TOKYOFM所蔵、ベーム伝説の1977年東京ライヴが久々の復刻~AADによるCD化(2枚組)
まろやかなモーツァルトは言うに及ばず、ベーム十八番のドン・ファン、高揚感が素晴らしいブラームスなど聴きものです。ベーム&VPO来日公演は1977年を一番とする聴き手も多く、再発売が望まれていた演奏です。マイスタージンガーの堂々たる雄大さも必聴です。
FM東京によって収録された大変条件の良いマスターテープを使用し、ライヴのベーム特有の緊迫感とオーケストラの張りのある美しいサウンドが見事に再現されています。なお、ボーナストラックのマイスタージンガーはゲネプロを収録したものです。ベームのブラ2といえば、スタジオ盤でも名演として有名ですが、当アルバムに収録された実演での多彩かつ思い切った表情付けの美しさ、説得力の強さはそれらを上回る感銘を与えてくれるものとい言えるでしょう。また、遅めのテンポでたっぷりとろけるように始まるモーツァルトの29番、引き締まった「ドン・ファン」とウィーン・フィルの美しさ、ベームの神々しさが充分に堪能出来るディスクです。
(キングインターナショナル)
【収録曲】
<CD1>
1.モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201(186a)
2.R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」Op.20
<CD2>
3.ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73
4.ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスターシンガー」第1幕前奏曲(ゲネプロ)
【演奏】
カール・ベーム(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】
1977年3月11日 東京文化会館(ライヴ)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2015年12月22日 19:30