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「SANDA」のアニメ化も決定!漫画家・板垣巴留が生み出す“現実とは違う”世界

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独創的な作品で人々を魅了し続ける漫画家、板垣巴留。「刃牙」シリーズで知られる板垣恵介を父に持つ彼女は、国内外で高く評価される漫画家の一人となっている。

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今回、著書「SANDA」がアニメ化し、2025年10月から放送されることが決定。唯一無二の世界観でありながら、読者が深い興味を持ってのめり込む作品の秘密は、一体どこにあるのだろうか。

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●非現実の中に現実が…… 人々の共感を得る板垣巴留の世界

「SANDA」は、超少子化が進み、様々な風習が失われた近未来の日本が舞台の学園ヒューマンドラマ。サンタクロースの末裔である主人公の少年・一重が、子どもの願いを叶えるために奮闘する姿を描く。ファンタジーでありながら、私たちの生きる現実世界にも通ずる社会問題やサスペンスの要素も盛り込まれており、「大人になること」や「大人と子供の関係性」を真摯に問いかける重厚な作品となっている。

板垣巴留の前作は、肉食獣と草食獣が共存する世界を舞台とした「BEASTARS」。擬人化したキャラクターたちが、理性と本能の間で葛藤を抱えながら生きていく様子を描いている。現実には有り得ない世界でありながら物語に説得力をもたせている一因は、キャラクターの心の機微、特に複雑な心情を繊細に描いている点だろう。

躍動感ある画風は読み手をワクワクさせ、予測できないストーリー展開はページをめくる手を止まらなくさせる。高い評価を得た「BEASTARS」は数々の漫画賞を受賞。アニメ化や舞台化も果たし、人気を強固なものにした。

その人気と期待の冷めやらぬ中、「SANDA」のアニメ化が発表された。「サンタクロースは絶滅した」と言われている、またもや非現実的な世界を描いた同作。制作は『ダンダダン』などで知られるサイエンスSARU、キャストには村瀬歩や東地宏樹など人気声優陣が名を連ねており、注目度の高さが窺える。

漫画はすでに完結しており、全16巻が刊行されている。アニメを待ちきれない人は放送開始の前に一読して、その世界観により深く浸るのも良いかもしれない。

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タグ : レビュー・コラム

掲載: 2025年08月14日 17:47