注目アイテム詳細

タチアナ・ニコラーエワ~バッハ ビクター原盤5タイトル SACDハイブリッド タワレコ限定 2025年8月15日発売

ニコラーエワ

タワーレコード・オリジナル企画盤
VICTOR x TOWER RECORDS タワーレコード渋谷店30周年記念企画
昨年生誕100年を迎えたニコラーエワの珠玉のバッハビクター原盤全5作を、SACDハイブリッド盤で最新復刻


国内盤SACDハイブリッド



1.平均律クラヴィーア曲集 全2巻 ~前奏曲とフーガ(1984 & 85年録音) (4枚組)
2.小プレリュードと小フーガ集(1991年録音)
3.インヴェンションとシンフォニア BWV772~801(1977年アナログ録音)
4.ロマンティック・バッハ(1982年録音)
5.珠玉のバッハ名曲集(1982年録音)

~バッハの権威、タチアナ・ニコラーエワが来日時にビクターと収録したバッハ録音、全5作をオリジナルのマスターから最新復刻!伊熊よし子氏と、当時のディレクター野島友雄氏の新規文章を収録。

ビクタースタジオでオリジナル・アナログ・マスターテープからデジタル化を行いマスタリング(3)。デジタル音源は、新規でK2HDによりCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートし原音の追求を図りました(1,2,4,5)
<仕様>:SACDハイブリッド、マルチケース(1)&ジュエルケース(2-5)仕様、盤面緑色仕様、
オリジナル・ジャケット・デザイン採用。新規序文解説と初出時の筆者による解説も一部復刻
永久保存盤 世界初SACD化 税込各2,970円,8,800円(1)
音源:ビクターエンタテインメント
マスタリング・エンジニア:山崎 和重氏(FLAIR MASTERING WORKS)
2025年8月15日(金)リリース予定

企画・販売:TOWER RECORDS
制作・発売:株式会社ビクターエンタテインメント

渋谷店30周年

今回は昨年(2024年)に生誕100年を迎えたタチアナ・ニコラーエワ(1924-1993)が日本のビクターに残したバッハ作品、全5作のアルバムを世界初SACD化としてお届けします。ニコラーエワはバッハの権威として世界的に著名でしたが、来日回数が多かったこともあり、1977年から1991年にかけて、ビクターによって貴重なセッション収録が行われました。今回の復刻は、本人が録音を強く望んだ「平均律第1巻・第2巻」の4枚組をメインに、単独で発売されたアルバム4種を各マスターに遡り、最新でマスタリングを行いました。そのいずれもが珠玉の音源であり、ニコラーエワの音楽観が詰まっています。あくまで自然体でありながらも楽曲を深く考察した表現力は、今聴いても決して色褪せていません。むしろ、最新の高音質化により、一層ニコラーエワの素晴らしさが反映された録音パッケージとなりました。伊熊よし子氏による各序文解説と、当時担当ディレクターであった野島友雄氏の回想を新規で加えています。今回もビクターに保管されていたオリジナルのマスターの状態は非常に良好でしたので、従来のCD以上の音質にも注目ください。また今回もSACD化の過程に拘り、極力ロスが少ない工程でマスターテープを忠実に再現するべく最良の方法を選択し、SACDで聴くための復刻を重視しています。解説書は初出時のものを、一部を除いて可能な限り再掲しました。パッケージならではの永久保存盤としてお楽しみください。
<今回の音源の工程に関して>
「アナログ録音音源に関して」(3.)
●SACD層:新規でオリジナル・アナログ・マスターテープから、ダイレクトにDSD化(2.8MHz)
●CD層:同様にDSDでデジタル化後、出来るだけ工程ロスを減らしたピュアな方法で44.1kHzに変換してマスターを作成
●上記一連の工程は、ビクタースタジオの山崎和重氏ルームで2024年に実施

「デジタル録音音源に関して」(1,2,4,5)
デジタル録音の音源に関して今回の復刻では、「K2」の技術を使い、CDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートすることで原音の追求を図りました。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じることができます。「K2」テクノロジー(K2HD)を用い、最新でマスタリングを行った上でSACDハイブリッド盤として新規で復刻します。「K2」技術と今回のマスタリングの詳細は、下記を参照ください。
<以下、1,2,4,5.に関して(デジタル録音)>
 
■「K2」とは
日本ビクターとビクタースタジオが共同開発した音源デジタル化における高音質化情報処理技術です。
■「K2」の理念
「元の状態に戻す・復元する」「変質させない・オリジナルのまま」、この2つの指針に基づき、「アーティストの拘りの音をオリジナルのままに再現する」これが「K2」の理念です。
■22.05kHz以上の復元(失われた情報の復元)
音は多くの倍音により構成されており、その倍音はデジタル化で失われてしまいます。 「K2」は、失われた音楽情報を時間軸で解析し、デジタルマスターで失われた再生周波数22.05kHz以上の周波数を再現することにより、各楽器ごとの倍音の音色や、演奏者の表現を復元し、オリジナルマスターと同等の音楽表現を再現しています。
■本作独自のマスタリング
本作は、K2HDによりCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートし原音の追求を図りました。SACD層だけでなく、CD層でもその差を感じ取っていただけると思います。この企画のためにK2HDによりCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートし原音の追求を図りました。SACD層だけでなく、CD層でもその差を感じ取っていただけると思います。
マスタリング・エンジニア:山崎和重(FLAIR MASTERING WORKS)
 
