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米国黒人指揮者ポール・フリーマンのもと米CBSが制作した革新的な「黒人作曲家シリーズ」が世界初CD化!『黒人作曲家シリーズ1974-1978』(10枚組)

カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2018年12月07日 00:00

黒人作曲家シリーズ1974-1978

シュタルケル、ローザンドも参加!1970年代に米国黒人指揮者ポール・フリーマンのもとで米CBSが制作した革新的な「黒人作曲家シリーズ」の全貌が世界初CD化・最新リマスターでよみがえる!

アナログLPの完熟期だった1970年代、米CBSは、黒人作曲家によるクラシックのオーケストラ作品をシリーズ化した画期的な録音を行いました。
《Black Composers Series=黒人作曲家シリーズ》と銘打ってリリースされた9枚のLPにはすべて、自身も黒人だったアメリカの指揮者であるポール・フリーマンが起用され、古典派から同時代にいたる黒人作曲家の作品を収録。その多くが世界初録音であり、オーケストラはロンドン交響楽団のほか、ボルティモア交響楽団やダラス交響楽団が起用され、演奏面での充実が図られているのもこのシリーズの特筆すべきポイントでした。いわばCBSがLP時代に成し遂げたバーンスタインのマーラー交響曲全集、ストラヴィンスキー自作自演集、ウェーベルンとシェーンベルク作品全集、アイヴズの主要作品の録音などと並び、時代を超えて不滅の価値を持つ画期的な企画であったといえましょう。
今回、オリジナル・アナログ・マスタテープより24bit/192kHzにてマスタリングされ、コンプリート・アルバム・コレクション・シリーズのひとつとしてその全貌がボックスといてリリースされます。

指揮者ポール・フリーマンは、1936年1月2日、ヴァージニア州リッチモンドに生まれ、5歳より音楽を習い始めます。イーストマン音楽学校でチェロとクラリネットを学び、卒業後はベルリン高等音楽院に留学。カラヤンの元でも研鑽を積んでいます。1961年に帰国し、ロチェスター歌劇場の音楽監督に就任。1967年のミトロプーロス国際指揮者コンクールで優勝し、翌年よりダラス響の副指揮者、1970年には正指揮者に転任。その後、ヘルシンキ・フィル、ヴィクトリア響、サギノー響で要職を歴任。1987年にはシカゴ・シンフォニエッタを創設し、首席指揮者に就任。2011年に指揮活動を引退し 2015年7月22日にカナダで亡くなっています。

[仕様]
各ディスクは発売当時のレーベル・デザインを採用し、初出LPのジャケット・デザインを復刻した紙ジャケットに封入、厚紙製のクラムシェル・ボックスに収納されています。トラックリスティングと詳細な録音データを記載した別冊解説書添付。

『ポール・フリーマン/黒人作曲家シリーズ1974-1978(コンプリート・アルバム・コレクション)』
[CD1]

このシリーズで録音された黒人作曲家は時代も国も多岐にわたりますが、最も古い作曲家はシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ(Chevalier de Saint-Georges 1745-1799)で、プランテーション(大規模農園)を営む地主を父に、プランテーションで奴隷として働いていたウォロフ族出身の女性を母に持ち、優れた音楽の才能を持っていました。ルクレールにヴァイオリンを、ゴセックに作曲を師事し、ルイ16世のヴェルサイユ王室楽団のディレクターに指名されましたが、人種差別を受け断念。しかしその古典派の作風は「黒いモーツァルト」とも呼ばれました。交響曲、弦楽四重奏曲、協奏曲、声楽曲と、多作だったシュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュのさまざまな側面をお聴きいただけるセレクションです。

