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インタビュー

monobright

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2009年04月30日 16:00

更新: 2009年04月30日 19:42

ソース: 『bounce』 309号(2009/4/25)

文/土田 真弓

白ポロはもういらない――どんなアプローチでもmonobrightだとわかる〈柱〉を手に入れ、さらに個性が大爆発! おもしろすぎです!


  何せ、初っ端から“SGS”である。“未完成ライオット”(『monobright one』収録)の断片をまぶすなど小ネタ満載のテクノ・サウンドに乗せて、〈SGS!(=小学生)〉と叫んでいるのだ。そんな不意打ちに反応できずにいると、聴こえてくるのは「勝手なニューウェイヴのイメージ。ダサいとカッコイイのギリギリをめざした」(松下省伍、ギター)といういなたいギター・フレーズ。「男子の切羽詰まった性への欲求が詰まってる」(桃野陽介、ヴォーカル/ギター)というこのスカ風ナンバー“踊る脳”は、桃野の解説によると〈ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズ“Exodus”のどエロ版〉らしい。かと思えば、ド直球ロックの先行シングル“アナタMAGIC”が間髪入れずに畳み掛けられて……(以下、13曲目まで続く)。カラフルどころか、よくもここまでヴィヴィッドな作品を作り上げたものである。登場以来のトレードマークだった白いポロシャツを脱いで発表した、monobrightの2枚目となるフル・アルバム『monobright two』を前にして思う――彼らは、白ポロを脱いでもすごかった。

「覚えられやすいとか、キャッチーさで助けられた部分もありますけど、音がこれだけmonobrightになってるんだったら、もう白ポロはいらないんじゃないかと。表現の仕方がすごくバンドらしくなったんですよね。同じひねくれでも、ひねくれ方がまとまってるっていうか(笑)」(桃野)。

「今回は4人全員の音が聴こえるんですよ。主張しようとして前に出た音って、実は主張にならないんですよね。それをどうやったら相手にわかりやすく具現化できるか、やり方がわかった気がします」(松下)。

「打ち込みの“SGS”を最初に持ってくるなんてことは昔だったらできなかったし、“別の海”だって(メンバーは)誰も弾いてないですからね。〈one〉の時は〈自分らの音が入ってないと……〉みたいな感じだったんですけど、その頃に比べると良い意味でいい加減になりました(笑)。どうアレンジするかを自分でできれば、形はあんまり気にならない。それが曲の強さにも繋がってると思いますね」(桃野)。

 先述のナンバー以外にも、暴走ギター・ロックや大らかなバラードはもちろん、とにかくイキきった楽曲が並ぶ。ファースト・アルバムから約1年半の間に彼らは多くのツアーを重ね、自分たちのバンド感をビルドアップしてきたが、なかでも昨年にUKで行われた〈グレイト・エスケイプ〉への出演がそれ以降の音楽性に大きく作用したという。彼らはかの地で何を掴んだのか。

「日本の音楽やメロディーは、日本にしかないんだなっていうことを改めて実感したっちゅうか、そういう曲を作れるんだなって思ったら、すごい誇らしく思えたんですよね。もどかしさやネチっこい感じが無性にいいなと思って。そういう意味では、今回はよりJ-Popっちゅうニュアンスを意識しました」(桃野)。

「ストレートにやることに対して照れがなくなりましたね。以前はどこか斜に構えてた部分があって、正面はなかなか向けなかった。4人以外は言葉が通じない場所でやれたことが、向き合うべき相手――いま目の前にいるお客さんをしっかり見るきっかけになりましたね」(出口博之、ベース)。

「〈伝える〉っていうことをより考えるようになったというか。ユーモアも増えた気がしますね」(瀧谷翼、ドラムス)。

 ひねくれていようが、ストレートだろうが、この13曲が内包しているのは突出したオリジナリティー。どこを切っても金太郎飴的に〈monobright印〉が顔を出す。でもって、ついでに舌も出す。

「何やってもこれ、monobrightっぽいなって思ったんですよね。練習の時のアホさ加減とか(笑)、普段の4人のパーソナルな部分を音の成分に入れることが、僕らにとってのバンド・サウンドなのかなって」(松下)。

「結構散らばった曲を集めたはずなのに、ちゃんと柱がある。ようやく芯ができたっちゅうか、〈こっからが始まり〉って言ってもいいぐらいのアルバムになったと思います」(桃野)。

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