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インタビュー

CHARA(2)

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2003年03月27日 15:00

更新: 2003年03月27日 15:52

ソース: 『bounce』 241号(2003/3/25)

文/小野田 雄

可愛いと思われたいんだったら……

 みずからが弾く鍵盤やギター、ドラムを活かしながら、削ぎ落とすかたちでプリンスやビートルズに限らない広範な彼女の音楽性を凝縮した本作のサウンドは――日常感を普遍化するべく抽象的なイメージへと昇華した彼女の詞世界がおとぎ話だとしたら――童謡に近い非常にシンプルなものであり、彼女のなかに存在する少女性をあきらかにするものでもある。その一方で本作は、12年のキャリアを経たからこそ至ることができた境地とも言えるわけで……ここにはさまざまな顔を持つ女性アーティスト、CHARAがいることになる。

「女だからどうのこうのっていうのがヤだった時期はあったし、いまもそんなに、ね。でも、スタジオは男ばっかりだったりするし、私から出てくるのは抽象的な説明の言葉だったりするから、もちろん、意識することもありますよ。その点、ホッピーなんかは、普通のおじさんにはない女性的な感覚の持ち主というか、美しいとか可愛いものに敏感なおじさんおばさん(笑)って感じで、そこが私との接点だったり。でも、女ばっかりだと、私がおばさんおじさんになったりする(笑)。その場その場で自然にバランスをとってるんでしょうね」。

〈恋がしたいのよ〉と歌う彼女がいるかと思えば、息子の緋美くんに歌を捧げる彼女がいたり、家族旅行に出掛けた旅先のハワイでギターを片手に曲を作る彼女や、絵本の「みつばちマーヤ」に心動かされる彼女がいたりと、ありのままの彼女が歌われる本作であるが、心に残る多くの歌がそうであるように、そのかたわら、あるいはその先には大切な誰かの存在が確かに感じられる。それが誰かはあらためて指摘するまでもないだろうが、彼女の語った言葉があまりに素敵だったので、最後に記しておこう。

「うちの主人とは歌っていて出会ったんですけど、歌ってる私のことを魅力的だと思った部分があるわけで、可愛いと思われたいんだったら……それは子供とか主人にいちばんに思われたいんですけど、そう思うんだったら、やっぱり歌ってないとね」。

▼CHARAの近作を紹介。

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