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インタビュー

Sawagi(2)

カテゴリ : ニューフェイズ

掲載: 2009年08月05日 18:00

更新: 2009年08月05日 18:10

文/大石 始

括られるんはまっぴらごめんや!

  ライヴ活動をスタートさせたのは2007年のこと。結成から3年は「スタジオにこもってた」そうだが、2007年7月にはファースト・デモを制作。その翌年には〈FESTA de RAMA〉や〈MINAMI WHEEL08〉といったフェスに出演したこともあって、認知度をジワジワと上昇させていく。

 今回の『hi hop』はそうしたKARAKURIでの活動を経て、新生Sawagiとしての初のアルバムとなるわけだが、その含みのあるタイトルについては「某検索エンジンで〈hi hop〉って検索にかけると、〈HIPHOPではありませんか?〉って訊かれるんですよ(笑)」と笑う。

 「ヒップホップ自体大好きなジャンルなんですけど、ジャンルに囚われない活動をめざすうえで〈インスト・ヒップホップ・バンド〉って言われることに違和感を感じてたんですよ。まぁ最初に作ったデモにはATIUSっていうMCに参加してもらってますし、韻シストが好きで始めてるし、しゃあないんですけどね(笑)。でも、(特定のジャンルに)括られるんはまっぴらごめんや!って思ってたし、そこから一歩飛び出すために、さらに上へ上へと高みをめざして上昇するような、そんなイメージをこの『hi hop』っていう言葉に詰め込んだんです」。

  僕も冒頭で〈ジャジーなインスト・ヒップホップ・バンド〉とKARAKURIのことを説明してしまったが、この『hi hop』というアルバムはそんなに簡単に説明しきれる作品ではない。先述したように冒頭曲“ibiza”は極彩色のエレクトロ・ディスコだし、続く“SUPER CITY -hi hop edition-”もダンスホールの定番リディム〈Sick〉を連想させる突進系ブレイクビーツ。コイチのピアノが可愛らしく転がる“space”やド派手なファンク“vacuum -hi hop edition-”もあって、その世界観は実にカラフル。共感できるアーティストして80kidzとCSSの名前を挙げるニコだが、確かに音の鮮やかさという面では彼らとの共通点もあるだろう。また、『hi hop』の公式資料にはEMI MARIAやFUNKYMIC(韻シスト)、JUNIOR(RED SPIDER)、三宅洋平、Keyco、山内総一郎(フジファブリック)らがコメントを寄せているのだが、そうした多彩な面々と交流を重ねていくなかで音楽地図を拡張させてきたことも今作からは窺える。要するに、Sawagiの〈現在〉が四方八方に乱反射しているのである。

 「遊び心と伝わりやすさ」をもっとも大切にしたという今作。ニコは「インスト・ミュージックって言葉の壁のない音楽だし、やっぱり世界での活動をめざしてます」と話すが、この音ならば世界規模での活動だって夢物語ではないはず。大阪クラブ・シーン発、世界行きのSawagiの今後に注目したい。

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