『ナイブズ・アウト』シリーズ最新作が12月に配信決定!事件を美しく鮮やかに解き明かす日本・世界の“名探偵”をチェック

ダニエル・クレイグ主演の『ナイブズ・アウト』シリーズ最新作『ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン』が、2025年12月12日からNetflixで世界独占配信される。この機会に、世界や日本で“名探偵”と呼ばれるキャラクターや作品を振り返ってみよう。
●日本や世界で活躍する名探偵たち
今回が3作目となる『ナイブズ・アウト』シリーズで活躍する名探偵ブノワ・ブランは、頭脳明晰で洗練された装いが紳士的でありながら、実は風変わりな探偵。そんな彼が、さまざまな舞台で起こる事件の真相を解き明かしていく。
この名探偵を生み出したのは、ミステリー好きのライアン・ジョンソン監督。アガサ・クリスティーに敬意をこめ、シリーズ3作品すべてをオリジナル脚本で描いている。富豪作家の死をめぐる事件を描いた第1作『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』は批評家・観客双方から高く評価され、第77回ゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ映画部門で作品賞・主演男優賞にノミネート、第92回アカデミー賞でも脚本賞にノミネートされた。
世界や日本の“名探偵”といえば、アガサ・クリスティーが生み出した探偵たちも外せない。蝶ネクタイと口ひげが特徴のエルキュール・ポアロは、相手の心理や行動を分析して推理する私立探偵。ケネス・ブラナーが監督・製作・主演を務め、『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』の3作品が映画化されている。ミス・マープルは優れた人間観察力を持っている上品な老婦人で、自身の経験や過去の出来事に当てはめて推理を展開していく。
日本にも、古くから親しまれている探偵キャラクターがいる。横溝正史作品の金田一耕助をはじめ、江戸川乱歩作品の明智小五郎、高木彬光作品の神津恭介が挙げられる。金田一耕助といえば袴姿にボサボサ頭と帽子がトレードマークで、『八つ墓村』や『犬神家の一族』など、映画化された作品も多い。ほかにも、内田康夫が生み出した浅見光彦も広く知られているキャラクターだ。『浅見光彦シリーズ』として長年にわたり多くの作品が映像化されてきた。
名探偵が活躍するミステリー小説は大人向けのイメージだが、児童向けに漫画化された名作も多数出版されている。そのひとつが「マンガで世界名作 名探偵シャーロック・ホームズ」。本作は、名探偵ホームズと助手ワトソンの活躍を描いた3篇がコミカライズされており、探偵小説への入門書として手に取りやすい。この機会に名探偵の世界を楽しんでみてはいかがだろうか。
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掲載: 2025年10月15日 10:00

