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インタビュー

ヒップホップ×ロックの横断はもはや常識なのだ!!

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年12月01日 16:00

更新: 2005年12月01日 18:30

ソース: 『bounce』 271号(2005/11/25)

文/出嶌 孝次

 大雑把に言うと、ランDMCとエアロスミスの“Walk This Way”、あるいはパブリック・エナミーとアンスラックスの“Bring The Noise”を前提に、全曲が異種コラボのサントラ『Judgement Night』(93年)が生まれたような時代は、共演すること自体に意味があったと考えていい。ただ、ヒップホップの滋養を吸収したリンプ・ビズキットらの台頭によって〈ヘヴィー・ロック〉なるもののフォーマットが出来上がっていくにつれ、そうしたコラボからは違和感が取り除かれていった。ここではロック・アクトによるヒップホップ(的な)作品、あるいはその逆の歩み寄りが顕著な作品を図示しておく。もはや、お互いがお互いの影響を受けないはずもないし、リンキン・パークからフォート・マイナーへと至る道程は、そうした時代における当然の産物なのだ。

▼リンキン・パークの作品

Korn『Take A Look In The Mirror』

  イグジビットやアイス・キューブとの共演でも知られるコーンの2003年作『Take A Look In The Mirror』(Epic)。“Play Me”にはナズが登場。ベーシストのフィールディはヒップホップ・アルバムもリリースしている。

Transplants『Haunted Cities』

  トランスプランツの2005年作『Haunted Cities』(Atlantic)。今作後にはロック・バンド史上初(?)のスクリューCDをリリースしたり、バンBをプロデュースしたり、交流は精力的。

Run DMC『Crown Royal』

  ランDMCの2001年作『Crown Royal』(Arista)。フレッド・ダーストやキッド・ロック、シュガー・レイがプロデュースしたヘヴィーなコラボ集。

Gorillaz『Demon Days』

  ゴリラズの2005年作『Demon Days』(Parlophone)。音の担い手をデンジャー・マウスに交替させたデーモン・アルバーンのセンスは確か。デ・ラ・ソウルの登場もトピック。

LINKIN PARK 『Reanimation』 Warner Bros.(2002)

  アルケミスト、エヴィデンス、カット・マスター・カート、エクセキューショナーズらを招いたリミックス・アルバム。マイクを握るのもラスコやエイシーアローンらだったり、シノダの趣味であろう西海岸アンダーグラウンド中心の人選も興味深い。

El Pus『Hoodlum Rock:Vol.1』

  エル・プースの2005年作『Hoodlum Rock:Vol.1』(Virgin)。かつてスピーチに見い出されたミクスチャー・バンド。〈クランク・ロック〉を標榜した今作ではより柔軟にヒップホップを血肉化している。

Limp Bizkit『New Old Songs』

  リンプ・ビズキットのリミックス・アルバム『New Old Songs』(Flip/Interscope)。既発トラックも含むものの、DJプレミアやティンバランド、ボスコらが参加したハデな作り。

JAY-Z & LINKIN PARK 『Collision Cource』 Roc-A-Fella/Def Jam/Machine Shop/Warner Bros.(2004)

  MTVの番組〈Mash Up〉の第1弾企画として生まれたジェイ・Zとのコラボ作品。フォート・マイナーにも直結するシノダの振る舞いが聴きモノ。

V.A.『XXX2 : The Next Level』

  2005年のサントラ『XXX2 : The Next Level』(Jive)。昔はよくあった異ジャンル・コラボ集。ここではラッパー勢が優勢か。

Flipsyde『We The People』

  フリップサイドの2005年作『We The People』(Cherrytree/Interscope)。バンド編成のラップ・グループだが、ギターのあしらい方などはロック・リスナー寄りかも。

Cypress Hill『Till Death Do Us Part』

  サイプレス・ヒルの2004年作『Till Death Do Us Part』(Columbia)。前々作でヘヴィー・ロック寄りのバンド録音にトライしていたが、今作はランシドの面々も迎えたLA路上色の強い内容に。

Eminem『The Eminem Show』

  エミネムの2002年作『The Eminem Show』(Aftermath/Interscope)。エアロスミス“Dream On”を引用して、本家ジョー・ペリーにギターを弾かせた“Sing For The Moment”を収録。ロッキッシュなイメージのあるエミネムだが、ロック寄りの曲はこれぐらい。

X-ECUTIONERS 『Built From Scratch』 Loud/Columbia(2002)

  リミックス・アルバムのお返しにマイクが“It's Going Down”をプロデュース。コスリと巧みに呼応するラップも格好良い好コラボだ。

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