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今なら10%オフ!D・ギルモア他参加!ピート・タウンゼント1986年の貴重ライヴが初リリース

Pete Townshend

1982年にザ・フーを解散させ、ソロ・アーティストとして新たな一歩を踏み出したピート・タウンゼンド。1985年にライヴ・エイドで一度限りのザ・フー再結成ライヴを行ったものの、彼の“本業”はあくまでソロ・キャリアであり、アルバム『ホワイト・シティ』を発表。同作に伴うツアーの一環としてドイツのTV番組『ロックパラスト』に出演して行ったのがこのライヴだ。

“ピート・タウンゼント&ザ・ディープ・エンド”名義で行われたステージには、超豪華なミュージシャン達が集結している。ピートがギターとヴォーカルを担当するのに加えて、当時ピンク・フロイドが活動休止中だったデヴィッド・ギルモア(ギター)が全面参加。1983年、ピンク・フロイドの『ファイナル・カット』発表後にロジャー・ウォーターズと決裂したデヴィッドはバンドを封印。ソロ・アルバム『About Face 狂気のプロフィール』(1984)で新しい音楽性の実験を図っている。結局彼はピンク・フロイドを復活させ、『鬱』(1987)で往年のギター・スタイルへと回帰するが、このライヴでは過渡期的なプレイを聴くことが可能だ。

この時期ジェフ・ベック・グループの一員で、後にTOTOや上原ひろみと活動するサイモン・フィリップス(ドラムス)もプレイしている。1960年代から活躍してきたベテランの彼だが、当時はまだ29歳。若さに任せたダイナミックなドラミングで魅了する。さらに元フリーで、ザ・フーのツアー・キーボード奏者を務めたこともあるジョン“ラビット”バンドリック(キーボード)、元メディシン・ヘッドのピーター・ホープ・エヴァンス(ハーモニカ)、ユーリズミックスやトーマス・ドルビーなどとのセッションで知られるチュチョ・メルチャン(ベース)など、イギリスのロック・シーンを支えてきた実力派プレイヤー達がピートをバックアップしている。

 

1曲目からザ・フーの「Won't Get Fooled Again 無法の世界」でスタートするライヴは、新旧のナンバーを交えながら突っ走っていく。「ピンボールの魔術師」や「ビハインド・ブルー・アイズ」などザ・フーのクラシックスはもちろん、当時の最新作『ホワイト・シティ』からの「ギヴ・ブラッド」「フェイス・ザ・フェイス」、そしてピートのソロ作『エンプティ・グラス』(1980)からの「ア・リトル・イズ・イナフ」、『チャイニーズ・アイズ』(1982)からの「スリット・スカーツ」「シー・リフュージズ・ノー・リバー」など、約1時間半にわたって繰り広げられるロックンロール・ショーは圧巻だ。

さらにデヴィッド・ギルモアが自らのソロ作『About Face 狂気のプロフィール』(1984)から「ブルー・ライト」を弾き歌うのも貴重だ。ジェイムズ・ブラウンの「ナイト・トレイン」で締めくくるフィナーレまで、ザ・フーとは一線を画するステージを目撃することが出来る。

このライヴが収録された30年前、ザ・フーはまだ一度も来日しておらず、“まだ見ぬ最後の強豪”と呼ばれていた。また、バンドが解散していたため、ピートのライヴ演奏を見ることは不可能と思われていた時期である。ザ・フーは後に再結成、2004年には初来日も実現するが、日本のファンにとってまだ“夢”だった時代のピートの熱気あふれるライヴ・パフォーマンスが、本作にはあますところなく収められている。

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タグ : リイシュー

掲載: 2016年08月02日 08:53

更新: 2016年08月05日 11:00