こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

インタビュー

ベンジーの貴重なアザー・ワークスもチェックしよう!

 現在は3つの名義を使い分けながら独自の音楽性を開拓している浅井だが、彼の才能は外仕事でもエッジーな輝きを放っている。まずプレイヤーとしては、盟友・中村達也のソロ・プロジェクト=LOSALIOSのロックンロール無法地帯的な初作『世界地図は血の跡』にギター&ベース&ヴォーカルで参加。昨年の〈RISING SUN〉ではステージに飛び入りするなど、交流はいまでもガッチリと続いている模様だ。そして“丸の内サディスティック”の歌詞を通じて彼に衝撃的なラヴコールを送った椎名林檎の“罪と罰”では、ワイルドなギターと歯笛を披露。また林檎嬢はその後、お返しとして(?)、浅井のソロ第1弾シングル“危険すぎる”にコーラスで参加していたりも。近年では、主宰レーベルから自身以外で初めてのリリースとなるシンガー・ソングライター、control freak!!の『best from the worst』でギターとコーラスを担当。乾いた詩情の増幅に助力している。

 そして楽曲提供モノでは、藤井フミヤのデビュー25周年記念アルバム『F's KITCHEN』にクレジットが。打ち込み主体のファンタスティックな作風で〈歌い上げないフミヤ〉を演出した。また川村カオリの遺作『K』にもストリングスと美しく絡むアコースティック・チューンを書き下ろしている。さらに昨年は、当時弱冠20歳のガールズ・バンド、LAZYgunsBRISKYのミニ・アルバム『Catching!』において、意外にも初の全編プロデュースを担当。彼女たちのハンパない気合が炸裂するロック・サウンドとの相性は抜群で、続く最新作『26 times』でもその手腕を振るった。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年09月30日 18:00

ソース: 『bounce』 314号(2009/9/25)

文/土田 真弓