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インタビュー

DIGITALISM(2)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2007年05月17日 20:00

ソース: 『bounce』 286号(2007/4/25)

文/青木 正之

中途半端なのは嫌いなんだ

 こうしてフレンチ・シーンに居場所を見つけたデジタリズムが、いよいよ世界制覇に向け本格的に動き出す。先述のシングル群はもちろんのこと、彼らのポップ・ソングに対する優れたアプローチが如実に表れた“Pogo”や“Apollo-Gize”など、ダンス・トラックだけにこだわらず「自分たちが瞬間的に〈これは買いだ!〉と思えるような楽曲」ばかりを収録し、『Idealism』=〈理想主義〉と名付けられた待望のファースト・アルバムがリリースされるのだ。

「コンセプトはタイトルどおりだよ。現時点での僕らの理想を詰め込んだってわけさ。僕らは中途半端が嫌いでいつも100%か0%でいるのが好きなんだ。あとはアルバム全体が、最初の“Magnets”で始まって最後の“Echoes”で終わる、ひとつのジャーニーになるような流れにしてみたんだ。リスナーはいろんなデジタリズムを体験しながら、カイロに行ったり、ポゴ・ダンスをしたりして、最後には宇宙に辿り着く(笑)。フロアでみんなと聴いても、携帯プレイヤーでひとりで聴いても、頭のなかで映画みたいにストーリーが流れて、夢を見るようにいろんなことを感じてもらえたら最高だね。〈宇宙〉っていうのはいちばんの謎で、いちばんオープンで、いちばん大きなアイデアで……僕らは宇宙のことを考えるだけでいつもワクワクするんだ」。

 外界から切り離された地下室にこもり、独学によるユニークなスタイルを持ったエディットやミックス方法で──ビールやリカー、コーヒーの力も借りながら──作られた曲は、どれもがラウドで粗削りでローファイな、ユニーク極まりないものだ。宇宙の神秘は誰しも興味の尽きないテーマだろうが、当分はこの『Idealism』のほうに神経を奪われ、興奮覚めやらぬ毎日を送ることとなるだろう。
さて、昨年の〈フジロック〉に初参戦して〈RED MARQUEE〉のステージを熱狂させた彼らは、すでに再来日も決定している。「今回も凄く楽しみにしているよ!」と話すジェンスから、最後にこんなメッセージを……。

「先週、僕がハンブルグの状況について愚痴っていたら、友達に〈Only boring people get bored〉(=退屈するのは、自分がつまらない人間だからだ)って言われたんだ。でも、本当にそのとおりだと思わない?」。
▼デジタリズムのリミックス・ワークが聴ける作品。


フューチャーヘッズ“Skip To The End(Digitalism Re-Rub)”を収録したコンピ『Leave Them All Behind 2』(Modular)

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