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1992年ミヒャエル・ギーレン最後の来日公演~東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ

ギーレン来日公演

2014年に引退表明し指揮台を降りてしまった巨匠ギーレン。クールで情感、情緒を排してひたすらシビアな演奏を繰り広げた1990年代前半までの演奏と活動晩年のロマンティックな憧憬に傾斜したスタイルは、見違える程の変貌ぶりで、まるで別人のようです。当CDの1992年、手兵南西ドイツ放送響とのツアーが最後の来日となってしまいました。演奏スタイルはやはり辛口そのものです。ウェーベルン、マーラーのドライさは、尋常じゃありません。お気に入りのピアッツィーニをソリストに迎えてのモーツァルトのピアノ協奏曲も第16番を選ぶところがギーレンらしく、「プラハ」交響曲は意外や恰幅の良い演奏ですが、縛りのキツさには目を見張ります。ギーレンの凄さはクールな演奏を熱をもって仕上げるところで、ここが凡百と異なるところでしょう。一説には空席が目立つことに腹を立てて、来日をその後拒絶したとも噂されておりましたが、そんなことは決してなく、リリースへの快諾を頂戴しました。
※80分を超える長時間収録。
(東武トレーディング)

<東京芸術劇場アーカイヴ・シリーズ>
「ギーレン東京ライヴ1992」
ウェーベルン:パッサカリアOp.1 [11:03]
モーツァルト:ピアノ協奏曲第16番ニ長調K.451 [10:01][5:27][6:06]
マーラー:交響曲第10番~「アダージョ」 [22:25]
モーツァルト:交響曲第38番ニ長調「プラハ」K.504 [12:07][6:29][7:35]

ミヒャエル・ギーレン(指揮)
バーデン=バーデン南西ドイツ放送交響楽団
カルメン・ピアッツィーニ(Pf)

【録音】
1992年11月25日東京芸術劇場ライヴ・デジタル

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2015年12月17日 16:30