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インタビュー

未来を背負って立つ〈ポスト・アークティック〉はコイツらだ!

 猿たちの登場から3年弱、残念なことにギター・ロック・シーンはいまだ〈アークティック・モンキーズ以降〉のビッグスターを生み出せていない。しかしながら、新たなスター誕生への渇望感を潤してくれるだろう逸材が、ここにきて続々と出現しているのもまた事実。ということで、このコラムでは今年デビューを飾った〈ポスト・アークティック〉を紹介していこう。まずは、すでにUKで大ブレイク中、〈サマソニ〉での来日も記憶に新しいオーストラリアの4人組、テンパー・トラップだ。猿も驚く中毒性の高い魅惑のメロディーと、壮大なスケール感を湛えたアンサンブルを武器に天下獲りを狙っているぞ。続いては、猿たちもデビュー作でお世話になったジム・アビスがプロデュースを手掛けるボンベイ・バイシクル・クラブ! いまはまだ〈ケイジャン・ダンス・パーティーの弟分〉として紹介される機会が多いものの、上下関係がひっくり返るのは時間の問題? お次は、個人的に〈もっと日本でも評価されるべき!〉と憤っているレッド・ライト・カンパニー。昂揚感のあるメロディーと、時代も国籍も跨いだサウンドには果てしない可能性を感じるのだが、どうだろう。最後は、USはペンシルヴァニア出身なのに名前が非常に厄介なテイクオーヴァーUK(ブリット・ポップが大好きなんだって!)。簡潔に説明すると、疾走感は猿以上!

 ここで紹介したバンドは、〈フォロワー〉ではなく、〈ポスト〉と呼ぶに相応しい輩ばかり。彼らが革命を起こす日も近い? そりゃ、いつまでもシーンの舵取りを猿に任せておくわけにいかないでしょ!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年08月19日 18:00

ソース: 『bounce』 313号(2009/8/25)

文/白神 篤史