ヴィクトル・ジャコブ&ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団 『フォーレ: レクイエム(1893年版)、ラシーヌ賛歌』 2026年1月15日発売

1893年版の魅力を克明に伝える、入念な選曲と精緻な解釈の魅力
CD
■作品詳細
フランス近代声楽曲の至宝、フォーレの『レクイエム』。この作品は1887年の第1稿完成と翌年1月の初演から数年にわたる微調整を経て、現在知られている楽章構成で最初に披露されたのは1893年1月のこと。フォーレが正規オルガン奏者を務めていたマドレーヌ教会での制約上歌手は男声のみに限定され、オーケストラは「サンクトゥス」に現れる独奏を除きヴァイオリンを欠いた弦楽に金管群あり・木管群なしの編成でした。
ここでは作品に合わせた楽器と奏法による古楽器解釈に定評のあるヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団の精鋭陣が、女声を交えた合唱、気鋭ソリスト2人を交え、フランスの由緒あるヴィクトワール音楽賞で2023年「驚くべき新星(Révélation)」賞に輝いたヴィクトル・ジャコブを指揮に迎えてこの作品に迫ります。
世紀転換期のパリにあって、ドイツ語圏の古典派~ロマン派期の作曲家たちにも深く傾倒していたフォーレの音楽知に肉薄するかのように、アルバム前半には生死に関する19世紀の様々な合唱曲を、ドイツ語圏の作曲家を中心に厳選配置。細部までおろそかにしない精緻な演奏解釈の妙とあいまって、フォーレの芸術性の真髄を多角的に味わえる構成になっています。
(ナクソス・ジャパン)
■収録曲
1. ジョアキーノ・ロッシーニ(1792-1868):哀れな友マイアベーアに捧ぐ葬送歌より少々
(『老いの過ち』第3集「慎み深い小品集」より)
2. フランツ・シューベルト(1797-1828):水上の精霊の歌 D 714
3-6. ヨハネス・ブラームス(1833-1897):4つの歌 Op.17
(合唱、2つのホルンとハープのための)
3. 竪琴の音が響き渡る
4. シェイクスピアの歌
5. 庭師
6. 『フィンガル伝』に出てくる歌
7. ヨーゼフ・ラインベルガー(1839-1901):夕べの歌 Op. 69-3
8-14. ガブリエル・フォーレ(1845-1924):レクイエム(1893年版)
8. イントロイトゥス(入祭唱)
9. オフェルトリウム(奉献唱)
10. サンクトゥス(聖なるかな)
11. ピエ・イエス(憐み深きイエスよ)
12. アニュス・デイ(神の子羊)
13. リベラ・メ(わたしを救い出してください)
14. イン・パラディスム(天国にて)
15. フォーレ:ラシーヌ賛歌 Op. 11
【演奏】
イゾール・ブリュネール(ソプラノ)
ジャン=ガブリエル・サン=マルタン(バリトン)
ヴェルサイユ王室歌劇場合唱団
ヴェルサイユ王室歌劇場管弦楽団
ヴィクトル・ジャコブ(指揮)
【録音】
2024年10月7-11日 ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂
収録時間:68分

カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2025年12月03日 17:30