関連作を紹介――(1)

 

RUSKO 『O.M.G.!』 Mad Decent/Downtown(2010)

『/\/\ /\ Y /\』に大抜擢されたダブステップ・クリエイターのラスコ。遊び心があちこちで弾ける初のフル・アルバムは、ダブステップの男臭いイメージを覆す、キャッチー&ポップでノリの良い愉快な一枚。グッチ・メイン、クルッカーズらとのコラボも多く、華やかさも天下一品だ。*青木

SLUMDOG MILLIONAIRE 『Soundtrack』 N.E.E.T./Interscope(2008)

ライ・ライやブラックスター、別掲のスレイ・ベルズと契約しているM.I.A.のレーベル=N.E.E.T.の第1弾作品はこのサントラ。ボリウッドの名作曲家であるAR・ラフマーンとのコラボ“O...Saya”を残し、彼女はワールド・ビート路線に一区切りをつけることに。*出嶌

MAJOR LAZER 『Guns Don't Kill People... Lazers Do』 Mad Decent/Downtown(2009)

新作でもM.I.A.を支えるディプロとスウィッチがジャマイカ録音を敢行するほど入れ込んだダンスホール作品。とはいえクセ者の2人だからして、フィジェットやボルティモアなど、あれやこれやと隠し味を効かせたユニーク仕様。こりゃアガリます! *青木

SANTIGOLD 『Santogold』 Downtown(2008)

ジョン・ヒル、ディプロ、スウィッチという制作陣は『/\/\ /\ Y /\』と丸かぶり! だからってわけじゃないけど、ベース・ミュージックからインディー・ロックまで何でもやっちゃうサンティのゴッタ煮具合は、現在のM.I.A.とも大いに共鳴するのだ。*青木

SLEIGH BELLS 『Treats』 N.E.E.T./Mom&Pop(2010)

ズンドコ響き渡るゴツいビートと激しいギター・ノイズの向こうから聴こえる、可憐な女の子ヴォーカル。凶暴だけどポップでもある狂気の世界は、違和感を通り越して快感! これだけ強烈ならM.I.A.でなくとも注目しますわ。*青木

CHRISTINA AGUILERA 『Bionic』 RCA(2010)

ガガのパクリ……というよりは、往年のエレクトロクラッシュっぽいムードを今様R&Bで加工した感じの野心作。ジョン・ヒルとスウィッチが制作したニューウェイヴ調の“Elastic Love”では、ソングライトにM.I.A.も参加しています。*出嶌

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年08月02日 18:58

更新: 2010年08月02日 18:58

ソース: bounce 323号 (2010年7月25日発行)

ディスクガイド/青木正之、出嶌孝次