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インタビュー

いまいちばん貪欲な、新しい日本の開拓者たち

 まず、ZAZEN BOYS(向井秀徳はJPC bandの〈和〉の部分への共感を公言している)。向井の言葉の乗せ方やちょっと強引で破壊的なジャンルの横断方法はJPC bandにも通じるポイントだろう。また、パンキッシュでロック的な視点から独自のレゲエ解釈を展開するDogggystyleは、バンド・スタイルによってジャンルの壁を破壊する。それはJPC bandとも通じるものだけど、〈DREAD ROCK〉を標榜し、ロックとレゲエ、ドラムンベースをミックスするG-FREAK FACTORYにも共通するノンジャンル性を見ることができるはずだ。Rub-A-Dub Marketはクラブ・サイドからレゲエを解釈し、ドラムンベースどころかジャングルまでをブチ込み、WORLD SUPREME FUNKY FELLOWS 2102はジャズからブラジリアン、ラヴァーズまでのハンパない振れ幅を持ちながら、それをメロウかつスムースにコーティングすることでオリジナリティーを生み出している。

 このように、現在の日本にはオリジナルな表現方法を掴み取ろうとする連中が蠢いている。そんな現状を知るには、JPC bandのTAKUTOがランキン・タクシーやKREVAらと共に参加しているコンピ『DANCEHALL HI-GH!!』のチェックも忘れずに。
▼文中に登場したアーティストの作品を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2005年03月24日 12:00

更新: 2005年03月24日 19:33

ソース: 『bounce』 262号(2005/2/25)

文/大石 始

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