<以下、3.に関して(アナログ録音)>
●SACD層:新規でオリジナル・アナログ・マスターテープから、ダイレクトにDSD化(2.8MHz)
●CD層:同様にDSDでデジタル化後、出来るだけ工程ロスを減らしたピュアな方法で44.1kHzに変換してマスターを作成

*尚、下記商品の仕様、発売日等は予告なく変更する場合がございます。

ニコラーエワ

J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 全2巻 ~前奏曲とフーガ (2025年マスタリング) (SACDハイブリッド)
タチアナ・ニコラーエワ
[NCS88036/9 (4SACDハイブリッド) 8,800円(税込)] POS: 4988002948567


国内盤SACDハイブリッド


【収録曲】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:平均律クラヴィーア曲集 全2巻 ~前奏曲とフーガ
<DISC1>
1. 第1巻 前奏曲とフーガ 第1番~第12番 BWV846-857
<DISC2>
1. 第1巻 前奏曲とフーガ 第13番~第24番 BWV858-869
<DISC3>
2. 第2巻 前奏曲とフーガ 第1番~第13番 BWV870-882
<DISC4>
2. 第2巻 前奏曲とフーガ 第14番~第24番 BWV883-893
【演奏者】
タチアナ・ニコラーエワ (ピアノ)
【録音】
1984年5月22-26日(1)、 1985年12月2-5日(2)、今市市・市民ホール (現日光市・今市文化会館)
【Original Recordings】
ディレクター:野島友雄、 エンジニア:服部文雄
【マスタリング・エンジニア】
山崎 和重(FLAIR Mastering Works)
【原盤】
ビクターエンタテインメント

唯一無二のバッハ演奏家タチアナ・ニコラーエワによる日本国内録音「J.S.バッハ平均律」のデジタル録音をSACDで復刻!伊熊よし子氏による新規序文解説と、当時のディレクター野島友雄氏による回想録「ニコラーエワとの16年間」を解説書に収録。JVCデジタルK2HD SACD化企画。原音を追求したマスタリングを実施。世界初SACD化!
 タチアナ・ニコラーエワ(1924-93)が来日時に泊まっていたホテルからほど近い今市市・市民ホール(現 日光市今市文化会館)に、当時最新のデジタルレコーダーDAS-90を持ち込み録音された音源を、K2HDリマスタリングにて初SACD化!ニコラーエワは当時すでに平均律クラヴィーア曲集の録音をロシア本国で行っていましたが、その経験をもとに、最上の演奏と録音を目指して日本でレコーディングしたのが本作品です。より円熟した表現豊かなニュアンスを、当時最新のデジタルレコーディング(DAS-90)で捉えたマスターからK2HDマスタリングを施し更に磨きをかけました。その繊細なタッチを、従来を超える最上級のサウンドで堪能いただけます。
 ニコラーエワは1950年に没後200周年を記念して開催されたライプツィヒ・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールで優勝して以降、バッハ演奏の第一人者として世界的な評価を得ました。前述のコンクールで審査員に選ばれたショスタコーヴィチはニコラーエワの演奏に触れて大きな感銘を受け、20世紀のソ連のピアノ音楽を代表する作品と言われる「24の前奏曲とフーガ」を翌1951年に作曲(初演は1952年)、作品をニコラーエワに献呈しています。ニコラーエワはメロディア・レーベルに多くの録音を残し、日本にも多く訪れ、ビクターとバッハの作品を収録しました。当初はメロディアとの共同制作として、後にビクター原盤として録音された作品の収録は1977年に始まり、1982年から間を挟んで1991年までにアルバム5作(平均律を1作としてカウント)が遺されました。収録場所は1977年の最初の録音以降は、当時ニコラーエワ自身が好んで滞在した場所から近い、現日光市・今市文化会館でセッション収録が行われています。その後ビクターは1993年に大阪でフェドセーエフが指揮する「チャイコフスキー・ラスト・コンサート」において、ニコラーエワをソリストとしてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をライヴで収録(2022年に当企画のSACDハイブリッド盤としてNCS88013で発売中)。ニコラーエワは翌年に亡くなりましたのでこの盤がビクターとの最後の録音になりました。
 今回の復刻は、昨年2024年のニコラーエワ生誕100年記念企画として立案されたものです。ビクターへの録音は1977年収録の「インヴェンションとシンフォニア」のみアナログ録音として、それ以降はデジタル録音で収録されました。ニコラーエワがビクターに残した全バッハ音源を5タイトルに分けて発売いたします。復刻に関しては、アナログ録音に関してはビクター所蔵のオリジナル・アナログ・マスターテープから、デジタル録音はマスターに遡ってあらためてマスタリングを行ました。原音を追及し、現況での最上位での音質を目指しています。尚、SACD化の過程は各従来企画と同様です。
 ニコラーエワはメロディア・レーベルに1971年から73年にかけてこの平均律第1巻・2巻を収録していますが、この1984年と85年に録音されたビクター盤の収録は、ニコラーエワ本人の強い希望であったと伝えられています。この時点でビクターへは3作のバッハ録音を行っており、まさに機が熟しての収録であったと言えるでしょう。名盤とされているリヒテルやグルダ、グールド等の透徹した響きとは異なり、ニコラーエワの演奏は各楽曲に根差していながらもより柔和で自然体なのが特徴です。また、ピアノでの演奏ということでもより説得力を持ちます。そこには強い意志を感じさせ、ニコラーエワでしか成し得ない完成度の高さや、必然性をも持ち合わせている重要な音源なのではないでしょうか。まさに永遠のスタンダードといってよい演奏です。
 今回のSACD化にあたっては、デジタル録音に関しましては2022年のフェドセーエフの一連の復刻、2023年のムラヴィンスキーの復刻(ビクター保有のゴステレラジオ提供のマスターを使用)時に行ったビクターの「K2」テクノロジー(K2HD)を用い、最新でマスタリングを行った上でSACDハイブリッド盤として新規で復刻します。尚、今回の最新復刻では元のマスターに遡り、あらためて取り込みを行った上でマスタリングを行いました。「K2」の技術を使い、いくつか比較の上でCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートすることで原音の追求を図っています。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じることができます。
 尚、解説書には貴重な初出時の各解説と、新規で伊熊よし子氏による序文解説、そして当時担当ディレクターであった野島友雄氏による新規文章を掲載しました。また、ジャケットにはLPリリース時のオリジナル・ジャケット・デザイン(第1巻)を採用しています。

