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タワーレコード"Sony Classical"スペシャル・セレクション第10期第1回 10タイトル

カテゴリ : ニューリリース | タグ : タワーレコード オリジナル企画

掲載: 2016年08月29日 14:00

タワーレコード Sony Classical スペシャル・セレクション第10期第1回

タワーレコード "Sony Classical" スペシャル・セレクション第10期
第1弾 2016年10月26日(水)発売10タイトル

 

 

 

CBS時代、録音に関しては「白紙委任状」を渡され、ニューヨーク・フィル(NYP)と望みのままのレパートリーを録音できたレナード・バーンスタイン。ソニー・クラシカルに残された膨大な録音は17世紀から20世紀の主要オーケストラ作品を数多く網羅していますが、その中でも1969年にNYP音楽監督を退任し、DGで本格的な録音プロジェクトを開始する1970年代後半までに残された演奏は、それ以前にはない円熟を加えた個性味溢れる解釈が刻み込まれています。1976年のNYPとのサン=サーンス「オルガン付き」(生涯唯一の録音)や1975年のフランス国立管とのラヴェルからはそうした演奏が聴かれ、カップリングした1950~60年代の若々しく鮮烈な解釈と対照をなしています。
 今年92歳のフランスの大巨匠ジョルジュ・プレートルによる1960年代後半のRCA録音は、オペラ指揮者として高名な彼が残した数少ないオーケストラ曲の録音として貴重。デジタル初期の1984年に録音された豪胆かつスケールの大きな「ツァラトゥストラ」をカップリングしました。
 アーサー・フィードラーの数多いRCA録音からは、彼がボストン交響楽団を指揮した唯一の録音、ドヴォルザーク「新世界より」「謝肉祭序曲」、レコード会社のRCAが当時のフランスの大作曲家ミヨーに委嘱した「ニューヨークのフランス人」が復活。前者では極めてスタンダードで充実した円熟の演奏が、「パリのアメリカ人」とのオリジナル・カップリングを再現した後者では、洗練されたウィットと陽気で心地よい響きを聴くことができます。「パリのアメリカ人」はこれまで1959年の旧盤がCD化されていましたが、今回は1963年の新盤が世界初CD化。
 ハンス・ロスバウドと共通する冷徹な分析的指揮者として愛好者の支持を得ているルネ・レイボヴッツの数少ないRCA録音からは、驚嘆動地のアレンジで録音史に名を残す「はげ山の一夜」が登場。ケネス・ウィルキンソンとキングスウェイ・ホールというアナログ時代最高の組み合わせによって生み出された鮮明かつ立体的なサウンドも聴きもの。
 ショパンの大家アルトゥール・ルービンシュタインの録音で忘れてはならないのがベートーヴェンのピアノ協奏曲。生涯を通じて3度の全集録音を成し遂げましたが、その中で日本では最も不当な評価を受けてきた第2回目の全集が、CD時代になって初めて今回全集ボックス化されます。演奏全体に漲る「気」の充実度、当時のRCAの録音技術の高さと相俟って、真に聴きごたえのある名演といえるでしょう。
 日本制作の録音からは、20世紀後半の演奏史に大きな足跡を残した3人のソリストの名盤をリッシュー。バッハ演奏家として著名なピヒト=アクセンフェルトのショパン、ショパンの演奏伝統を20世紀に伝えたハリーナ・チェルニー=ステファンスカによる同じくショパン、そしてフランスの名匠、ピエール・フルニエのほとんど生涯最後の録音となった75歳アニヴァーサリーの名盤が、それぞれ復活します。

