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スヴェトラーノフ&スウェーデン放響ベートーヴェン傑作集、最重量級のR.シュトラウス

スヴェトラーノフ&スウェーデン放送響

ベートーヴェンの“運命”、“英雄”、“田園”、R.シュトラウスの“英雄の生涯”、“アルプス交響曲”ライヴが一挙登場!1988~98年という巨匠晩年の高みに達した表現が、優秀なオケと録音でお楽しみいただけます。
(タワーレコード)

「ベートーヴェン傑作集」
(1)「レオノーレ」序曲第3番
(2)交響曲第3番「英雄」
(3)交響曲第5番「運命」
(4)交響曲第6番「田園」
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)スウェーデン放送交響楽団
録音:(1)1989年9月15日、 (2)1988年9月16日、(3)1989年9月18日
以上、ベルワルド・ホール
(4)1991年1月5日ヴェクスホ・コンサートホール
 
ムラヴィンスキーの作り上げた痩身でスタイリッシュなベートーヴェンと対極にあるスヴェトラーノフの貫禄溢れるベートーヴェン。じっくりとやや遅めのテンポを採用し、風格豊か。巨匠のドイツ音楽への畏敬を強く感じるヒロイックな名演揃いです。「レオノーレ」序曲第3番は、同年の3月にベルリンフィル初登場でも取上げた自信のレパートリー。大交響曲を聴くようなスケール極大な表現に圧倒されます。「英雄」、「運命」はロシア国立とのメロディア盤が1981年の演奏でしたから、さらなる高みに邁進するスヴェトラーノフの90年代を予期させる立派な演奏。単なる爆演に終らぬ当演奏の落着きと熟成感が顕著です。「田園」は、1999年にもN響と披露し慈愛に満ちた表現で評判でした。91年の当演奏はまだ晩年から遠く、馬力を感じる名演。いずれも音質優秀、オケも優秀。必携の名盤です。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付

「リヒャルト・シュトラウス傑作集」
(1)交響詩「英雄の生涯」
(2)アルプス交響曲
エフゲニ・スヴェトラーノフ(指揮)スウェーデン放送交響楽団
録音:(1)1998年3月1日、(2)1993年9月18日
ベルワルド・ホール

正にスヴェトラV.S.シュトラウスという感じの肉弾戦!スヴェトラーノフはシュトラウスを好み、メロディアにも複数の録音があります。交響曲の破壊者と呼び得るシュトラウス独特の異形の様式、テーマの突飛さ、意表を突く楽器の活用などは、フル編成のオーケストラを意のままに操る専制君主、スヴェトラーノフにとっては食指の動く作品群だったと言えるでしょう。しかし音質の良い演奏に恵まれず、その解釈を堪能するには隔靴掻痒の感がありました。ついに登場した初出レパートリー「英雄の生涯」は、じっくり感の凄い遅めのテンポによる巨像の歩みのような個性的な名演。音色のパレットも豊富で、シュトラウス解釈者としての並々ならぬ実力を誇ります。スヴェトラーノフの「アルペン」はロシア国立とのメロディア盤はLPのみ。ハーグフィルとのライヴはオケが非力なため優秀なスウェーデン放送響とのライヴは歓迎すべきでしょう。物語性、神秘性の創出。類まれなるロマンティスト、スヴェトラーノフの超名演です。
※英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2015年12月28日 17:00