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インタビュー

Shania Twain

全世界が注目する最新アルバム『Up』!!



「一度聴いただけで覚えてもらえるようなインパクトの強い曲が理想なの。ジョンがフックの強いメロディーを作って、私がそこに親しみやすい会話調の歌詞を乗せていく。しかも今回は、気に入っているアバやスーパートランプといった昔ヒットした音楽のテイストを、2人でサウンド・ショッピングをする気分で加えたの。だから、どこか懐かしい思いで聴いてもらえるんじゃないのかしら」。

 シャナイア・トゥエインの約5年ぶりのアルバム『Up』は、全19曲入りとボリューム満点だ。プロデューサー&曲作りのパートナーは夫であり、デフ・レパードやブライアン・アダムス、コアーズなどの仕事で知られるロバート・ジョン“マット”ラング。

「アルバム・タイトルの意味はポジティヴな気持ちの象徴よ。私自身、たとえば〈Think Up!〉とか、言葉に〈Up〉を付けるのが口癖なの。つぎのステップへ進むために〈Up〉という言葉は大事でしょ?」。

 彼女の歌からも感じられるように、シャナイアは人柄も陽気で気さく。自分から積極的に喋ってくれる。

「私はガール・パワーが好きだし、女性に秘められた信念とか力強さが好き。だから、そんな力が引き出せるような歌を歌っていきたいの。今回は女性の尊厳をテーマにしたり、困難を乗り切ろうとする女性を主人公にした曲もあるわ。世の中には嫌な事件や辛いことが多い。だから、みんなの背中を押すような曲を選んでみたの」。

 21歳のときに両親が事故死し、弟妹の母親代わりをしてきた苦労人だが、最近一児の母になったことも曲作りのプラスになったという。そしてサービス精神が旺盛な彼女は、アルバム全曲分のリミックス・ヴァージョンを収めたCDをさらに付けるほど。

「私の歌でハッピー&ポジティヴになってほしい。気に入った曲を見つけたら何百回も繰り返し聴いてほしいわ(笑)」。

 世界中の支持を集める魅力と大きなパワーを兼ね備えた、シャナイア・トゥエインが帰ってきた。

▼ これまでに発表されたアルバムの一部を紹介。

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2002年11月28日 10:00

更新: 2003年02月07日 15:16

ソース: 『bounce』 238号(2002/11/25)

文/伊藤 なつみ