バーンスタイン1970年代の円熟を加味した「オルガン付き」の超名演。愛奏曲フランクの交響曲の第1回録音とのカップリングで復活

サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」/フランク:交響曲ニ短調
レナード・バーンスタイン

1969年にニューヨーク・フィル(NYP)音楽監督を退任し、作曲やヨーロッパでの指揮活動に軸足を移しはじめたバーンスタインだが、古巣NYPの演奏・録音は規模を縮小しつつも継続され、それまでのダイナミズムあふれる音楽づくりに円熟味が加わった名演が残されている。サン=サーンス「オルガン付き」もその一つで、1976年12月の定期でショスタコーヴィチの交響曲第14番との組み合わせで取り上げた直後に録音された。バイエルン放送響とのアムネスティ・コンサート(DG/ユニテル)、ウィーン・フィルとのマーラー交響曲第6番(ユニテル)、フランス国立管とのベルリオーズ「幻想」(EMI)の録音など、充実した演奏活動が続きつつも、自作「ペンシルヴァニア・アヴェニュー1600番地」の失敗や妻フェリシアとの別居など内面で波乱を抱えた時期でもあった。その苦悩が作品の外面的な華麗さの内側に潜む微妙な陰影を明らかにしているかのようだ。DG時代には再録音がなく、バーンスタイン唯一の録音という点でも貴重。NYP初期の録音であるフランクの若々しい演奏をカップリング。
新規カップリング。
表1:米CBS初出LPのジャケット・デザイン使用/
解説: 西村弘治 ほか

[収録曲]
サン=サーンス
1.交響曲第3番ハ短調作品78「オルガン付き」
フランク
2.交響曲ニ短調

レナード・レーヴァー(オルガン)(1)
ニューヨーク・フィルハーモニック
指揮:レナード・バーンスタイン

[録音]1976年12月13日、ニューヨーク、マンハッタン・センター(1)、1959年2月2日、ニューヨーク、ブルックリン、セント・ジョージ・ホテル(2)
[オリジナル・プロデューサー]ジョン・マックルーア(1)、デイヴィッド・オッペンハイム(2)
ADD/STEREO

熱狂とエギゾチズムの裡に潜む官能美を表出するバーンスタインのラヴェル

ラヴェル管弦楽曲録音集成(3CD)
レナード・バーンスタイン

バーンスタインがニューヨーク・フィルおよびフランス国立管弦楽団と、1958年から1975年にかけて残したラヴェルのオーケストラ曲の録音をCD3枚に網羅(協奏的作品は除く)。「ラ・ヴァルス」は3種、「ボレロ」「道化師の朝の歌」「スペイン狂詩曲」は2種の録音が収録されており、2つのオーケストラの音色の特徴や録音会場や年代による響きの差異を楽しむことができる。NYPとの録音は、後任のブーレーズの演奏のクールな感触とは異なり、オーケストラの持つ輝かしい音色と機能性を極限まで生かしたダイナミックで熱狂的な解釈が特徴。1975年のフランス国立管との演奏は、シャンゼリゼ劇場でのライヴ映像収録と同時期にラジオ・フランスのスタジオでセッション録音されたもので、70年代のバーンスタインの円熟味が加わっている。いずれもラヴェルの精緻なオーケストレーションを再現しつつ、作品に内包する官能美を見事に表出した名演ぞろいである。特にバーンスタイン唯一の録音となった「ダフニスとクロエ」全曲はLP初期の名録音であるにもかかわらず、フランス系の指揮者の名盤の陰に隠れて高評価を逃した超名演であり、最後の「全員の踊り」の追い込みの激しさはこの時代のバーンスタインならでは(第2組曲として収録された盤もあったが、この全曲盤からの抜粋)。マリリン・ホーンおよびフランス国立管との「シェエラザード」を特別収録。
ボックス表:米CBS初出LP(1975年ONF録音)のジャケット・デザイン使用/
表1:米CBS初出LP(1958年NYP録音)のジャケット・デザイン使用
解説:宇野功芳 ほか
歌詞対訳付き