[CD2]
ウィリアム・グラント・スティル(William Grant Still 1895-1978)の「アフロ=アメリカン交響曲」(交響曲第1番)は、ブルースの要素を取り入れ、1931年にアメリカのメジャー・オーケストラが黒人作曲家の作品で初めて演奏された作品でした。スティルはエドガー・ヴァレーズと師弟関係にあり、アメリカの黒人としての誇りや精神、フランス近代音楽的洗練と気品が融合された作風が特徴的です。彼のオペラ「ハイウェイ1号線U.S.A.」からの2曲のアリア、それにCD7にはバレエ音楽「サハジ」も収録されています。サミュエル・コールリッジ=テイラー(Samuel Coleridge-Taylor1875-1912)は、ロンドン生まれの混血のイギリス人作曲家で、アメリカを何度か訪れた際に若きスティルに影響を与えたことでも知られています。彼は作曲する指揮者として名を馳せ、「黒いマーラー」と呼ばれました。代表曲であるカンタータ「ハイアワサの婚礼」(当ディスクにはその中からテノールのアリアを収録)は、ヘンデルの「メサイア」やメンデルスゾーンの「エリヤ》に肩を並べるほどの人気で、マルコム・サージェントは、1928年から1940年にかけての12年間に、ロイヤル・アルバート・ホールに厖大な人員を迎えて上演しました。

[CD3]
ユリシーズ・ケイ(Ulysses Simpson Kay 1917-1995)はアフリカ系アメリカ人で、作曲家ウィリアム・グラント・スティルの激励を受けアリゾナ大学に入学。1941年にバークシャー・ミュージック・センターで著名な新古典主義の作曲家パウル・ヒンデミットの影響を受け、彼の作曲した作品のほとんどが新古典主義系の音楽です。ジョージ・ウォーカー(George Walker 1922-2018)は、カーティス音楽院で学び、ルドルフ・ゼルキン、ウィリアム・プリムローズ、グレゴール・ピアティゴルスキーらと室内楽で共演し、1945年に同音楽院でピアノと作曲のディプロマを得た、初の黒人音楽家でした。ピューリッツアー賞を受賞し「現在最も偉大な作曲家の一人」(ファンファーレ誌)と称賛され、ショパン、ブラームス、ベートーヴェン、ジャズ、フォークソング、教会の賛美歌の音楽にも触れ、様々な音楽スタイルの影響を受けています。珍しいトロンボーン協奏曲、CD7には「弦楽のための抒情詩」、CD9にはピアノ協奏曲を収録。

[CD4]
ロケ・コルデロ(Roque Cordero 1917-2008)は、パナマ市出身。アメリカに留学し、作曲をエルンスト・クルシェネクに、指揮をディミトリ・ミトロプーロスに師事。このころすでに12音技法による音楽が一般的になりつつあったにもかかわらず、彼はその感情と力を、より魅力的な方法で再現しています。ヴァイオリン協奏曲のソリストであるサンフォード・アレンは、ジュリアードで学び1962年にニューヨーク・フィルのメンバーとなった最初の黒人音楽家でした。

[CD5]
ホセ・マウリシオ・ヌネス・ガルシア(Jose Mauricio Nunes Garcia 1767-1830)は、ブラジル、リオデジャネイロ出身で、モーツァルトやハイドンの影響を強く受けた作風で、音楽の才能だけでなく司祭、チャペルマイスターも務めました。ガルシアの大作「女王マリア1世のためのレクイエム」は、指揮者フリーマンが首席客演指揮者を務めていたヘリシンキ・フィルと録音されています。

[CD6]
ヴァイオリンの名手アーロン・ローザンドとチェロの巨匠ヤーノシュ・シュタルケルが起用された豪華な1枚です。ホセ・ホワイト(Jose Silvestre White 1836-1918)は、キューバ生まれのヴァイオリニスト・作曲家。作曲家ルイス・モロー・ゴットシャルクとの共演で話題となり、パリ音楽院へ留学。そこでロッシーニに賞賛されています。ジョルジュ・エネスコの師でもありました。ヴィエニャフスキ的で幻想的なヴァイオリン協奏曲は、彼の代表作。デイヴィッド・ベイカー(David Baker 1931-2016)は、インディアナ大学ジェイコブス音楽学校のジャズ研究教授でチェリスト。シュタルケルに学び、ジャズスタディーのプログラムの創始者であり、教育者として最も知られています。チェロ・ソナタは師シュタルケルのために書かれた作品で、ここでは名手アラン・プラネスとの共演による録音が実現しました。

