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リフシッツ2015年チェコ・ライヴは得意のバッハ、ベートーヴェン、シューマン

リフシッツ1

チェロ奏者のイジー・バルタが2008年より地元チェコでスタートさせたクトナー・ホラ国際音楽祭。中世の街並みを今に残す古都での室内楽の祭典に、コンスタンチン・リフシッツは今や人気の常連ピアニストとなっています。彼の出演プログラムから選ばれた3作品は、いずれも初の音盤となります。

1994年、まだ17歳の若さでモスクワのグネーシン特別音楽学校音を卒業したリフシッツ。彼が卒業記念リサイタルに選んだ曲目は、バッハの“ゴルトベルク変奏曲”全曲でした。その名声はすでにドイツから日本へもたらされていて、1996年にデンオン・レーベルは“ゴルトベルク”のスタジオ録音を敢行します。このCDは1996年のグラミー賞にノミネートされ、リフシッツの名はヨーロッパ、日本、北米へと浸透して行きました。
その後はデンオン・レーベルに多数の録音を残すものの、ロシア・ピアニズムの伝統をひくリフシッツは、なかなかレコード会社が望むような形での録音は行ないません。ホロヴィッツやリヒテルと同様に、一人の作曲家のソナタをまとめてレコーディングするのではなく、あたかも一晩のリサイタルのプログラムを再現するような選曲を行ないました。そのためファンは、リサイタルを聴くようにCDを楽しみ、さらに新しい曲目が加えられることを首を長くして待ち続けることになります。
今回のアルバムに選ばれた3曲は、リフシッツにとっていずれも初めての音源となるものです。バッハはもちろんのこと、ベートーヴェンの後期ソナタも第28番を愛奏するものの第30番は初めて。また以前、アルゲリッチの代役としてクレーメル、マイスキーとトリオを組んで以来、室内楽にも積極的で、最近では樫本大進とのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集は大きな話題となりました。チェコの若手クァルテット、ベネヴィッツ四重奏団との共演もファンの期待を裏切らないことでしょう。

【演奏】
コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)
ベネヴィッツ弦楽四重奏団(*)
 ヤクプ・フィシェル(第1ヴァイオリン)
 シュチェパーン・イェジェク(第2ヴァイオリン)
 イジー・ピンカス(ヴィオラ) 
 シュチェパーン・ドレジャル(チェロ)

【収録曲目】
J.S.バッハ:フランス組曲第1番ニ短調 BWV812(+)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109(#)
シューマン:ピアノ五重奏曲変ホ長調 Op.44(*)
【録音】
2015年6月10日(*)、11日(+)、12日(#)、ライヴ、クトナー・ホラ国際音楽祭、聖バルボラ教会、クトナー・ホラ、チェコ

関連作品 2012年の音楽祭ライヴ
また、2012年の同音楽祭で音楽監督であるバールタと共演したシューベルトの“ます”もお奨め。リフシッツが奏でるドイツ音楽の素晴らしさを堪能できるライヴ録音です。
【演奏】
コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)
ロマン・パトチュカ(ヴァイオリン)
カレル・ウンテンミュラー(ヴィオラ)
イジー・バールタ(チェロ)
ペトル・ポペルカ(コントラバス)
【収録曲目】
シューベルト:ピアノと弦楽のための五重奏曲イ長調「ます」Op.114 D.667
【録音】
2012年、ライヴ、クトナー・ホラ国際音楽祭、チェコ

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年08月01日 17:59