[収録予定曲/曲順未定]
ラヴェル
CD1
1.ボレロ[1975年第2回録音]
2.道化師の朝の歌[1975年第2回録音]
3.ラ・ヴァルス[1975年第3回録音]
4.歌曲集「シェエラザード」
5.スペイン狂詩曲[1973年第2回録音]
CD2
6.ボレロ[1958年第1回録音]
7.ラ・ヴァルス[1958年第1回録音]
8.スペイン狂詩曲[1958年第1回録音]
9.道化師の朝の歌[1963年第1回録音]
10.バレエ組曲「マ・メール・ロワ」
11.亡き王女のためのパヴァーヌ
CD3
11.バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)
12.ラ・ヴァルス[1963年第2回録音]

フランス国立管弦楽団 (1-4)
マリリン・ホーン(メッゾ・ソプラノ)(4)
ニューヨーク・フィルハーモニック (5-12)
スコラ・カントルム合唱団(合唱指揮:ヒュー・ロス)(11)
指揮:レナード・バーンスタイン

[録音]
1975年10月1日、パリ、ラジオ・フランス103スタジオ(1-3)、1975年9月17日、パリ、ラジオ・フランス103スタジオ(4)、1973年3月6日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ(5)、
1958年1月27日(6、8)、1月6日(7)、ニューヨーク、ブルックリン、セント・ジョージ・ホテル、
1963年9月29日(9)、1961年3月13日(11)、ニューヨーク、マンハッタン・センター、
1963年1月21日、ニューヨーク、フィルハーモニック・ホール(12)
[オリジナル・プロデューサー]ジョン・マックルーア、デイヴィッド・オッペンハイム
ADD/STEREO

フランス随一の巨匠指揮者の貴重なオーケストラ録音を集成

ジョルジュ・プレートルの芸術~RCA録音集成(3CD)
ジョルジュ・プレートル

1924年生まれで92歳の現在も矍鑠たる指揮活動を続けるフランス音楽界の至宝ジョルジュ・プレートル。マリア・カラスとの共演やパリ・オペラ座音楽監督としての業績に代表されるオペラ指揮者としての卓越した手腕は周知の通りであるが、シュトゥットガルト放送響首席も含む長いキャリアの割には、体系的なオーケストラ録音に恵まれていない。当ボックスは、プレートル40代の1967年~69年に録音された5曲に、1983年デジタル録音の「ツァラトゥストラ」をカップリング。オペラの現場で鍛え上げられた即興的なテンポの揺らし、独特の表情の強調や、作品をドラマティックかつスケール雄大に描き上げる手腕が活かされた名演ぞろい。大成功を収めたボストン響初客演時に録音され、スタインバーグ時代の同響にミュンシュ時代のドラマとエネルギーを注入したかのような「幻想」、クレンペラー時代後期のニュー・フィルハーモニア管をギリギリまで追い込んだシベリウスの第2番・第5番、名手トランプラーと共演した熱狂的な「イタリアのハロルド」(世界初CD化)など、プレートルの類まれな個性が刻まれた演奏ばかり。名プロデューサー、チャールズ・ゲルハルトが手がけたデジタル初期の「ツァラトゥストラ」の緻密かつ豪胆な演奏も聴きもの。
ボックス表:「ツァラトゥストラ」独RCA盤初出LPのジャケット裏・デザイン使用
表1:「幻想交響曲」米RCA盤初出LPのジャケット

[収録曲]
CD1
ベルリオーズ
1.幻想交響曲作品14
シベリウス
2.交響詩「夜の騎行と日の出」作品55
CD2
ベルリオーズ
3.交響曲「イタリアのハロルド」作品16
R.シュトラウス
4.交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30
CD3
シベリウス
5.交響曲第2番ニ長調作品43
6.交響曲第5番変ホ長調作品82

ボストン交響楽団(1)
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(2、5、6)
ロンドン交響楽団、ワルター・トランプラー(ヴィオラ)(3)
フィルハーモニア管弦楽団、クリストファー・ウォーレン=グリン(ヴァイオリン)、デイヴィッド・ベル(オルガン:ウェストミンスター・セントラル・ホール)(4)
指揮:ジョルジュ・プレートル

