アンサンブル・マスク 『バッハ、アルビノーニ、テレマン:協奏曲とシンフォニア』 2025年7月3日発売
精鋭集団アンサンブル・マスクの室内楽的魅力が映える選曲
CD
■作品詳細
大バッハの2つのヴァイオリン協奏曲を前後に置き、バッハに影響を与えた同時代人テレマンとアルビノーニの弦楽作品をシンメトリーに配したプログラム。フランス語圏カナダ出身のチェンバロ奏者オリヴィエ・フォルタンを中心に名手が集うアンサンブル・マスクは、通奏低音以外のパートを一人ずつで演奏、バロック後期の合奏曲が本来的に備えていた室内楽的な味わいを引き出した解釈を聴かせてくれます。
2003年以来のメンバーであるソフィー・ジェントとバッハのヴァイオリン協奏曲を録音するのはフォルタンにとって「長年の夢だった」とのこと(ブックレット掲載のインタビュー〔仏・英・独語〕より)。
ドイツ最大の人気作曲家だったテレマンの作品は、ローマ風の教会ソナタ様式とヴェネツィア風の独奏協奏曲様式をうまく掛け合わせた仕上がりで、ヴィオラ独奏を務めるキャスリーン・カジオカの立ち回りが見事です。
5パートの対等なやりとりが興味深いアルビノーニ初期のシンフォニアは演奏者それぞれの音楽性をくまなく味わえるのが魅力。
ALPHAレーベル初期から活躍する敏腕技師アリーヌ・ブロンディオによる、奏者たちの編み上げてゆく音の綾を克明に伝える匠の仕事のおかげもあり、聴き進めるにつれバッハ作品の精緻な多声構造と他の各曲のつながりも見えてくる選曲に唸らされます。
(ナクソス・ジャパン)
■収録曲
1-3. ヨハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750):ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 BWV 1041
4-7. トマゾ・アルビノーニ(1671-1751):5声のシンフォニア ト長調 Op. 2-1
8-11. ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767):ヴィオラ協奏曲 ト長調 TWV51:G9
12-15. アルビノーニ:5声のシンフォニア ト短調 Op. 2-6
16-18. バッハ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ホ長調 BWV 1042
【演奏】
アンサンブル・マスク(古楽器使用)
ルイ・クレアック、ポール・モンテロ(ヴァイオリン)
ファニー・パクー(ヴィオラ)
メリザンド・コリヴォー(チェロ)
ブノワ・ヴァンデン・ベムデン(コントラバス)
オリヴィエ・フォルタン(チェンバロ、指揮)
ソフィー・ジェント(ヴァイオリン)[1-3, 16-18]
キャスリーン・カジオカ(ヴィオラ)[8-11]
【録音】
2023年7月 フランス、フレース
収録時間: 61分
アンサンブル・マスクのCD
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2025年05月28日 14:00