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インタビュー

peridots(2)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2006年05月25日 14:00

更新: 2006年05月25日 21:47

ソース: 『bounce』 276号(2006/5/25)

文/内田 暁男

bounce.com限定でお届けするperidotsインタビュー未公開ヴァージョン!! こちらではperidotsで活動するまでの道のりや音楽遍歴を中心に訊いております。デビュー・ミニ・アルバム『peridots』をより深く理解したい貴方はぜひ!!

──バンド=no penを組む前に、最初はひとりで宅録をやってらっしゃったっていうことで。

「21とかだと思うんですけど、初めての一人暮らしを赤羽で始めたんです。それからですね。MTRでただいろいろやってたっていうだけで、宅録っていう言い方しかできないんですけど、宅録じゃないんですよ、おそらく。楽器が得意なわけじゃないのでそれほどたいしたこともできるわけもなく。だから……作品を作るというより曲を作る練習みたいな感じでしたよね。曲を作ってドラムマシーンでドラムをつけてギターを弾いて、みたいな。24のときに初めてなんとなく曲を書けるようになった気がして。それから2年ぐらいたって初めてバンドを組むわけですけど」

──その宅録時代に作ってた曲はいまのperidotsの活動に反映されてるところはあるんですか?

「とりあえず一切残ってないですし、今後なんとなく音源化したいなっていうバンド時代の曲はあることはありますけど。peridotsでやってるような曲は本当にperidotsはじめてから作った曲で。だからすごいストックがあるとかはないです」

──バンドのno penでは、宅録時代とまた違うスタイルで曲を作りだした感じなんですか?

「no penのときは曲全体のイメージ、リフ、リズムがまずあって、とりあえず一人でデモテープを作っちゃうんです。それをメンバーに配って再現するみたいな形。作風は以前と全然違う。それでライブとかもやっていって、あるときイヴェントで一人で弾き語りをすることになって。no penの曲でも演ろうと思ったら……20曲ぐらいレパートリーがあったんですけど、一曲ぐらいしか弾き語りでできるような曲がなかったんです。それでなんか〈あれ?〉って驚いて。自分でもメロディー重視でメロディアスな曲をやってたつもりだったのが、〈でも弾き語りで成立しないんだ〉って思って。それでそのイヴェントのためにまた3、4曲作って、そのイヴェントには臨んだんですけど。だから曲の作り方自体はno penとperidotsは全然違う」

──そもそもno penていうのはどういうことをやろうとしたバンドだったんですか?

「僕はペイヴメントっぽいことをやろうとしてたんですけど、そうはならなかったですね。よく〈普段何聴いてんの?〉て言われました。〈ペイヴメント〉とか言うと〈あぁそう言われれば〉みたいな反応で。ペイヴメントの100倍下手でしたからねとりあえず(笑)。恐ろしいぐらい」

──なるほど。お話を伺ってるともともとはバンド志向の人という感じがしますね。

「そうですね。peridotsて名前をなんで作ったかっていうのもそこにある。バンド組もうと思ってたんだけど、本格的に組めずにいまに至ってるというか。でもソロ・プロジェクトっていわれてるけど、僕が全部指示してとかアレンジもしてとかいうわけじゃなくて。ライヴにしたってサポートの人たちと全部話し合って、むしろ僕ずっと黙ってるみたいな状況もよくあるんで。名義はソロですけど非常に出入りが激しいのが特徴のバンドだと思ってます」

──音楽遍歴について聴きたいんですけど、90年代のいわゆるマンチェスター系や渋谷系ブームとかは多分通ってないですよね。

「一切通ってないかな。あの頃はほとんどアメリカのものばっかりだったんです。ビートルズ、ストーンズ、ツェッペリンもけっこうあとのほうに知ったくらいだし。最初がソウルとかのブラック・ミュージックだったんで、フォークっぽいものやシンガー・ソングライターっぽいもの、USインディーとかはシックリきて。(デヴィッド・)ボウイ聴いたりもしてたんですけど基本的にはアメリカ中心でしたね。ストーン・ローゼズも『Second Coming』ぐらいで〈へぇ、そういうバンドがいるんだ〉みたいな。ライドとかシャーラタンズとかは〈気持ち悪い〉とか思ってた覚えがありますよね」

──ニルヴァーナとかのグランジ~オルタナティブ・ロック系はどうです?

「ニルヴァーナは普通に買ってしばらく聴いて友達にあげました(笑)。とくに思い入れはないけど、まぁ〈僕のものじゃないな〉っていう感じはありましたね。あの頃はペイヴメントやリズ・フェアと平行して、いわゆる〈Last Waltz〉周辺のアーティストたちも聴いてて。ザ・バンド聴いて〈超ポップでキャッチー!〉と思ってたんで(笑)。でもとりあえず、ペイヴメントだったなぁ。あの時代リアルに感じられるのはペイヴメントしかいなかったですよ。逆にいまは聴かないですけど。とりあえずメロディーがすごいよかったし、格好とかライヴの仕方とかすべて頷けたので。やっぱ何がリアルかっていうのを求めるとペイヴメントしかいなかった」

──peridotsはまず声が凄いと思うんですが、自分では自分の声についてどう思ってます?

「もともと僕こういう声ではなくて、ただ高いだけの声だったと思うんです。no penをやってるときに発声の仕方もよくわかんないので、とりあえず大声で歌ってたら、そのなかで声が変わってったんですよね。例えば最初から弾き語りだったらこういう声にはなんなかったんじゃないかなと。だから26とかのときは全然こういう声じゃなかったと思います。でもいまでも変わってて、1年前ぐらいのデモとか聴くとあきらかに幼い感じがしちゃう。ベースとエレキギターとドラムとアコギっていうちゃんとしたバンド編成になって、ライヴのリハをしはじめたのってそれこそ去年の夏とかなんですけど、そこからまたさらに歌い方が変わったんですよね。久しぶりに見た人とかに〈歌い方変わったね〉って言われたりしたし」

──アルバム1曲目の“ショルダー”を聴いたときにファルセットの感じがプリンスっぽいなと思ったんです。

「あぁ、プリンスのファルセットの曲とか僕得意ですよ歌うの。“Kiss”とかメチャメチャ歌いますね。プリンスのファルセットとかってちょっと濃いじゃないですか? 粘っこいっていうか。ああいうのは自然と真似してたのかもしれない。いま思えば。ファルセットなんだけど、通る感じというか」

──歌詞についてなんですが、“労働”の歌詞は素晴らしいですね。

「あれいいですよね。僕もあれはいいと思います(笑)」

──まずこの曲調で〈労働〉てタイトルを付けるセンスと、サビ終わりの〈働こう〉ていう歌詞はなかなか出てこないと思いました。

「それなかなか理解してもらえなかったんですよ。〈労働〉って言葉も時々驚かれるんですけど、いまだに僕わかんないんですよ。〈そんなに変?〉みたいな」

──ライヴとレコーディングだったらライヴのほうが好きなほうですか?

「レコーディングに比べたらそうですね。単純に今回のレコーディングすごい辛かったんで(笑)、それだけの話なんですけど。ライヴはライヴで難しいですけど」

──そんな苦労した感じには聴こえないですけどね。

「(レコーディングは)大変でしたね。ライヴの歌い方と違うっていうのを自分で理解するのにすごい時間かかったし。ライヴで歌ってるように歌ってもよく聴こえるわけじゃないし。でも……もう大丈夫です(笑)。最近段々歌い方がわかってきたんですよ。やっと。〈歌うってこういうことなんだ〉っていう。いままではカンですべてやってきたんだろうなって」

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