[録音]
1969年2月3日、ボストン、シンフォニー・ホール(1)、
1967年11月9日、ロンドン(2)、
1968年10月5日~7日、ロンドン、ウェンブリー・タウン・ホール(3)、
1983年6月29日&30日、ロンドン、ウォルサムストウ・タウン・ホール(4)、
1967年11月10日&11日、ロンドン(5)、
1967年9月9日&10日、ロンドン(6)
[オリジナル・プロデューサー]ピーター・デルハイム(1)、リチャード・モア(2、5)、チャールズ・ゲルハルト(4)
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]バーナード・ケヴィル(1)、ロバート・オージャー、アンソニー・サルヴァトーレ(2,5)、マイケル・グレイ(4)

ADD/STEREO  DDD/STEREO(4)
世界初CD化(3)

クラシック音楽の普及に生涯をかけた名指揮者フィードラー76歳の名演にしてボストン響唯一の「新世界」

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」&謝肉祭序曲 ほか
アーサー・フィードラー

1930年から1979年に亡くなるまで約半世紀にわたってボストン・ポップス・オーケストラを率い、クラシック音楽の素晴らしさを世界に発信し続けたアメリカの巨匠指揮者アーサー・フィードラー(1894-1979)。フィードラーがボストン・ポップスと録音したアルバムは多数にのぼるが、名前こそ違えどほぼボストン・ポップス同じメンバーで構成されているボストン交響楽団名義での録音はドヴォルザーク「新世界より」と「謝肉祭」序曲のみであり、1970年録音のこの2曲が、フィードラーにとってDGに移籍する前のRCAへのほぼ最後の録音となった。前年12月のフィードラーの75歳記念演奏会で取り上げられた余勢をかって、その約3週間後のセッションで収録された演奏で、作品の細部を知りつくした名匠が気心知れたオーケストラを自在にドライヴし、あらゆる聴き手を満足させる普遍的な説得力を備えている。早めのテンポで進行し、豪快に鳴らした金管や見事な木管のソロが名門オケの矜持を伝える。今のところボストン響唯一の「新世界より」のセッション録音という点もこの名演の価値を高めている。ジャケットには日本初登場の大胆な米初出LPのデザインを再現。
表1:米RCA初出LPのジャケット・デザイン使用

[収録曲]
ドヴォルザーク
1.交響曲第9番ホ短調作品95「新世界より」
2.序曲「謝肉祭」作品92
エネスコ
3.ルーマニア狂詩曲第1番イ長調作品11
ドヴォルザーク~フォスター
4.ユーモレスク~スワニー河

ボストン交響楽団(1,2)
ボストン・ポップス・オーケストラ(3,4)
指揮:アーサー・フィードラー

[録音]1970年1月5日(1,2)、1959年8月12日(3)、1964年6月25日(4)、ボストン、シンフォニー・ホール
[オリジナル・プロデューサー]ピーター・デルハイム(1、2)、リチャード・モア(3-5)
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]バーナード・ケヴィル(1、2)、ルイス・レイトン(3-5) ADD/STEREO

