ERATO 『ジョン・ダウランド・エディション』 10枚組 2026年2月20日発売 ~没後400年記念ボックス

2026年2月20日、ジョン・ダウランド没400年記念ボックス。
深い憂愁と美しさが響くダウランドの世界。豪華古楽陣が紡ぐ、リュート歌曲の真髄を集大成したボックス。
CD(10枚組)
■作品詳細
ジョン・ダウランドは、イングランド・ルネサンス期の作曲家、リュート奏者、そして歌手であり、リュート歌曲における最も偉大な巨匠の一人と見なされています。深い感情表現に満ちた彼のメランコリックな音楽は、エリザベス朝の雰囲気を完璧に捉えています。彼の有名な作品には、『歌あるいはエア集』(Bookes of Songes or Ayres) や『涙、あるいは七つの涙』(Lachrimae, or Seaven Teares) があり、「流れよ、わが涙」(Flow my tears) や「来たれ、重き眠りよ」(Come heavy sleep) といった名曲が収録されています。ダウランドの作品は、胸を打つ声楽の旋律と複雑なリュート伴奏との絶妙なバランス、そして今日でもレパートリーの定番となっている技巧的なリュート独奏曲によって特徴づけられます。
このボックスでは、ヒリヤード・アンサンブル、コンソート・オブ・ミュージック、プロ・カンツォーネ・アンティクヮ、フレットワーク、ボストン・カメラータ、デイヴィッド・マンロウ、フィリップ・ジャルスキーなどの名古楽アーティストらによる演奏で収録されています。また、CD9-10は、ダウランドと同時代の作曲家の作品を収録し、ダウランドの多数の作品の理解を深めていただけるものとなっています。
※ 歌詞対訳は付属しません。
(ワーナーミュージック)
■収録曲
ジョン・ダウランド:
《CD1》
『行け、透明な涙よ』『目覚めよ、愛』『彼の金髪を』『ああ、いまこそ』
『羊飼いが木陰で』『この思い遂げられぬとしたらどうしよう』
『罪人の嘆き』『怒りもてる主よ』『主よ、哀れみを』
『罪人の慎ましい願い』『罪人の嘆き』『深淵から』
『主よ、お聞きください』『いつでも蔑んでくれ』
『真実の愛よ、教えてほしい』『力強き神よ』『ダヴィデの命が』
『気の毒な体の不自由な人が』『ようこそ暗黒の夜よ』
『偽りの楽しみをやめよ』
[演奏]
ヒリヤード・アンサンブル
『木陰の羊飼い』『罪に深く傷つき』
『愛よ、もしもお前が知っているなら』
[演奏]
プロ・カンツォーネ・アンティクヮ
『貴婦人たちのための美しい小物』『帰れ、いとしい恋よ』
[演奏]
ザ・キングズ・シンガーズ
《CD2》
『帰れ、いとしい恋よ』『夜ごとの悩みよ、眠りの敵よ、去れ』
『わがバルバラよ(パヴァーヌ)』『もし私の嘆きが情を動かすなら』
『目覚めよ、いとしい恋よ、汝は帰り来た』
『静かな夜より——嘆きの真の記録』
『尊敬すべきロバート・エセックス伯爵のガイヤルド』
『バクストン氏のガイヤルド』『トマス・コリア氏のガイヤルド』
『闇の中に我を住まわせよ』『流れよ、わが涙』
『カエルのガイヤルド』『ディゴリー・パイパー大尉のガイヤルド』
『来たれ、いとしい恋よ』『ストラング卿の行進曲』
『貴婦人のための美しい小物』『ニコルズ夫人のアルマンド』
『ああ、わが命よ、あなたは私を死なせる』
『悲しみよ、悲しみよ、留まれ——悔いの涙を貸してくれ』
『ファンタジア ト長調』『時よ、止まれ』
[演奏]
ヴィルレー(声楽器楽アンサンブル)
《CD3》
『詩篇第100番「神よ,あなたは気高く」』
『レイトン夫人のアルメイン』『ユーモアよ,言ってみろ』
『エリザベス女王陛下のガリアード』『愛の神よ,今までに』
『ガイヤルド「目覚めよ,甘美な愛」』『さあおいで恋人よ』
『眠れ,気紛れな思いよ』『来たれ,深い眠りよ』
『船長ディゴリー・パイパーのガリアード~もし私の嘆きが』
『4声のパヴァン』『彼女は許すだろうか』
『夫人よ,それほど私が嫌いなら』『さあ,もう一度』
『行け,水晶の涙よ』『時よ,しばらく飛ぶのを待て』
『もし罪人の溜め息が』『もう泣かないでおくれ』
『ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド』
『つれない人よ,私の心を』『タールトンの復活』
『勝利の宮廷と世の栄光から』
『命が私を』『カエルのガイヤルド』
『さあ,今こそ私は別れなければ』『さようなら,残酷な人』
[演奏]
ボストン・カメラータ
《CD4》
『めざめよ 愛 追放は終った』『ぼくの受けた苦しみを』