※ タワーレコード限定販売。限定盤
※ SACDハイブリッド盤
※ 世界初SACD化
※ マルチケース仕様
※ 2025年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:山崎 和重氏)
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用(他ジャケットを解説書他に一部掲載)
※ オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※ 解説書:伊熊 よし子氏(新規序文解説)、野島 友雄氏「ニコラーエワとの16年間」、市田 儀一郎氏、藤田 晴子氏、原 明美氏による各初出時解説を再録、解説書合計46ページ

ニコラーエワ

J.S.バッハ:小プレリュードと小フーガ集 (2025年マスタリング) (SACDハイブリッド)
タチアナ・ニコラーエワ
[NCS88040 (1SACDハイブリッド) 2,970円(税込)] POS: 4988002948574


国内盤SACDハイブリッド


【収録曲】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:小プレリュードと小フーガ集
1. 12の小プレリュードBWV 924-942
2. 6つの小プレリュード BWV 933-938
3. 2声の小フーガ ハ短調 BWV 961
4. 3声のフーガ ハ長調 BWV 952
5. 3声のフーガ ハ長調 BWV 953
6. 3声のフーガ ニ短調 BWV.Anh.180
7. プレリュードとフゲッタ ニ短調 BWV 899
8. プレリュードとフーガ ホ短調 BWV 900
9. プレリュードとフーガ イ短調 BWV 895
10. オルガンのためのプレリュードとフーガ ト短調 BWV 535
【演奏者】
タチアナ・ニコラーエワ (ピアノ)
【録音】
1991年11月7日~ 9日 栃木県 今市市民会館 (現日光市・今市文化会館)
【Original Recordings】
プロデューサー:ATSUSHI TANAKA、 レコーディング・ディレクター:野島友雄、 レコーディング・エンジニア:高島靖久
【マスタリング・エンジニア】
山崎 和重(FLAIR Mastering Works)
【原盤】
ビクターエンタテインメント

世界最高のJ.S.バッハ演奏家ともいえるタチアナ・ニコラーエワ。バッハが遺した作品をピアノで翻訳した見事な演奏がここに蘇る!伊熊よし子氏による新規序文解説と、当時のディレクター野島友雄氏による回想録「ニコラーエワとの16年間」を解説書に収録。JVCデジタルK2HD SACD化企画。原音を追求したマスタリングを実施。世界初SACD化!