ガーシュウィン生誕65年を記念して作曲されたミヨーの名作の初出カップリングを再現

ガーシュウィン:パリのアメリカ人/ミヨー:ニューヨークのフランス人 ほか
アーサー・フィードラー

1963年のガーシュウィンの生誕65年を祝う音楽として、「パリのアメリカ人」の返歌のようにミヨーが作曲したのが「ニューヨークのフランス人」。ニューヨークの風物をミヨーが活写したこのウィットに富んだ名作は、もともとRCAによって委嘱されたレコード会社先導企画曲で、フィードラー&ボストン・ポップスによる初演後に同コンビによって録音され、翌年「パリのアメリカ人」との組み合わせで発売、ベストセラーとなった。当CDは、その初出カップリングを再現し、さらに、フィードラー&ボストン・ポップスによるガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」(有名なアール・ワイルドとの58年録音ではなく、ピーター・ネロとの1965年録音)を加えたもの。全盛期のフィードラー&ボストン・ポップスによるゴージャスな音楽の愉悦が楽しめるアルバムである。
表1:米RCA初出盤LPのジャケット・デザイン使用
解説:
[収録曲]
ミヨー
1.ニューヨークのフランス人
ガーシュウィン
2.パリのアメリカ人
3.ラプソディ・イン・ブルー
ピーター・ネロ(3)、パスクワーレ・カルディッロ(クラリネット)(3)
ボストン・ポップス・オーケストラ
指揮:アーサー・フィードラー
[録音]1963年6月27日(1)、1963年6月26日(2)、1965年6月24日(3)、ボストン、シンフォニー・ホール
[オリジナル・プロデューサー]リチャード・モア
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]ルイス・レイトン
ADD/STEREO
世界初CD化(2)

「はげ山」に平穏は訪れたのだろうか?・・・RCAに残されたレイボヴィッツの激演!名録音!

ムソルグスキー:展覧会の絵&はげ山の一夜
ルネ・レイボヴィッツ

ルネ・レイボヴィッツ(1913‐1971)は、シェーンベルクとウェーベルンに学んだ作曲家・理論家でもあり、指揮者としては作品の構造を冷徹に分析してみせたような、当時としては異例の音楽作りで知られる。録音にも早くから積極的でシェーンベルク「グレの歌」やベルク「室内協奏曲」のLP初録音を手掛け、さらにステレオ時代にはロイヤル・フィルとのベートーヴェンの交響曲全集をはじめとする数多くの名盤を通信販売のリーダーズ・ダイジェスト社から発売している。当アルバムは、それらと同時期にレイボヴィッツがRCAに録音したもので、英デッカの名手ケネル・ウィルキンソンが録音を担い、「The Power of the Orchestra」という原題の通り、オーケストラの魅力をフルに開示させた名録音として知られる。また「はげ山の一夜」では、リムスキー=コルサコフ版を底本としつつ、3か所のカットを施しさらにコーダを変更するなど、オーケストレーションの改変ぶりが凄まじい。同曲の演奏史上に残る怪演の最右翼に属するものであろう。
表1:米RCA初出LPのジャケット・デザイン使用
解説:芳岡正樹

[収録曲]
 ムソルグスキー
1.交響詩「はげ山の一夜」[R=コルサコフ&レイボヴィッツ編]
2.展覧会の絵[ラヴェル編]
[演奏]
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ルネ・レイボヴィッツ
[録音]1962年1月17日(2)、1962年2月6日(1)、ロンドン、キングスウェイホール
[オリジナル・プロデューサー]チャールズ・ゲルハルト
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]ケネス・ウィルキンソン
ADD/STEREO

心技体とも最も充実した1960年代のルービンシュタイン2度目のベートーヴェン全集

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集/ブラームス:ピアノ協奏曲第1番(3CD)
アルトゥール・ルービンシュタイン、エーリヒ・ラインスドルフ

ルービンシュタインは生涯にベートーヴェンのピアノ協奏曲全集を3回録音している。リビング・ステレオ時代のクリップスとの最初の全集は欧米で評価が高く、1970年代のバレンボイムとの最後の全集は日本でルービンシュタイン全録音の中でも最高傑作とされているが、ベートーヴェンの生誕200年を機にまとめられたラインスドルフとの1963~67年録音の2度目の全集は、CD初期にいち早くリマスターされたものの、これまであまり光が当てられてこなかった。文字通り心技体ともに最盛期にあったルービンシュタインのスケールの大きなピアニズム、ソロを緻密にバックアップするラインスドルフとボストン響、そしてその演奏の全体像を俯瞰しつつ細部の動きをも捉えたRCAの録音技術の高さとが一体となった、極めてクオリティの高い全集である(CDとしては今回が初の全集化)。ステレオ初期のライナー/シカゴ響との整然たる解釈とは対照的な、あたたかなロマンティシズムに満ちた1964年のブラームス「第1」をカップリング。
表1:米RCA盤初出LPのジャケット・デザイン使用
解説:ハリス・ゴールドスミス