[CD7]
フェラ・ソワンデ(Fela Sowande 1905-1987)は、ナイジェリアの作曲家で、近代ナイジェリア音楽の父と称され、アフリカのクラシック音楽の作曲家で最も知られているひとりです。第二次世界大戦中は情報省で教育映画の音楽アドバイザー、1945年から1952年までメソジスト教会のオルガニストと合唱指揮者を務め、この時期にはイギリス国教会の音楽とヨルバ人の五音音階を結合させたオルガン作品を多く作曲しています。代表曲「弦楽のためのアフリカ組曲」は、アフリカのリズムと和声が特徴的。

[CD8]
オリー・ウィルソン(Olly W. Wilson 1937-2018)は、現代音楽作曲家だけでなく、ピアニスト、ダブルベーシストとしても有名。電子楽器とその技術を取り入れた独自のプログラムを確立したひとりです。さらに子供のころよりジャズと黒人霊歌を聴いて育ち、さらに西アフリカの音楽も取り入れた斬新な作風です。トーマス・ジェファーソン(T.J.アンダーソンJr)(T. J. Anderson b.1928)はペンシルベニアに生まれ、オペラや交響曲から合唱作品、室内楽、バンド作品まで80以上の作品を書いています。ラングストン大学、テネシー州立大学教授を務めた後、アトランタ交響楽団の委嘱作曲家としても活躍しました。また、ヨーヨー・マのためにも作品を書いています。タリブ・ラスル・ハキム(Talib-Rasul Hakim 1940-2018)は、ノースカロライナでジャズを演奏しながら、クラリネット、ピアノを学びました。マンハッタン音楽学校で本格的に学び、モートン・フェルドマン、オーネット・コールマンらに師事。特にジャズに特化した作品が多いのですが、「イーシュヴァラのヴィジョンズ」は数少ない管弦楽のための作品。

[CD9/10]
アドルファス・ヘイルストーク(Adolphus Hailstork b.1941)は、ニューヨーク生まれのアフリカ系作曲家。幼少期より聖歌隊に参加し、ニューヨーク州立学校でヴァイオリン、ピアノ、オルガンを学んでいます。1957年に作曲を始め、アフリカ系の音楽と、伝統的なヨーロッパの音楽を融合させています。ヘイル・スミス(Hale Smith 1925-2009)は、クリーブランド音楽院で学び、作曲家、ピアニスト、教育者、編曲者、編集者として活躍しコネチカット大学名誉教授としても迎えられています。主にアメリカのオーケストラのための委嘱作品を書くだけでなく、ジャス・アーティストへの作品も数多く作曲しています。その代表作「儀式と呪文」を収録。[CD10]の作品は、彼が独唱とオーケストラ用にアレンジした12曲の黒人霊歌が収録されています。
(ソニーミュージック)

【収録予定曲】
[CD1]

ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュ(1745-1799):
1. 交響曲第1番ト長調Op.11-1
[演奏]
ロンドン交響楽団
[録音]
1973年6,11月

2. 弦楽四重奏曲第1番ハ長調Op.1-1
[演奏]
ジュリアード弦楽四重奏団
[録音]
1973年11月

3. 2台のヴァイオリンのための協奏交響曲ト長調Op.13
[演奏]
ミリアム・フリート(ヴァイオリン)、ハイメ・ラレード(ヴァイオリン)、ロンドン交響楽団
[録音]
1973年6月

4. 「エルネスタイン」からのシェーナ
[演奏]
フェイ・ロビンソン(ソプラノ)、ロンドン交響楽団
[録音]
1973年6月

[CD2]
ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):
1. 交響曲 第1番「アフロ=アメリカン」
2. 『ハイウェイ1号線U.S.A.』より「What does he know of dreams ?」
3. 『ハイウェイ1号線U.S.A.』より「You're wonderful, Mary」