 レコードからCDへ変遷の時代。ビクター録音のニコラーエワ作品で唯一レコード化されなかった本作品もまた、ニコラーエワ氏が全幅の信頼を置く日本のスタッフと定宿近くの今市市・市民ホール(現 日光市今市文化会館)で録音されました。プレリュードとフーガというピアノ教材として使われることの多い楽曲を、芸術作品として聴かせてくれます。音数の少なく演奏容易な楽曲をこれほどまでに質の高い演奏で聴かせてくれるのは彼女以外に考えられません。タチアナ・ニコラーエワの円熟した繊細なタッチを最新のK2HDマスタリングで磨きをかけSACD化!
 ニコラーエワは1950年に没後200周年を記念して開催されたライプツィヒ・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールで優勝して以降、バッハ演奏の第一人者として世界的な評価を得ました。前述のコンクールで審査員に選ばれたショスタコーヴィチはニコラーエワの演奏に触れて大きな感銘を受け、20世紀のソ連のピアノ音楽を代表する作品と言われる「24の前奏曲とフーガ」を翌1951年に作曲(初演は1952年)、作品をニコラーエワに献呈しています。ニコラーエワはメロディア・レーベルに多くの録音を残し、日本にも多く訪れ、ビクターとバッハの作品を収録しました。当初はメロディアとの共同制作として、後にビクターの原盤として録音された作品の収録は1977年に始まり、1982年から間を挟んで1991年までにアルバム5作(平均律を1作としてカウント)が遺されました。収録場所は1977年の最初の録音以降は、当時ニコラーエワ自身が好んで滞在した場所から近い、現日光市・今市文化会館でセッション収録が行われています。その後ビクターは1993年に大阪でフェドセーエフが指揮する「チャイコフスキー・ラスト・コンサート」において、ニコラーエワをソリストとしてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をライヴで収録(2022年に当企画のSACDハイブリッド盤としてNCS88013で発売中)。ニコラーエワは翌年に亡くなりましたのでこの盤がビクターとの最後の録音になりました。
 今回の復刻は、昨年2024年のニコラーエワ生誕100年記念企画として立案されたものです。ビクターへの録音は1977年収録の「インヴェンションとシンフォニア」のみアナログ録音として、それ以降はデジタル録音で収録されました。ニコラーエワがビクターに残した全バッハ音源を5タイトルに分けて発売いたします。復刻に関しては、アナログ録音に関してはビクター所蔵のオリジナル・アナログ・マスターテープから、デジタル録音はマスターに遡ってあらためてマスタリングを行ました。原音を追及し、現況での最上位での音質を目指しています。尚、SACD化の過程は各従来企画と同様です。
 ニコラーエワとビクターとのバッハ録音の最後を飾ったこのアルバムは亡くなる2年前の1991年に収録されています。小品でシンプルな作品ながらもそこにある芸術的な表現には驚くべき発見もあり、興味が尽きません。リスナーは、一部の初心者でも演奏できるような曲の中にも、一音一音の持つ必然性が浮かび上がる構図や、表現の巧みさに感嘆せざるを得ないでしょう。いずれも模範的で尚且つ最上級の演奏と言えるものばかりがここに収められています。あらためて、ニコラーエワの音楽性の高さを感じさせるアルバムです。
 今回のSACD化にあたっては、デジタル録音に関しましては2022年のフェドセーエフの一連の復刻、2023年のムラヴィンスキーの復刻(ビクター保有のゴステレラジオ提供のマスターを使用)時に行ったビクターの「K2」テクノロジー(K2HD)を用い、最新でマスタリングを行った上でSACDハイブリッド盤として新規で復刻します。尚、今回の最新復刻では元のマスターに遡り、あらためて取り込みを行った上でマスタリングを行いました。「K2」の技術を使い、いくつか比較の上でCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートすることで原音の追求を図っています。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じることができます。
 尚、解説書には貴重な初出時の各解説と、新規で伊熊よし子氏による序文解説、そして当時担当ディレクターであった野島友雄氏による新規文章を掲載しました。また、ジャケットにはオリジナル・ジャケット・デザインを採用しています。

※ タワーレコード限定販売。限定盤
※ SACDハイブリッド盤
※ 世界初SACD化
※ ジュエルケース仕様
※ 2025年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:山崎 和重氏)
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※ オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※ 解説書:伊熊 よし子氏(新規序文解説)、野島 友雄氏「ニコラーエワとの16年間」、諌山 隆美氏による各初出時解説を再録、解説書合計12ページ

ニコラーエワ

J.S.バッハ:インヴェンションとシンフォニア BWV772~801(2025年マスタリング) (SACDハイブリッド)
タチアナ・ニコラーエワ
[NCS88041 (1SACDハイブリッド) 2,970円(税込)] POS: 4988002948581


国内盤SACDハイブリッド


【収録曲】
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:インヴェンションとシンフォニア BWV772~801
1. インヴェンション 第1番~第15番BWV772-786
2. シンフォニア 第1番~第15番BWV787-801
【演奏者】
タチアナ・ニコラーエワ (ピアノ)
【録音】
1977年4月10日、21日 ビクター第1スタジオ (アナログ録音)
 ピアノ:スタンウェイ・フルコンサート
【Original Recordings】
ディレクター:野島友雄、 エンジニア:依田平三
【マスタリング・エンジニア】
山崎 和重(FLAIR Mastering Works)
【原盤】
ビクターエンタテインメント