[収録曲]
ベートーヴェン
[CD1]
1.ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15[カデンツァ:ベートーヴェン~ブゾーニ編]
2.ピアノ協奏曲第3番ハ短調作品37[カデンツァ:ベートーヴェン~ブゾーニ編]
[CD2]
3.ピアノ協奏曲第4番ト長調作品58[カデンツァ:ベートーヴェン~ブゾーニ編]
4.ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73「皇帝」
[CD3]
5.ピアノ協奏曲第2番変ロ長調作品19[カデンツァ:ベートーヴェン]
ブラームス
6.ピアノ協奏曲第1番ニ短調作品15

アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアン)
ボストン交響楽団
指揮:エーリヒ・ラインスドルフ

[録音]
1967年10月20日&21日(1)、1963年3月4日(2)、1964年4月20日(3)、1963年3月4日(4)、1967年12月21日(5)、1964年4月21日&22日(6)、ボストン、シンフォニー・ホール
[オリジナル・プロデューサー]マックス・ウィルコックス
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]アンソニー・サルヴァトーレ
ADD/STEREO

バッハの大家アクセンフェルトが残した唯一のショパン録音

 

ショパン:練習曲集作品10&作品25
エディット・ピヒト=アクセンフェルト

バッハ演奏の大家として知られたドイツのチェンバロ・ピアノ奏者、エディト・ピヒト=アクセンフェルト(1914-2001)。カラヤンの1960年代のバッハやヘンデル作品の録音に通奏低音で参加し、1970年代後半から80年代にかけてカメラータ東京によって成し遂げられたバッハの主要鍵盤独奏曲の録音はバッハ演奏史に残る金字塔として知られるが、バッハ以外の作品の録音は驚くほど少ない。近年は最晩年の草津音楽祭でのブラームスやシューベルトのライヴが発掘されているものの、1975年録音のショパンの練習曲全曲は、ピヒト=アクセンフェルトがセッションで残した唯一のショパンで、遅めのテンポから一つ一つの音にショパンが託した輝きが目に見えるように再現された個性的な名演。
表1:日本初出盤LPジャケット・デザイン使用

[収録曲]
ショパン
1.12の練習曲集作品10
2.12の練習曲集作品25

エディット・ピヒト=アクセンフェルト(ピアノ)

[録音]1975年10月11日&12日、東京、石橋メモリアル・ホール
[オリジナル・プロデューサー]井阪紘
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]大野正樹
ADD/STEREO

没後15年リリース。ポーランド正統のショパン解釈の継承者、ステファンスカの華麗な音色が味わえるショパン名曲集

幻想即興曲&革命のエチュード~ショパン名演集(2CD)
ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ

ルービンシュタインらと並び20世紀を代表するポーランドの名女流ピアニスト、故ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(1922-2001)。1949年のショパン国際コンクールで優勝、という経歴からも、まさに正統的なショパン弾きであることがわかり、ベートーヴェンの弟子であるツェルニーの血を引いていることから誇りを持って「ツェルニー」の名を冠していた。骨太で、しかも華麗な音色で、ショパン音楽の神髄を聴かせてくれた名手であり、何度も来日し、コンサートだけでなく、マスタークラスや教育活動に熱心に取り組んだことでも知られている。当アルバムは、ステファンスカが最晩年に日本でRCAに録音したCD4枚分のショパン録音から、2枚のソロ・アルバムを組み合わせたもの。20世紀のショパン演奏を牽引した名手による決定的な名演。
表1:日本盤初出CDのジャケット・デザイン使用
解説:福本健、柴田龍一

