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インタビュー

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FLYING LOTUS『LA CD』 BEAT(2009)

ラップトップ界のJ・ディラ的な評価もいまは昔。最近はハイパー・ダブやテクトニックからのリリースもあり、ダブ・ステップも消化したビート新世代の旗手としてグングン進化を遂げている真っ最中だ。その過程にホセとのコラボがあったことも、後々の両者に活きてきそうな予感。

BENGA『Diary Of An Afro Warrior』 Tempa(2008)

ケミカルに研磨された方向へと進化するダブ・ステップ勢のなかにあって、重く黒く屹立するのがこの人。ホセが今回のニュー・アルバムで彼の“Emotions”をカヴァーした理由や経緯はわからないが、フライング・ロータスの音を間に置けばヴァイブの繋がりはあきらかだ。

MOODYMANN『The Moodymann Collection』 Mahogani

ビートダウンやコズミックといった文脈でまたしても再浮上してきそうな彼は、90年代からデトロイトのディープな闇を支配するソウルマン。本文で挙げられている“Desire”のリミックスは、ムーディー名義で出した『Anotha Black Sunday』に収められていた。

MARVIN GAYE『I Want You』 Motown(1976)

ホセの新作に顕著なのは、温もりに溢れた声を曲そのものの空気に一体化せんとする、初期ドゥウェレにもよく似た音像だろう。で、その道を遡れば行き当たるのがこちらの名作なのは自明の理。多重コーラスを泳がせた濃密な官能性はホセの歌唱から立ち昇る芳しいものと同種だ。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2010年02月03日 18:32

更新: 2010年02月03日 18:36

ソース: bounce 317号 (2009年12月25日発行)

文/出嶌孝次