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インタビュー

SEAN KINGSTON(2)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年09月06日 19:00

更新: 2007年09月07日 01:22

ソース: 『bounce』 290号(2007/8/25)

文/山西 絵美

全部、全体がハイライトだよ!

 「アルバムのハイライトは“Beautiful Girls”! でも、どのトラックもみんな大ヒットの可能性大だから、〈これがハイライト〉とは言えないかも。全部、全体がハイライトだよ!」と本人も大満足なご様子の本作は、幼い頃から自然と耳にしてきたレゲエを下地に、お姉さん譲りの柔軟な感性、サウス特有の派手さでもって一筋縄ではいかない楽しい一枚に仕上がりました。例えば、フィル・コリンズ“In The Air Tonight”やレッド・ツェッペリン“D'yer Mak'er”、ビング・クロスビー“I Ain't Got Nobody”といったサンプリング・ソースからも、アルバムのユニークさを窺い知ることができるでしょう。もちろんネタに関してはあくまでJRのアイデアかもしれませんが、しかしながらショーン君自身も次のように話しています。

 「いろんな人に聴いてもらえると思うよ。これまでの道を切り拓いてきた素晴らしい人たちの足跡を、自分らしいやり方で辿って行きたいと考えているんだ」。

〈いろんな人に聴いてもらえる〉=特定のリスナーに向けた音楽でないことを裏付けるように、彼の音楽をどうカテゴライズするかという問題が現在至るところで議論されています。ヒップホップでもイケる、R&Bでもイケる、レゲエでもイケる、でもどれもズッパマリではない――そんな立ち位置はエイコンやT・ペインといったコンヴィクト勢に近いかもしれません(余談ですが、本作に収録されている“Colors”のリミックス・ヴァージョンには、ヴァイブス・カーテルと並んでエイコン主宰のコンヴィクトと契約したと噂されるカーディナル・オフィシャルが参加)。そういえば、ショーン君の涼しげで頼りないヴォーカル・スタイルはエイコンやT・ペインと共通するものがありますし、T・ペインほどではないにせよ、随所でエフェクト処理を施したロボ声も披露しています。彼らのように既存のカテゴライズからハミ出してしまう人たちが、今後ポップ・ミュージックのスタンダードになっていくのでしょうか。ショーン君、そのあたりはどうですか?

「うん、そう思うよ。っていうか、そう願ってる。それがオレのめざしているところだし。オレは何年か後には忘れられちゃうようなものじゃなくて、これから先もずっと聴いてもらえる音楽をやろうとしてるんだ」。

 なるほど。ショーン君ならきっとできますよ。だって、こんなにも素晴らしいアルバムを作り上げてしまったのですからね。
▼『Eye Above Water』に参加したアーティストの作品を紹介。

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