[収録曲]
 
ショパン
CD1
1.夜想曲 第1番 変ロ短調 作品9の1
2.夜想曲 第2番 変ホ長調 作品9の2
3.夜想曲 第5番 嬰ヘ長調 作品15の2
4.夜想曲 第7番 ハ短調 作品27の1
5.幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66
6.練習曲ホ長調 作品10の3「別れの曲」
7.練習曲ハ短調 作品10の12「革命」
8.ポロネーズ 第3番 イ長調 作品40の1「軍隊ポロネーズ」
9.バラード 第1番 ト短調 作品23
10.バラード 第4番 ヘ短調 作品52

CD2
11.ワルツ 第1番 変ホ長調 作品18「華麗なる大円舞曲」
12.ワルツ 第6番 変ニ長調 作品64の1「小犬のワルツ」
13.ワルツ 第7番 嬰ハ短調 作品64の2
14.ワルツ 第9番 変イ長調 作品69の1「告別」
15.ワルツ 第10番 ロ短調 作品69の2
16.前奏曲 イ長調 作品28の7
17.前奏曲 変ニ長調 作品28の15「雨だれ」
18.マズルカ 第5番 変ロ長調 作品7の1
19.マズルカ 第6番 イ短調 作品7の2
20.マズルカ 第14番 ト短調 作品24の1
21.マズルカ 第18番 ハ短調 作品30の1
22.マズルカ 第19番 ロ短調 作品30の2
23.マズルカ 第22番 嬰ト短調 作品33の1
24.マズルカ 第23番 ニ長調 作品33の2
25.アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調作品.22

ハリーナ・チェルニー=ステファンスカ(ピアノ)
[録音]1985年6月12日~14日、伊勢原市文化会館
DDD/STEREO

チェロの貴公子・フルニエ75歳の円熟を記録した記念碑的日本録音

シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ/ドビュッシー&マルティヌー:チェロ・ソナタ/シューマン:アダージョとアレグロ
ピエール・フルニエ

そのノーブルな音色で「チェロの貴公子」として知られたピエール・フルニエ。当アルバムは、フルニエ1981年の来日時に、石橋メモリアル・ホールでCBSソニーによって当時最先端のデジタル・テクノロジーによって収録された。1976~77年の2度目のバッハ「無伴奏」よりも後の、おそらく生涯最後のセッション録音となったもの。フルニエの代名詞ともいうべきシューベルトとシューマンの名作のほか、愛奏曲だったドビュッシーとマルティヌーのソナタ(後者はフルニエに献呈された作品)をカップリング。シューベルトやシューマンはSP時代以来複数の録音が残され、ドビュッシーとマルティヌーには1967年のソニー・クラシカルへの録音もあるが、75歳にして衰えぬ名技を鮮明なサウンドで刻み込んだ当アルバムの演奏は、音楽の深まりに圧倒される。ヴェテランの小林道夫による練達のバックアップも聴きものである。今回の再発売では初出時の美しいジャケットを使用。
表1:日本盤初出LPのジャケット・デザイン使用
解説:志鳥栄八郎、福本健

[収録曲]
マルティヌー
1.チェロ・ソナタ第1番H.277
ドビュッシー
2.チェロ・ソナタ ニ短調
シューベルト
3.アルペジオーネ・ソナタ イ短調D.821
シューマン
4.アダージョとアレグロ変イ長調作品.70

ピエール・フルニエ(チェロ)
小林道夫(ピアノ)

録音:1981年4月1日、2日、5日、東京石橋メモリアル・ホール
[オリジナル・プロデューサー]荒井宣明
[オリジナル・エディティング・エンジニア]浅香誠彦
[オリジナル・レコーディング・エンジニア]半田健一
DDD/STEREO