J.S.バッハ演奏家の巨匠として唯一無二の存在とされたタチアナ・ニコラーエワの日本国内録音。確固たる造形力と知性に裏打ちされたバッハの世界がここに蘇る。伊熊よし子氏による新規序文解説と、当時のディレクター野島友雄氏による回想録「ニコラーエワとの16年間」を解説書に収録。アナログ・マスターに遡り世界初SACD化!原音を追求したマスタリングを実施
 76cmダイレクトアナログレコーディングを条件にビクター第1スタジオで録音したオリジナル・アナログ・マスターより最新のマスタリングを施しSACD化!タチアナ・ニコラーエワによる初めての日本国内録音。当時のアナログ・マスターテープを発掘、レコーディング・ディレクター野島友雄氏立ち合いのもと、電源、機材から見直した最新のマスタリングでSACD化。同氏による回顧録と、その当時インタビューした経験のある伊熊よし子氏のライナーノーツを収録しました。当時最新の技術で録音された音源が、さらなる豊かなダイナミクスと美しさをもってここに蘇ります。
 ニコラーエワは1950年に没後200周年を記念して開催されたライプツィヒ・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールで優勝して以降、バッハ演奏の第一人者として世界的な評価を得ました。前述のコンクールで審査員に選ばれたショスタコーヴィチはニコラーエワの演奏に触れて大きな感銘を受け、20世紀のソ連のピアノ音楽を代表する作品と言われる「24の前奏曲とフーガ」を翌1951年に作曲(初演は1952年)、作品をニコラーエワに献呈しています。ニコラーエワはメロディア・レーベルに多くの録音を残し、日本にも多く訪れ、ビクターとバッハの作品を収録しました。当初はメロディアとの共同制作として、後にビクターの原盤として録音された作品の収録は1977年に始まり、1982年から間を挟んで1991年までにアルバム5作(平均律を1作としてカウント)が遺されました。収録場所は1977年の最初の録音以降は、当時ニコラーエワ自身が好んで滞在した場所から近い、現日光市・今市文化会館でセッション収録が行われています。その後ビクターは1993年に大阪でフェドセーエフが指揮する「チャイコフスキー・ラスト・コンサート」において、ニコラーエワをソリストとしてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をライヴで収録(2022年に当企画のSACDハイブリッド盤としてNCS88013で発売中)。ニコラーエワは翌年に亡くなりましたのでこの盤がビクターとの最後の録音になりました。
 今回の復刻は、昨年2024年のニコラーエワ生誕100年記念企画として立案されたものです。ビクターへの録音は1977年収録の「インヴェンションとシンフォニア」のみアナログ録音として、それ以降はデジタル録音で収録されました。ニコラーエワがビクターに残した全バッハ音源を5タイトルに分けて発売いたします。復刻に関しては、アナログ録音に関してはビクター所蔵のオリジナル・アナログ・マスターテープから、デジタル録音はマスターに遡ってあらためてマスタリングを行ました。原音を追及し、現況での最上位での音質を目指しています。尚、SACD化の過程は各従来企画と同様です。
 一連の日本でのビクターへのバッハ音源は、このアルバムのみアナログ録音時代の1977年にビクター第一スタジオで収録されました。既に前後してメロディアへ多数のバッハ録音を行っていましたが、ビクターとの最初の録音にこの曲を選択した理由は、制作陣含め聴きやすさや曲の知名度の高さも日本市場において意識したのかも知れません。演奏においては他のバッハ録音と同様、自然体でありながらも示唆に富んだ表現はこのアルバムでも顕著で、その豊かな音楽性には驚かされます。また的確な再現により曲の形式も理解しやすくなっており、幅広いリスナー層に対応した随一の演奏と言えるでしょう。
 今回の復刻では、当時の雰囲気を存分に伝える優秀録音をビクター所蔵のオリジナル・アナログ・マスターテープから最新で復刻を行いました。いずれも貴重な音源です。ビクターが温度管理も含め厳重に保管していたオリジナルの2chのアナログ・マスターテープを用い、録音当時も使用していたスチューダーのA-80で再生した音源をSACD層用にはDSDでダイレクトに、CD層用には同じくDSD化された音源を基に出来るだけ工程ロスを減らしたピュアな方法で44.1kMzに変換しています。製品化にあたってはスタジオでマスター・テープと比較の上、DSD2.8MHz、DSD5.6MHz、DSD11.2MHz、PCMは44.1kHzから192や384等、可能な限りのレートで試聴を行った上で、DSD2.8MHzのダイレクトを採用しました。これは、SACDのフォーマットが2.8MHzのため工程で一番ロスが少ないこと(他のレートでは最終的に2.8MHzに変換するため工程が多くなる)で、楽器の質感や音色が一番アナログ・マスターテープに近かったことによります。もちろん、音楽性を重視した最小限のマスタリングに留めています。そのため、本来のアナログ・マスターテープに極めて近似した音を再現できました。尚、CD層はDSD化音源を使用し調整しています(今回、全工程は広義な意味も含め「マスタリング」という言葉を使用しています)。当時のビクターによる録音技術の粋を集めた素晴らしい音源が、今回の復刻ではまさに蔵出し的な意味合いも十分感じられる出来に仕上がっていますので、現在の技術を用いたこの素晴らしい録音を最大限お楽しみいただけます。
 尚、解説書には貴重な初出時の各解説と、新規で伊熊よし子氏による序文解説、そして当時担当ディレクターであった野島友雄氏による新規文章を掲載しました。また、ジャケットにはLP初出時のオリジナル・ジャケット・デザインを採用しています。