『きみたち 愛と運命に』『いとしい人よ もしきみが』
『常に悲しみのダウランド』『ダウランド氏の真夜中』
『悲しみよ とどまれ』『早まって死んではいけない』
『嘆け 昼は闇の中に去った』『悩める心よ』
『もうよそう さまよう目よ』『見よ この不思議を』
『低い木にも梢はある』『ぼくを 誰よりもこのぼくを』
『さようなら あまりにも美しいひと』『ダービー伯のガリヤルド』
『ウィンター夫人の跳躍』『時よ しばらくは飛ぶのを待て』
『言葉であのひとに訴えるべきか』『力強き神よ』
[演奏]
エマ・カークビー(ソプラノ)
アントニー・ルーリー(リュート)
『ご婦人方へのしゃれた贈り物』『闇の中に我を住まわせよ』
『流れよ、わが涙』『悲しみよ、悲しみよ、留まれ』
[演奏]
アルフレッド・デラー(カウンターテナー)
デズモンド・デュプレ(リュート、ギター)
《CD5》
『いとしい人よ、もう少し留まって——なぜ立ち去るのですか?』
『晴れの日も曇りの日も』『わが貴婦人の涙を見たり(涙)』
『来たれ、いとしい恋よ』『いつもダウランド、いつも嘆き』
『私は嘆かねばならぬ』『流れよ、わが涙』
『私は願いを訴えるべきか?』『恋か運命に弄ばれるすべての人よ』
『なんと哀れな星占い師たちよ』
『尊敬すべきロバート・エセックス伯爵のガイヤルド』
『さあ止めよ、さまようわが目よ』『そんなに急ぐな、泉たちよ』
『私、私、そして私だけ』『来たれ、重き眠りよ』
『ファンタジア』『偉大なる神よ』
『ダヴィデの命のとき』『貧しき足なえの男のとき』
[演奏]
チャールズ・ダニエルズ(テノール)
デイヴィッド・ミラー(リュート)
『流れよ、わが涙』『私を暗闇に住まわせてくれ』
『戻ってきておくれ、愛の神は今』
[演奏]
フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)
ティボー・ガルシア(ギター)
《CD6》
『来たれ、いとしい恋よ』『来たれ、重き眠りよ』
『なぜそんなに冷たく私を奪うのか?』
『もし私の嘆きが情を動かすなら』
『わが思いは希望の翼に乗って』
『目覚めよ、いとしい人よ』『悲しみよ、とどまれ』
『貴婦人のための美しい小物』『流れよ、わが涙』
『私は願いを訴えるべきか?』『わが貴婦人の涙を見たり』
『フィービュスが初めてダフネを愛したとき』
『愛よ、もしお前が知っているなら』『この偽りに呪いあれ』
『もう泣かないで、悲しき泉たちよ』『愛しき光よ、その輝き』
『いとしい人よ、もう少し留まって』
『あなたのすべての愛を求めるために』
『もしあらゆる思いが目であったなら』
『言葉でもって心を動かそうとすべきか?』
『ロバート・シドニー卿のガイヤルド』
『栄えある宮廷より遠く離れて』
『ご婦人よ、もしあなたがそれほどまでに私を憎むなら』
『闇の中に我を住まわせよ』
[演奏]
ナイジェル・ロジャース(テノール)
ポール・オデット(リュート)
アントニー・ベイルズ(リュート)
ジョルディ・サヴァール(ヴィオール)
《CD7》
『ラクリメ(7つの涙)』『デンマーク王のガイヤルド』
『バクトン氏のガイヤルド』『エセックス伯のガイヤルド』
『サー・ヘンリ・アンプトンの葬送』
『ニコラス・グリフィスのガイヤルド』
『サー・ジョン・スーチのガイヤルド』
『ああ、わが命のひとよ』
『ジョン・ラングトン氏のパヴァン』
『ヘンリ・ノエル氏のガイヤルド』
『トマス・コリア氏のガイヤルド』
『去れ、夜ごとにおそう悩みよ』
『キャプテン・パイパーのガイヤルド』
『ジャイルズ・ホウビ氏のガイヤルド』
『ニコル夫人のアルマンド』
『ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマンド』
『つねにダウランド、つねに悲しき』
『バクストン氏のガイヤルド』
『ディゴリー・パイパー大尉のガイヤルド』
『パヴァーヌ〈古き涙〉』
『ニコラス・グリフィス氏のガイヤルド』
[演奏]
フレットワーク(ヴィオール・アンサンブル)
クリストファー・ウィルソン(リュート)
マイケル・チャンス(カウンターテナー)
《CD8》
『ラクリメ』『パヴァン ハ長調』
『ガイヤルド「彼女は私の罪を許せるのか」』
[演奏]
レオンハルト・コンソート
『真の涙』
[演奏]
ジャン・ロンドー(チェンバロ)
『オーランドは眠る』
『ブレイ・バンドラ写本よりのガイヤルド』
『ジョン・サウチ卿のガイヤルド』
『エセックス伯爵のガイヤルド』
『古き涙』『デンマーク王のガイヤルド』
『ニコルズ夫人のアルマンド』
