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インタビュー

Three 6 Mafia(2)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年09月18日 00:00

更新: 2008年09月18日 17:35

ソース: 『bounce』 302号(2008/8/25)

文/升本 徹

今回は傑作かもしれない

  そんなジューシーの言葉どおり、2人体制になろうが、オスカーをゲットしようが、MTVでセレブ風に取り上げられようが、マフィアの根っこの部分はマジでまったく変わっちゃいない。というか、生まれながらにして染みついちゃってるようなワン&オンリーのスタイル/サウンドが、ちょっとやそっとで変わるワケがないのだ。相変わらず寝心地が悪くなりそうな、ディープでダークなメンフィス産クランクをベースにしたサウンドはバリバリ健在なので、古くからのダイ・ハードなファンも安心だろう。

「今作は俺らにとっての傑作のひとつかもしれないなって思ってる。昔のマフィアのアルバムを思い出させるね。基本はこれまでどおり、ストリートの要素がしっかり詰まったギャングスタ・アルバムだぜ。唯一変わってきたのは、リリックにメッセージを散りばめるようになったってことかな。最近はネガティヴなことも多いから、キッズには何かそれ以上のものを与えてあげたいんだよ」。

 変わってないと言えばもうひとつ。前述の“Stay Fly”をはじめ、マフィアのアルバムではお約束となっているウィリー・ハッチ使いの曲が今作にもあり、ファンならば思わずニヤけちゃうんじゃないだろうか。ライフ・ジェニングスをフィーチャーした“Hood Star”がそれだ。

「俺らはウィリー・ハッチの音楽が好きでいつも聴いてたからね。彼が亡くなる前に会うこともできたんだけど、あれは嬉しかったよ。彼はずっと俺のお気に入りのソウル・シンガー、ソングライターのひとりだし、ヒットもたくさん手掛けたんだぜ」。

 ライフだけでなく、今作には自身のクルーであるヒプノタイズ・マインズの連中や8ボール&MJG、アル・カポーン、アンクらがゲスト参加しており、新境地を感じさせるようなエイコンやグッド・シャーロットとの共演もある。

「エイコンは彼が最初にSRCと契約した頃からファンだった。素晴らしい声をしてるし、プロデューサーとしても才能があると思うよ。曲中ではリアルなストリート・ライフやゲットーのことを歌いながら、その曲でTOP40に入ってるしね。ストリートとTOP40の両方のリスナーをキープできてるんだから天才だよ。グッド・シャーロットは、俺が彼らの曲を前から聴いていて、TRL(MTVのプログラム)に出演した時に会って〈いっしょに曲を作ろうぜ〉ってことになったんだ」。

 そんななかでいちばんのトピック(というのも不謹慎だが)は、盟友ともいえる関係のUGKが参加した“On Sum Chrome”だろう。“Sippin' On Some Syrup”を筆頭としてこれまでに幾度となくマフィアと共演してきたUGKだが、御存知のとおりメンバーのピンプCが昨年末に他界している。“On Sum Chrome”はピンプのラスト・レコーディングと言われており、UGKの名曲“Pocket Full Of Stone”がサンプリング・ソースとして使用されているのだ……泣ける。

「亡くなる数日前かな、俺たちは電話で話したんだ。ピンプはいつも笑いを絶やさないおもしろいヤツで、よく笑わせてもらった。その日も普通に話してて、相変わらず笑わされてた。で、その数日後に彼が亡くなって……信じられなかったし、いまだに信じられないでいる。曲もたくさんいっしょにやったな……UGKは永遠だぜ」。

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