※ タワーレコード限定販売。限定盤
※ SACDハイブリッド盤
※ 世界初SACD化
※ ジュエルケース仕様
※ 2025年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:山崎 和重氏)
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※ オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※ 解説書:伊熊 よし子氏(新規序文解説)、野島 友雄氏「ニコラーエワとの16年間」、市田 儀一郎氏による各初出時解説を再録、解説書合計22ページ

ニコラーエワ

ロマンティック・バッハ(2025年マスタリング) (SACDハイブリッド)
タチアナ・ニコラーエワ
[NCS88042 (1SACDハイブリッド) 2,970円(税込)] POS: 4988002948598


国内盤SACDハイブリッド


【収録曲】ロマンティック・バッハ
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:
1. イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971
2. 幻想曲 ハ短調 BWV 906
3. 最愛の兄の旅立ちに寄せるカプリッチョ 変ロ長調 BWV 992
4. 半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV 903
5. 4つのデュエット BWV 802-805
【演奏者】
タチアナ・ニコラーエワ (ピアノ)
【録音】
1982年4月7日~10日、栃木県 今市市民会館 (現日光市・今市文化会館)  録音方式:JVC《DAS90》デジタル録音システム
【Original Recordings】
レコーディング・ディレクター:野島友雄、 レコーディング・エンジニア:杉本一家
【マスタリング・エンジニア】
山崎 和重(FLAIR Mastering Works)
【原盤】
ビクターエンタテインメント

J.S.バッハ演奏のスペシャリスト、バッハ演奏に生涯を捧げたタチアナ・ニコラーエワ。これほど感動的な演奏があっただろうか。SACDで遂に復刻!伊熊よし子氏による新規序文解説と、当時のディレクター野島友雄氏による回想録「ニコラーエワとの16年間」を解説書に収録。JVCデジタルK2HD SACD化企画。原音を追求したマスタリングを実施。世界初SACD化!

 そのやさしい心を反映した、あたたかく、ほほえみかけてくるような、不思議な力を持って聴く人を感動させるニコラーエワの日本録音音源を最新のマスタリングでSACD化!「インヴェンションとシンフォニア」の録音から5年。再びニコラーエワの来日時に実現した本作品「ロマンティック・バッハ」と「珠玉のバッハ名曲集」(同時発売NCS88043)の録音を、当時のレコーディング・ディレクター野島友雄氏立ち合いのもと、電源、機材から見直した最新のマスタリングでSACD化。野島氏による回顧録と、その当時インタビューした経験のある伊熊よし子氏のライナーノーツを収録しました。
 ニコラーエワは1950年に没後200周年を記念して開催されたライプツィヒ・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールで優勝して以降、バッハ演奏の第一人者として世界的な評価を得ました。前述のコンクールで審査員に選ばれたショスタコーヴィチはニコラーエワの演奏に触れて大きな感銘を受け、20世紀のソ連のピアノ音楽を代表する作品と言われる「24の前奏曲とフーガ」を翌1951年に作曲(初演は1952年)、作品をニコラーエワに献呈しています。ニコラーエワはメロディア・レーベルに多くの録音を残し、日本にも多く訪れ、ビクターとバッハの作品を収録しました。当初はメロディアとの共同制作として、後にビクターの原盤として録音された作品の収録は1977年に始まり、1982年から間を挟んで1991年までにアルバム5作(平均律を1作としてカウント)が遺されました。収録場所は1977年の最初の録音以降は、当時ニコラーエワ自身が好んで滞在した場所から近い、現日光市・今市文化会館でセッション収録が行われています。その後ビクターは1993年に大阪でフェドセーエフが指揮する「チャイコフスキー・ラスト・コンサート」において、ニコラーエワをソリストとしてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をライヴで収録(2022年に当企画のSACDハイブリッド盤としてNCS88013で発売中)。ニコラーエワは翌年に亡くなりましたのでこの盤がビクターとの最後の録音になりました。
 今回の復刻は、昨年2024年のニコラーエワ生誕100年記念企画として立案されたものです。ビクターへの録音は1977年収録の「インヴェンションとシンフォニア」のみアナログ録音として、それ以降はデジタル録音で収録されました。ニコラーエワがビクターに残した全バッハ音源を5タイトルに分けて発売いたします。復刻に関しては、アナログ録音に関してはビクター所蔵のオリジナル・アナログ・マスターテープから、デジタル録音はマスターに遡ってあらためてマスタリングを行ました。原音を追及し、現況での最上位での音質を目指しています。尚、SACD化の過程は各従来企画と同様です。
 このアルバムは今回同時発売の「珠玉のバッハ名曲集(NCS88043)」と共に1982年4月に4日間のセッションで収録されたもので、各アルバムに付いたタイトル通り、J.S.バッハの作品の中でも比較的良く知られている曲目を中心に組まれています。当時のビクターが日本市場において、これらのアルバムを技術的にも音楽的にもバッハ解釈の最高権威のひとりであるニコラーエワによる演奏を、幅広く多くのリスナーに聴いて欲しいとの意図があったと思われます。それはジャケット・デザインにも表れており、これら2作品のみ絵画作品が用いられました。このアルバムでは「イタリア協奏曲」をメインに、楽曲を深く読み取ったニコラーエワらしい表現力の深さと多層さを含んだ自然体の演奏が収められています。他の曲含め、バッハ演奏の多様性を示すのと同時に、ピアニストによる再現性の面白さにも興味が沸くアルバムなのではないでしょうか。
 今回のSACD化にあたっては、デジタル録音に関しましては2022年のフェドセーエフの一連の復刻、2023年のムラヴィンスキーの復刻(ビクター保有のゴステレラジオ提供のマスターを使用)時に行ったビクターの「K2」テクノロジー(K2HD)を用い、最新でマスタリングを行った上でSACDハイブリッド盤として新規で復刻します。尚、今回の最新復刻では元のマスターに遡り、あらためて取り込みを行った上でマスタリングを行いました。「K2」の技術を使い、いくつか比較の上でCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートすることで原音の追求を図っています。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じることができます。
 尚、解説書には貴重な初出時の各解説と、新規で伊熊よし子氏による序文解説、そして当時担当ディレクターであった野島友雄氏による新規文章を掲載しました。また、ジャケットにはオリジナル・ジャケット・デザインを採用しています。

