〈タワレコマケプレ〉心に鳴り響く、色褪せないロックアンセム Foo Fighters（フー・ファイターズ）特集

カート・コバーンの死という深い悲しみの中、デイヴ・グロールがほぼ全ての楽器を演奏し完成させた再起の一枚。グランジ由来のヘヴィな音像に、オリジナリティあるキャッチーなメロディを見事に融合したポジティブなエネルギーに満ちたサウンドを確立。「This Is a Call」などを収録した世界的ロックバンドの記念碑的作品。

多くのファンから最高傑作と称される、彼らのアイデンティティを確立した2ndアルバム。プロデューサーにピクシーズなどを手掛けたことで知られるギル・ノートンを迎え、サウンドはよりパワフルでダイナミックに進化。「Everlong」や「Monkey Wrench」といった不朽の名曲を多数収録した、90年代のオルタナティヴ・ロックを代表する一枚。

ドラマーとしてテイラー・ホーキンスが初参加し、バンドとしてのキャリアの転換点となった3rdアルバム。前作までとは対照的に、70年代のクラシックロックを彷彿とさせる温かくメロディアスなサウンドへと変化を遂げている。オルタナティブな存在から普遍的なロックバンドへと成熟する過程を見事に捉えた作品。

2002年リリースの4thアルバム。デイヴ・グロールがサポートを務めたクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジからの影響を色濃く反映し、バンド史上最もヘヴィで攻撃的なサウンドを確立。名曲「All My Life」などを収録し、世界的なスタジアムバンドとしての地位を不動のものにしたパワフルな重要作。

バンド結成20周年記念作としてリリースされた、アメリカ音楽史を体現する壮大なコンセプトアルバム。同名のTVシリーズと連動し、アメリカ8都市の伝説的なスタジオを巡ってレコーディングを遂行。歌詞は、デイヴ・グロールが各地で出会ったレジェンド達の言葉や物語を繋ぎ合わせて書き上げられている。「アメリカ音楽史へのラブレター」という言葉通り、音楽への愛と敬意に満ちた至高の一枚。

元々はアルバム『Sonic Highways』に伴う長期ツアー後にファンへの感謝を込めて制作されたものだが、リリース直前に発生したパリ同時多発テロを受け、急遽無料配信が決まった5曲入りEP。オースティンのホテルで録音されたサウンドは、スタジオ作とは一線を画すラフで生々しいロックンロール。当初の目的に加え、音楽の力で悲劇に立ち向かう強い意志が込められた、バンドのキャリアにおいても特別な作品。

アデルらを手掛けたポップ界のヒットメーカー、グレッグ・カースティンとタッグを組んで制作された9thアルバム。彼の真骨頂である美しいメロディー・センスとバンドのヘヴィなロックサウンドが大胆に融合。ポール・マッカートニーら豪華ゲストも参加し、ポップの美しさとロックのダイナミズムが共存した、異色の輝きを放つ野心的な傑作。

記念すべき10作目は、デイヴ・グロールが「僕らのダンス・レコード」と語る、キャリア史上最もポップでグルーヴィな一枚。前作に続きプロデューサーにグレッグ・カースティンを迎え、ロックの躍動感とダンスミュージックの心地よさを凝縮。パンデミックの時代に、音楽が持つポジティブな力で世界を踊らせようとした、楽しくも力強いメッセージが込められた作品。

テイラー・ホーキンスとデイヴ・グロールの母、そのかけがえのない二人の死に向き合い、魂を込めて制作されたアルバム。原点回帰の如き荒々しいエネルギーと円熟味を共存させたサウンドで、故人へのストレートな感情を歌い上げる。『But Here We Are』というタイトルは、まさに絶望から立ち上がり前へ進む意志の表明に他ならない。悲しみを音楽へと昇華させ、聴く者すべてに感動と勇気を与えたロック・アルバムの傑作。

それぞれ異なる個性を持つ2枚で構成された5thアルバム。ディスク1は重厚なリフと魂の叫びが炸裂する王道のロックアンセム集。対照的にディスク2はノラ・ジョーンズら豪華ゲストを迎え、アコースティックを基調とした繊細なサウンドを聴かせる。バンドの音楽性の幅広さを示した、キャリアを語る上で欠かせない作品。

ミリオンセラーとなった1995年のデビューアルバムからシングル曲を中心に披露した、1996年4月のトロント公演の模様を完全収録。

3rdアルバム発表直後の1999年に、スウェーデンのストックホルムで行われたフェスティバル出演時のパフォーマンスを収録。3rdアルバムからの新曲に加え、「My Hero」「Everlong」といった初期の代表曲までも網羅した、ファン必聴の内容。