[演奏]
デイヴィッド・マンロウ(指揮)
ロンドン古楽コンソート、ジョージ・マルコム(チェンバロ)
『涙のパヴァーヌ』『我が宮内長官のガイヤルド』
『パイパー大尉のパヴァーヌとガイヤルド』
[演奏]
デイヴィッド・マンロウ(指揮)モーリー・コンソート
『ディゴリー・パイパー大尉のガイヤルド』
『ハンズドン夫人のパフ』『古き涙のパヴァーヌ』
『ニコルズ夫人のアルマンド』
[演奏]
オスカル・カセレス(ギター)
『ターリトンの復活』
『尊敬すべきロバート・エセックス伯爵のガイヤルド』
『ヴォークス夫人のジーグ』『憂鬱のガイヤルド』
『ジョン・スミス卿のアルマン』『別れのファンシー』
『最も神聖なるエリザベス女王のガイヤルド』
『尊敬すべきフェルディナンド・ダービー伯爵のガイヤルド』
『ファンタジア 第7番』
[演奏]
ベート・ダベザック(ギター)
《CD9:エリザベス朝の音楽》
作者不詳:
『ロマネスカ』『ガイヤルド』『グラウンド』
『デヒム卿の哀歌』『コンデ・クラロス』
ピーター・フィリップス(1560-1628):『パヴァーヌ(リュート用編曲)』
ジョン・ジョンソン(?〜1594):『ディライト・ガイヤルド』
ジョン・タヴァナー(c1490-1545):『イン・ノミネ』
フィリップ・ファン・ヴィルダ(?〜1553):『アーサーのダンプ』
アルフォンソ・フェラボスコ(1543-1588):
『パヴァーヌ』『ガイヤルド』『ファンタジア』
作者不詳:『プレリュード』
ジョン・ダニエル(1564-c1625)『ローザ』
フランシス・カッティング(?〜1596)
『ガイヤルド』『アルマン』
トマス・ロビンソン(fl.1593-1609)『スペインのパヴァーヌ』
アンソニー・ホルボーン(c1545-1602):
『ペンブルック伯爵夫人の葬儀』『パッション』
『聖夜に起こりしこと』『ペンブルック伯爵夫人の楽園』
ジョン・ダウランド(1563-1626):
『ハンズドン夫人のパフ』『いつもダウランド、いつも嘆き』
『ファンシー(幻想曲)』『ダウランド氏の真夜中*』
『自己愛に耽る若者たちよ、去れ**』
『ああ、わが命よ**』『ジョージ・ホワイトヘッド氏のアルマン**』
『今こそ別れねばならぬ**』『闇の中に我を住まわせよ**』
[演奏]
クリストファー・ウィルソン(リュート)
プロ・カンツォーネ・アンティクヮ*
ジェイムズ・ボウマン(カウンターテナー)**
ロバート・スペンサー(リュート)**
《CD9:エリザベス朝の歌》
トマス・キャンピオン(1567-1620):『喜びの歌を歌え』
エドワード・ジョンソン(1572-1601):『エリザは最も美しい女王』
アンソニー・ホルボーン(1545-1602):『ハニーサックル(忍冬)』
トマス・フォード(1580-1648):『それでは愛とは何か』
フィリップ・ロセター(1568-1623):『愛とは悲しみ以外の何ものでもない』
ジョン・ダニエル(1564-1626):『愛とは何か』
ジョン・ダウランド:『努力すべきか(器楽版)』
フランシス・ピルキントン(1565-1638):『私はため息をつく、やがて実を結ぶことを』
ジョン・ダウランド:『悲しみよ、来たれ』
アンソニー・ホルボーン:『ハイホー・ホリデイ』
ジョン・ダウランド:『私は願いを訴えるべきか?』
トマス・キャンピオン:『今こそ我が心を打ち砕き死なせよ』
トマス・キャンピオン:『彼女を求めて勝ち取れ』
トマス・キャンピオン:『平和な西風よ』
ロバート・ジョーンズ(1577-1617):『甘きフィロメル』
トマス・キャンピオン:『こんな女性などどうでもよい』
トマス・キャンピオン:『クーラント「こんな女性などどうでもよい」』
ジョン・バートレット(fl.1606–1610):『かわいいアヒル』
ロバート・ジョンソンII(1583-1634):『機知に富むいたずら娘』
トマス・キャンピオン:『若き美男と結婚したい』
トマス・ヴォーター(fl.1592–1619):『母よ、私は夫を得たい』
トマス・キャンピオン:『今、フローラはその小径を奪った』
トマス・キャンピオン:『慎ましく規則正しい音で動け(器楽編曲版)』
フランシス・ピルキントン:『安らぎよ、甘き妖精たち』
トーマス・モーリー(c1557-1602):『歌おう、唱えよう』
[演奏]
ボストン・カメラータ
カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)
掲載: 2025年12月05日 12:00