※ タワーレコード限定販売。限定盤
※ SACDハイブリッド盤
※ 世界初SACD化
※ ジュエルケース仕様
※ 2025年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:山崎 和重氏)
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※ オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※ 解説書:伊熊 よし子氏(新規序文解説)、野島 友雄氏「ニコラーエワとの16年間」、志島 栄八郎氏による各初出時解説を再録、解説書合計12ページ

ニコラーエワ

珠玉のバッハ名曲集(2025年マスタリング) (SACDハイブリッド)
タチアナ・ニコラーエワ
[NCS88043 (1SACDハイブリッド) 2,970円(税込)] POS: 4988002948604


国内盤SACDハイブリッド


【収録曲】珠玉のバッハ名曲集
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ:
1. トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565 (ニコラーエワ編)
2. 主よ、人の望みの喜びよ BWV 147 (ヘス編)
3. 「目覚めよと呼ぶ声す」 BWV 645 (ブゾーニ編)
4. 小フーガ ト短調 BWV 578 (高橋悠治編)
5. 「いざ来ませ、異邦人の救い主」 BWV 659 (ブゾーニ編)
6. シャコンヌ BWV 1004 (ブゾーニ編)
7. 「我は主の名を呼ぶ」 BWV 639 (ブゾーニ編)
8. シチリアーノ ト短調 BWV 1031より (ケンプ編)
【演奏者】
タチアナ・ニコラーエワ (ピアノ)
【録音】
1982年4月7日~10日、栃木県 今市市民会館 (現日光市・今市文化会館)  録音方式:JVC《DAS90》デジタル録音システム
【Original Recordings】
レコーディング・ディレクター:野島友雄、 レコーディング・エンジニア:服部文雄
【マスタリング・エンジニア】
山崎 和重(FLAIR Mastering Works)
【原盤】
ビクターエンタテインメント


J.S.バッハ演奏家として多くの感動を遺したタチアナ・ニコラーエワ。ピアノという楽器の表現力の大きさにあらためて感嘆する演奏をここにお届けします。伊熊よし子氏による新規序文解説と、当時のディレクター野島友雄氏による回想録「ニコラーエワとの16年間」を解説書に収録。JVCデジタルK2HD SACD化企画。原音を追求したマスタリングを実施。世界初SACD化!

