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バレンボイムによる新エルガー・プロジェクト第3弾~交響曲第1番

バレンボイムによる新エルガー・プロジェクト第3弾~交響曲第1番

バレンボイムによる新エルガー・プロジェクト。エルガーが最初に交響曲の作曲を思い立ったのは、恐らく1890年代の終わりの頃(「支那のゴードン」と呼ばれたイギリスの将軍の戦死に触発されたとされる)。しかし彼自身の力不足からか、これは実現することなく、その構想は「ゲロンティアスの夢」として結実することになります。それから10年ほど経た1907年から1908年、彼は今度こそ交響曲を書き上げました。作品は、冒頭の主題が全曲にわたって有機的に結び付きながら発展していくという循環形式が取られるというもの。ブラームスやフランクを思わせる堅固な音楽です。完成年の12月3日、ハンス・リヒターが指揮するハレ管で初演され大絶賛され、その翌年には世界中で100回あまりも再演される人気作となります。1970年代からエルガーを演奏してきたバレンボイムですが、40年を経た2014年から新たな「エルガー・プロジェクト」を始動させています。この第1番でも説得力に富む演奏を繰り広げています。すでに発売された「第2番」「チェロ協奏曲」はガーディアン紙ほかで大絶賛を博しており、こちらのリリースも大いに期待されるところです。
(ユニバーサル・ミュージック/IMS)

【曲目】
エルガー:交響曲第1番 変イ長調 Op.55
【演奏】
ダニエル・バレンボイム(指揮)
シュターツカペレ・ベルリン
【録音】
2015年9月 ベルリン、フィルハーモニー

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年01月28日 17:30