サミュエル・コールリッジ=テイラー(1875-1912):
4. カンタータ『ハイアワサの婚礼』より「Onaway! Awake, Beloved」
5. 黒人の歌
[演奏]
ウィリアム・ブラウン(テノール:2-4)、ロンドン交響楽団
[録音]
1973年6, 9, 12月

[CD3]
1. ユリシーズ・ケイ(1917-1995):マーキングズ
2. ジョージ・ウォーカー(1922-2018):トロンボーン協奏曲
[演奏]
デニス・ウィック(トロンボーン:2)、ロンドン交響楽団
[録音]
1973年6, 9月

[CD4]
ロケ・コルデロ(1917-2008):
1. ヴァイオリン協奏曲
2. 小管弦楽のための8つの小品
[演奏]
サンフォード・アレン(ヴァイオリン:1)、デトロイト交響楽団
[録音]
1973年11月

[CD5]
ホセ・マウリシオ・ヌネス・ガルシア(1767-1830):レクイエム
[演奏]
ダラレーン・デイヴィス(ソプラノ)、ベティー・アレン(メゾ・ソプラノ)ウィリアム・ブラウン(テノール)、マッティ・トゥロイセラ(バリトン)、モーガン州立大学合唱団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1974年10月

[CD6]
1. ホセ(ジョゼフ)・ホワイト(1836-1918):ヴァイオリン協奏曲
[演奏]
アーロン・ローザンド(ヴァイオリン)、ロンドン交響楽団
[録音]
1974年11月

2. デイヴィッド・ベイカー(1931-2016):チェロ・ソナタ
[演奏]
ヤーノシュ・シュタルケル(チェロ)、アラン・プラネス(ピアノ)
[録音]
1975年3月

[CD7]
1. ウィリアム・グラント・スティル(1895-1978):バレエ音楽『サハジ』
2. フェラ・ソワンデ(1905-1987):弦楽のためのアフリカ組曲
3. ジョージ・ウォーカー(1922-2018):弦楽のための抒情詩
[演奏]
モーガン州立大学合唱団(1)、ロンドン交響楽団
[録音]
1973年9月、1974年11月

[CD8]
1. オリー・ウィルソン(1937-2018):アクワン(ピアノ、電子ピアノ、アンプリファイド・ストリングス、管弦楽のための)
2. トーマス・ジェファーソン(T.J.アンダーソンJr)(1928-):スクエアーズ
3. タリブ・ラスル・ハキム(1940-1988):イーシュヴァラのヴィジョンズ
[演奏]
ボルティモア交響楽団
[録音]
1974年12月

[CD9]
1. ジョージ・ウォーカー(1922-2018):ピアノ協奏曲
2. アドルファス・ヘイルストーク(1941-):セレブレーション
3. ヘイル・スミス(1925-2009):儀式と呪文
[演奏]
ナタリー・ヒンデラス(ピアノ:1)、デトロイト交響楽団
[録音]
1976年2月

[CD10]
黒人霊歌集[ヘイル・スミス(1925-2009)による独唱、ナレーターとオーケストラのための編曲]
1. ひとり残らず声をだして 歌おうLift Every Voice and Sing,
2. Jesus Lay Your Head In,
3. ほむべきかな Honor Honor,
4. He Never Said Mumballi,
5. A Change Has Got to Come,
6. 静かに揺れよ、愛しい荷車Swing Low Sweet Chariot,
7. ゴスペル・トレイン Gospel Train,
8. パンを分かち合おう Let Us Break Bread Together,
9. 目撃者 Witness,
10. The Revival,
11. 私のこの小さな明かりを輝かせようThis Little Light of Mine,
12. 深い河 Deep River,
[演奏]
ウィリアム・ブラウン(テノール)、バーバラ・ジョーダン(ナレーション)、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1978年6月

【演奏】
ポール・フリーマン(指揮)