 底知れぬ深い音楽性に支えられたロマンティックなバッハ。ピアノという楽器の表現力の大きさに改めて感嘆。まさにニコラーエワの円熟期に「ロマンティック・バッハ」(同時発売NCS88042)と同時期に録音された。珠玉の演奏をSACDでお届けします。当時のレコーディング・ディレクター野島友雄氏とレコーディング・エンジニア服部文男氏立ち合いのもと、電源、機材から見直した最新のマスタリングでSACD化。野島氏による回顧録と、その当時インタビューした経験のある伊熊よし子氏のライナーノーツを収録しました。
 ニコラーエワは1950年に没後200周年を記念して開催されたライプツィヒ・ヨハン・ゼバスティアン・バッハ国際コンクールで優勝して以降、バッハ演奏の第一人者として世界的な評価を得ました。前述のコンクールで審査員に選ばれたショスタコーヴィチはニコラーエワの演奏に触れて大きな感銘を受け、20世紀のソ連のピアノ音楽を代表する作品と言われる「24の前奏曲とフーガ」を翌1951年に作曲(初演は1952年)、作品をニコラーエワに献呈しています。ニコラーエワはメロディア・レーベルに多くの録音を残し、日本にも多く訪れ、ビクターとバッハの作品を収録しました。当初はメロディアとの共同制作として、後にビクターの原盤として録音された作品の収録は1977年に始まり、1982年から間を挟んで1991年までにアルバム5作(平均律を1作としてカウント)が遺されました。収録場所は1977年の最初の録音以降は、当時ニコラーエワ自身が好んで滞在した場所から近い、現日光市・今市文化会館でセッション収録が行われています。その後ビクターは1993年に大阪でフェドセーエフが指揮する「チャイコフスキー・ラスト・コンサート」において、ニコラーエワをソリストとしてチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番をライヴで収録(2022年に当企画のSACDハイブリッド盤としてNCS88013で発売中)。ニコラーエワは翌年に亡くなりましたのでこの盤がビクターとの最後の録音になりました。
 今回の復刻は、昨年2024年のニコラーエワ生誕100年記念企画として立案されたものです。ビクターへの録音は1977年収録の「インヴェンションとシンフォニア」のみアナログ録音として、それ以降はデジタル録音で収録されました。ニコラーエワがビクターに残した全バッハ音源を5タイトルに分けて発売いたします。復刻に関しては、アナログ録音に関してはビクター所蔵のオリジナル・アナログ・マスターテープから、デジタル録音はマスターに遡ってあらためてマスタリングを行ました。原音を追及し、現況での最上位での音質を目指しています。尚、SACD化の過程は各従来企画と同様です。
 このアルバムも今回同時発売の「ロマンティック・バッハ(NCS88042)」と共に1982年4月に4日間のセッションで収録されたもので、各アルバムに付いたタイトル通り、J.S.バッハの作品の中でも比較的良く知られている曲目を中心に組まれています。当時のビクターが日本市場において、これらのアルバムを技術的にも音楽的にもバッハ解釈の最高権威の一人であるニコラーエワによる演奏を、幅広く多くのリスナーに聴いて欲しいとの意図があったと思われます。それはジャケット・デザインにも表れており、これら2作品のみ絵画作品が用いられました。このアルバムの選曲は恐らくビクター側の意向が強く働いたと思われますが、J.S.バッハの作品の中で一般的には一番著名な「トッカータとフーガ ニ短調」が1曲目に選ばれています。そして2曲目には旋律としては超有名な名曲「主よ、人の望みの喜びよ」が続きますが、当時のディレクターの野島氏によると、従来、綺麗な旋律に彩られたバッハの演奏が無かったため、ニコラーエワにあえて弾いて欲しかった旨、回想されていました。ニコラーエワが弾くとその豊かな音楽性と技術力の高さにより、各名曲が新鮮に感じられます。このアルバムに収録されている曲に限らず、ニコラーエワの演奏は一種の完成形に近い形と言え、その演奏を漏らさず収録したいという当時のビクター制作陣の想いも、今回の高音質化によりリスナーにあらためて伝わるのではないでしょうか。
 今回のSACD化にあたっては、デジタル録音に関しましては2022年のフェドセーエフの一連の復刻、2023年のムラヴィンスキーの復刻(ビクター保有のゴステレラジオ提供のマスターを使用)時に行ったビクターの「K2」テクノロジー(K2HD)を用い、最新でマスタリングを行った上でSACDハイブリッド盤として新規で復刻します。尚、今回の最新復刻では元のマスターに遡り、あらためて取り込みを行った上でマスタリングを行いました。「K2」の技術を使い、いくつか比較の上でCDマスターを192kHz/24bitにアップコンバートすることで原音の追求を図っています。SACD層だけでなくCD層でもその差を感じることができます。
 尚、解説書には貴重な初出時の各解説と、新規で伊熊よし子氏による序文解説、そして当時担当ディレクターであった野島友雄氏による新規文章を掲載しました。また、ジャケットにはオリジナル・ジャケット・デザインを採用しています。

※ タワーレコード限定販売。限定盤
※ SACDハイブリッド盤
※ 世界初SACD化
※ ジュエルケース仕様
※ 2025年最新マスタリング音源使用(マスタリング・エンジニア:山崎 和重氏)
※ 盤印刷面:緑色仕様
※ オリジナル・ジャケット・デザイン使用
※ オリジナルマスターから起因するノイズ等がございますが、ご了承ください。
※ 解説書:伊熊 よし子氏(新規序文解説)、野島 友雄氏「ニコラーエワとの16年間」、市田 儀一郎氏による各初出時解説を再録、解説書合計18ページ