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インタビュー

熱い血潮をたぎらせまくるスパニッシュ・ギターの猛者たち!

マイナー調のメロディーが濃ゆい哀愁を醸しているが、あくまでも音色は乾いており――とはロドガブ・サウンドについての話だが、フラメンコなどスパニッシュ・ギター音楽の特徴とまんま繋がるわけで、2人の音楽にはラテンの血が明確に表れていることを意味する。というわけで、ここではロドガブを聴いた後に手を伸ばしてほしい、抜群のギター・テクを披露するハード&ホットな音盤を紹介しよう。
(桑原)

AL DI MEOLA, JOHN McLAUGHLIN, PACO DE LUCIA 『Friday Night In San Francisco』 Columbia(1980)
奇才フラメンコ・ギタリスト、パコ・デ・ルシアがジャズ界のギター名人2人と手合わせした名ライヴ盤。アコギのみの濃密な対話ぶりにロドガブ好きも多分ドッキリ!?
(本橋)

TOMATITO 『Anthology』 Emarcy 
アンダルシア生まれの天才フラメンコ・ギタリストによる最新ベスト盤。彼の切れ味が鋭くスケールのデカい演奏がロドガブの2人を惹き付けているのだろう。ミシェル・カミロとの共演曲“Spain”はいつかロドガブにカヴァーしてもらいたい!
(桑原)

RAYITO 『Rayito』 South Beat(2006)
抜群のギター・テクニックを誇るラテン・ポップ・シーンの若き貴公子によるデビュー作。ピリッとスパイシーなフラメンコ・ギターが彼の特徴であるが、ロドガブとは出音に込められた〈パッション〉の高さに共通項を見出すことが可能だ。
(本橋)

GYPSY KINGS 『Pasajero』 Tinto Tinta(2006)
世界最高のジプシー・バンドとして野性味溢れるアコギ・サウンドを届けてくれる彼ら。この最新作で聴ける、激しくも妖艶に爪弾かれる緩急自在なギターが熱い手拍子と重なり合って沸騰していく様にロドガブと同じ匂いが。
(本橋)

BENISE 『Nights Of Fire!』 Vanguard(2006)
日夜情熱的なパフォーマンスを繰り広げ、女性ファンをメロメロにしているUSフラメンコ界の王子。バラの花束が似合うロマンティックなプレイも良いのだが、髪を振り乱して大股開きでワイルドにギターを掻き鳴らす姿はやっぱ最高!
(桑原)

OJOS DE BRUJO 『Techari』 Six Degrees(2006)
ロドガブよりもだいぶ大所帯ながら、フラメンコ・ギターを印象的に用いているあたりは通じるところもあるスペインのミクスチャー・バンドによる大名作。アコギでハードなサウンドをクリエイトする独自のアプローチがおもしろい。
(本橋)

DES+KARADAS 『Palos Flamencos Pa' Los Punks』 Autoeditado(2005)
手拍子&ギターというごく普通のフラメンコ……と思いきや、歪んだエレキ・ギターやロー・ボトムなドラムがドカドカ乗っかってきてフラメンコ・パンクへと変身! ロドガブ類似作として要チェック!
(本橋)

FLAMETAL 『Master Of The Air』 Powerslave(2008)
フラメンコ・ギタリストのベン・ウッズとホワイトスネイクのユーライア・ダフィによるバンドの2作目。名前どおりに2つのスタイルをドッキングさせ、激烈な哀愁音楽を生み出している。ぜひロドガブとブッキングさせたい!
(桑原)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2008年03月13日 23:00

ソース: 『bounce』 296号(2008/2/25)

文/桑原 シロー、本橋 卓

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